毎日綱渡りだったワーママが、「社外役員」という自由な働き方を見つけるまでの軌跡
こんにちは!
サニーキャリア代表のちひろです。
現在、7歳~12歳の娘3人を育てながら、上場会社2社の社外役員を務めています。
また、「ママ会計士の会」を主催し、女性が無理せず楽しく働ける社会を目指して活動しています。
一見すると順風満帆なキャリアに見えるかもしれませんが、実は新卒からずっと自分の働き方に悩み続けてきた過去があります。
私の趣味は、1人で海外旅行に行くことです。ママになっても1人で、ほぼ毎年海外へ行くなんて驚かれることが多いのですが、これも試行錯誤の末に見つけた「私らしさ」の一つです。
今回は、毎日が綱渡りだった私が、36歳で上場会社の社外役員となり、42歳の今「私らしい働き方」を見つけるまでの20年間を振り返りたいと思います。
スーパーウーマンにはなれないと絶望した新人時代(独身時代)
「いつか子育てしやすいかも」という漠然とした理由で公認会計士の資格を取得した私でしたが、2006年に新卒で入った監査法人は想像を絶する激務でした。
夜な夜なする仕事で目が冴えてしまい、睡眠薬に頼らなければ眠れない日々が続いたのです。
当時、私が尊敬していた女性マネジャーがいました。しかし、彼女は妊娠した途端に退職し、専業主婦になってしまいました。「あんなに優秀な人でも辞めてしまうなんて、子育てと仕事の両立はスーパーウーマンにしか無理なんだ」と絶望した私は、会計士資格を捨てて、逃げるようにアメリカへ短期留学をしました。
これが、私の最初の挫折でした。
産後うつ、「毎日が綱渡り」の正社員時代
帰国後の2011年、ワークライフバランスが取れそうで実力主義に見える外資系企業の内部監査部へ転職しました。
2013年に第1子を出産したのですが、初めての育児に戸惑い、産後うつ気味になってしまいました。
この一番辛い時期に私を救ってくれたのが、コーチングと「近所のおばあちゃん」でした。
コーチングを受け始めたことで自分の思考を整理できるようになりました。そして、産後うつ気味になったのは、「自由な時間がない」と感じたことが原因だったと自己分析できました。
同時に、自治体のシルバー人材センターを通じて近所のおばあちゃんに家事サポートを依頼し始めました。実はこのおばあちゃんには、それから12年間経った今もお世話になっています。
産後5ヶ月で復職したことは大きな転機でした。社会と再び繋がり、仕事から元気をもらえることに気づけたからです。
しかし、正社員としての毎日は常に綱渡り状態。
ふだんは朝の送りを夫に任せ、早朝出社。
娘が急に熱を出した時には、義母に早朝5時台に電話し、1時間半かけて駆けつけてもらうなど、ギリギリの毎日を乗り越えていました。
「両立」と「やりがい」の狭間で揺れた第2子出産
(2016年:長女3歳、次女0歳 / 33歳頃)
新しい仕事にチャレンジしたくてコンプライアンス部門に異動し、6億円規模のプロジェクトマネージャーなどやりがいを感じる一方で、忙しさに悩んでいました。
異動後、2016年に第2子を出産しましたが、半年で復帰する予定が保育園に落ちてしまい、予定外の1年半の育休を取得することになりました。
育休明けは以前の上司に呼び戻され、内部監査部へ出戻りしました。ワークライフバランスは取れるようになったものの、今度は「成長が感じられない」という新たな悩みに直面しました。「両立」をとるか、「やりがい」をとるか。この頃の葛藤については、以前マイナビさんに掲載していただいた下記の記事でも触れています。
「コーチング」と「1人海外旅行」が教えてくれた、私らしい生き方
「やりがい」と「両立」の狭間で悩み続けていた私は、コーチングを通じてさらに自分自身と向き合うようになりました。「私が本当に大切にしたいものは何か」「どんな働き方が自分に合っているのか」を深く掘り下げていきました。
そして、ママになっても自分自身を満たすための自由時間を持つことの大切さに気づき、思い切って「ほぼ毎年1人で海外旅行に行く」というリフレッシュを実践し始めました。妻やママという役割から離れ、「私個人」としてエネルギーをチャージする時間が、結果として仕事や家庭への活力に繋がることを実感しています。完璧なスーパーウーマンにならなくても、外部のサポートや自分を癒す時間を取り入れることで、前を向けるようになりました。

36歳、監査役への挑戦。そして42歳の今
(2019年:長女6歳、次女3歳、三女0歳 / 36歳
→2026年:長女12歳、次女9歳、三女7歳/ 42歳)
2019年、第3子を出産したタイミングで、私の人生を大きく変える転機が訪れました。出産&復帰のFacebook投稿を見た監査法人時代の元上司から「上場会社の常勤監査役(社外役員)にならないか」と声をかけていただいたのです。
当時は3人の幼い娘を抱え、一番下は0歳。しかも監査役という未知の業務。最初は「あるべき監査役業務」が分からず試行錯誤の連続でした。それでも周囲に助けられながら、ついにワークライフバランスを取りつつ、やりがいや成長を感じられる働き方を見つけることができました。
36歳での挑戦から6年が経ち、42歳になった現在。
今は常勤ではなく、非常勤の社外役員を務めつつ、社外役員や会計士の転職エージェントを行っています。
正社員の時のように作業に追われることはほぼなくなりました。
娘の休みの平日に合わせて自分の仕事も休みにできるほど、柔軟で自由な働き方ができています。(さすがに長い夏休みは、今でも義母頼みです。笑)
悩んできた私だからこそ、あなたに伝えたいこと
私は20年間、自分のキャリアについてずっと悩み、迷走してきました。
だからこそ、同じように悩むママ会計士さんの力になりたいと思い、現在は「サニーキャリア」を通じて、あなたらしいキャリアを見つけるサポートをしています。
直近では、自身の経験やノウハウをまとめた書籍『社外役員の極意』も中央経済社さんから出版いたしました。(ママとしてのタイムスケジュールの変遷もコラムに入れています。)
最後に、日々頑張っているママ会計士の皆さんへお伝えしたいことがあります。
娘の急な発熱のたびに1時間半かけて義母に来てもらい、毎日綱渡りで働いていた30代の正社員時代。スーパーウーマンになれないと絶望したこともありました。
でも、36歳でご縁をいただき社外役員に挑戦したことで、現在は仕事に追われることがなくなりました。昨年は仕事をセーブし、長女の中学受験の伴走をしました。子どもの平日の休みに合わせて自分も休みを取るなど、家族との時間を大切にしながら、やりがいを持って働けています。
『私には無理かも』『特別なキャリアがないし』と悩んでいるママ会計士さんにこそ、社外役員という選択肢を知ってほしいと思っています。
このたび、いつか社外役員を目指したい、自分らしい働き方を叶えたいという方に向けて、『社外役員の極意塾』を始めます。
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