日経平均が爆上げした週末|保有株は1%も動かなかった
5月22日、日経平均株価は前日比1,654円高、率にして2.68%上昇し、約1週間ぶりに過去最高値を更新して引けた。米国とイランの戦闘終結が報じられ、地政学リスクの後退を好感した買い戻しが相場を押し上げた一日である。
保有株のソフトバンクグループも+11.88%と急騰した。にもかかわらず、自分のポートフォリオは前日比+0.59%にとどまった。そして昨日も、+3.14%の地合いに対して自分は+0.36%だった。2日続けて、同じことが起きている。
1日なら偶然、2日なら傾向

昨日が+3.14%に対して+0.36%。今日が+2.68%に対して+0.59%。指数が大きく動いた2日間、自分はそのどちらにもほとんど乗れていない。
1日だけなら地合いの綾で説明できる。だが2日連続で同じ差が出たなら、それは偶然ではなく傾向だ。しかも今日も、指数を570円あまり押し上げたソフトバンクグループを自分は保有している。最大の牽引役を持っていて、なお全体が+0.59%という事実は、SBG以外の保有株が2日とも合計で振るわなかったことを意味する。
「歪な全面高」が、自分の弱点を映した

今日の上昇は、表面上は全面高に見えて、その内実は偏っていた。AI・半導体、電子部品、光通信──キオクシアやフジクラ、太陽誘電といった銘柄に資金が集中する一方、長期金利の高止まりを嫌気して不動産株や、直近で買われていた損保株には資金が回らなかった。
自分のサテライトは、まさにこの逆風側に固まっている。SaaSやM&A仲介といったグロース株、そしてスター・マイカやムゲンエステートという不動産再販。金利上昇が重しになるセクターに、サテライトの大半が乗っている。
これを「セクターの巡り合わせ」と呼ぶことはできる。だが2日続けて逆風側に立っていたのなら、それはもう運ではなく、ポートフォリオの設計そのものへの評価として受け止めるべきだろう。
ちなみに今日のSBG急騰の引き金は、筆頭出資先のOpenAIが近くIPOを申請するとの報道だった。この「OpenAIの上場が反撃のシナリオになりうる」という論点は、決算そのものを分析した記事で詳しく整理している。気になった方はこちらをどうぞ。
2日間の上げ相場を、現金ゼロで見送った

そして今日も、昨日とまったく同じ理由で動けなかった。余剰資金がまるでないからだ。
昨日は、不良銘柄を処分して同じく下げている優良銘柄へ乗り換える──そういう組み替えができたはずだと書いた。今日のような上げ相場でも構図は変わらない。現金がなければ、買うために何かを売るしかない。結局、2日続いた上げ相場を、自分は現金ゼロのまま見送ったことになる。攻めるための弾も、組み替えるための弾も、手元になかった。頻繁な売買はしない方針だが、それと「弾がなくて動けない」こととは別の話だ。
傾向が見えた以上、次に動かす一点

2日間の結果は、昨日「疑い」として書いたことを「傾向」に格上げした。サテライトのグロースと不動産再販が弱点であること、そして金利高がその弱さを一過性ではなく構造的に支えていること。この2点は、もう仮説ではない。
ただし、セクター全体が売られても、個別で見られる銘柄はある。サテライトを丸ごと否定するのではなく、どれが構造的に弱いのかを選り分ける──それが次にやるべきことだ。
最高値更新の歓声のなかで、自分は2日続けて蚊帳の外にいた。悔しさよりも、これは点検すべき構造だという認識のほうが強い。グロースの見直しは、もう「検討」ではなく「着手」の段階に来ている。
今日の主役だったソフトバンクグループ、そして金利逆風のなかにあるムゲンエステートについては、決算の中身を踏み込んで分析した記事をバリューナビに掲載している。実績と通期予想の進捗率、両論の整理、競合との横比較まで踏み込んだ内容なので、保有している方や検討中の方は判断材料として参考にしてみてほしい。

