息子と行く房総の旅 #3
昨年の1月、息子を誘って旅に出ました。
息子は免許を取ってもうすぐ一年。
一年で2万キロ近く走り
とても上手くなりました。
19歳という多感な時期に
旅の楽しさを知ってもらいたくて。
わたしは助手席でドライブです。
今日のお供は、犬吠埼で録った音。
***
南房総から一気に北上。
8の字を描くように、内房から外房へ。
昨晩、吐き気が止まらず
ようやく助手席に乗っているわたし。
どこを走っているのか全くわからない。
「今どこ?ここ、いい道だね!」
「どこ走ってるか俺もわからん。ナビ任せ」
「道路標識もないから後で走りに来れないや」
「まぁいんじゃね?名もなき道ってことで」
お昼は猟師工房へ。
千葉に行くとよく寄るところ。
ジビエ肉を買うのだが、お店を移転したらしい。
息子は食べたが、わたしは温かい飲み物だけ。
写真を撮る元気もなく、夫の誕生日用に
ジビエ肉を買った。
さらに北へ。

途中で右折して寄ってみた。
見たかったのは、これ。



走っているときは、全く見えなかった。
途中で有料道路になり、下道を選んだが
「有料道路からは海が見えたのかも」と思った。
ホテルの前を通り過ぎ、お土産を探しに。



ホテルに着いたが、レストランはなく。
もう一度、宿を出て同じ道を走る。
北側にあるコンビニで夕飯を買い、戻る。



さっき通った灯台がライトアップされている。
体調もだいぶ戻り、ゆっくり休んだ。







記念に2人で写真を撮った。
息子が笑顔で写っている。
いい写真で泣きたくなった。


犬吠テラステラス



息子に待っていてもらってピアノを弾く。
聴いているかはわからないけど
「旅はこうやって楽しむものだよ」と伝えたくて。
実は、もう一曲弾いていた。
昨日、頭の中で流れていた曲。
曲名じゃなくメロディで探すから
楽譜は見つかってもタイトルを覚えていない。
どちらも初見で弾いている。
弾きたい曲をその場で思いついて弾けるのは
とても幸せなことかもしれないと思った。








帰途につく。
成田空港の近くを通って飛行機を見たいな。





風車と真っ直ぐな道に心が躍るらしい。
成田空港の近くを通ったはずなのに
滑走路は見えなかった。
お昼に山田うどんを探した。

昔、筑波サーキットに走りに行ったとき
よく食べていたうどん屋さん。
ふわふわしたうどんがあって大好きだったけど
今はメニューにはなくなっていた。
最後に通りたかったところへ向かう。





息子は高速には乗らずに、ずっと下道を走った。
目的地をセットしてはナビを頼りにしながら。
わたしはずっと助手席で
バイク旅では撮ることはできない
走っている最中の風景を撮ることができた。
朝、昨日下見をしておいた市場で
家族へのお土産を買っていた。



あの手この手で調理する。
安かろう悪かろうで鮮度は落ちていたが
息子は「もういいわ」と飽きるほど魚を捌き
満足そうだった。
わたしも19歳の時に
バイクで西日本を一周した。
その時の瑞々しい記憶はわたしの財産だ。
そんなふうに息子にも何かの思い出として
この旅がこれからの人生の少しの潤いになれば。
そうあるといいなと願いながら
2泊3日共に過ごした。
旅の道中で、息子の将来の夢も聞けた。
とても挑戦しがいのある夢で
本当に叶うなら凄いことだなと思った。
人生は楽しいこともある
そう思い、しんどい時も楽しいことを
思い出してもらえたらいいな。
旅に出て心洗われて
また日々の生活を過ごしてもらえたら。
息子に教えることはもうあまりないけれど
大人になる前に気晴らしの仕方を一つ
知ってもらえていたらいいなと願った。
了
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