派遣介護職|心と体が解放されていると嬉しいです
下咽頭癌により声を失った夫と、酸欠になりながら生きている還暦ヨガ講師で介護福祉士です。暑い、暑すぎるぜ海の日。
今年の梅雨は、良い感じに雨が降り涼しかった。雨が大好きな私にとって、呼吸の深まりを感じることができる良い梅雨でした。
だがやはり、夏がやってきた。カーテンを開けた瞬間、強い光が目を突き刺す勢いでやってきた。呼吸が浅くなり酸欠状態になりながら、口に糊する為、運動教室の仕事や妊婦の娘家族のサポートの隙間に、老体に鞭を打ち派遣の介護職の仕事を入れています。
自転車で5分程の派遣先の施設では、ほぼ毎回入浴介助のお仕事を承っております。熱いぜ。
身体機能は自立でも認知症の為に、入浴拒否があり手こずるパターンと、麻痺や怪我や筋力低下などによりお体が思うように動かせずお手伝いが必要なパターン。おひとりおひとり違うので、介助の方法も変わります。
認知症の方は、「家で入ってるから大丈夫」「さっき入ったばかりよ」など、毎日風呂入ってるのに何で人様に入れてもらわなきゃいけないのよの拒否や、不安からの拒否。たぶん知らない人に連れて行かれて何をされるかわからん、という不安が大きいのでしょう。拒否が強く、入浴というミッションに失敗することもあります。
「湯を沸かしたんですけど、ちょっと湯加減をみてもらえます?」とか
「ちょっとお話お聴きしたいんですけど」とか
何とかお願いして、うまくいくときはお風呂場へ。風呂とは関係ない話題を振りながら脱衣をして、さらに浴室へ。
お体が不自由な方も、「こんな感じで移れます?」とか「どっちがやりやすいですかー?」とか、初めましての方に、お聞きしながらイメージトレーニングしながら安心安全安楽に配慮をし、機械で昇降するチェアに移っていただき浴室へ。
皆さん、浴室へ入ると自然とリラックスしている気がします。故郷の話しなどを向けることで、気持ちを許してくれるのか、衣服やオムツを外した解放感からなのか。(私は靴下が大嫌いなので、帰宅するとまず靴下を脱ぎます。それだけで解放されるもん。)
洗髪し体を洗い、湯船を浸かると暖かさや浮遊感で、皆さん気持ち良さそう。お風呂では自然と深い呼吸になるものね。
派遣介護の仕事は、指示された入浴介助やオムツ交換をひたすら流れ作業で行う、苦行と感じる人もいるのかもしれん。ノンノン。安心だが自由のほとんどない施設で暮らす人々の、体と心が解放される瞬間に立ち会うことができる。そんな喜びが介護職にはあるのだ。暑いけど、熱い。
ほぼ毎日派遣職員を募集しているその施設は、派遣以外の職員さんは、ほとんど外国の方です。介護の人手不足を補ってくれている。そして派遣も私のようなおばちゃんばかり。私らの老後はどうなっちまうのかな。
皆さん、派遣の私に何でも親切に教えてくれます。
「コレはタテルよ」
「コレはオモイしタツのがムツカシイから、フタリでヤラナイとムリ」
と利用者さんのADLについて説明してくれます。
「コレは」ってのは「この方は」だよ。
でも、言い方に愛嬌があってかわいいから、いいじゃんと思います。
介護の現場からは以上です。
