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【短編小説|ホラー】『遺言』というタイトルで執筆比較/Gemini、ChatGPT

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
錆木蒼です。

本日は、LaLaLa様が投稿されていた記事からプロンプトお借りしてホラー短編を作ってみました。
LaLaLa様は『侵入者』というタイトルですが、私は『遺言』というタイトルでプロンプトをAI様に投げています。

いつもお世話になっているジェミさんとチャッピーさんで比較しております。



パターンA:Gemini

【遺言】

深夜二時。部屋の灯りは落としてある。視界を埋めるのは、スマートフォンの液晶が放つ、青白い矩形の光だけだ。

画面の中央で、赤いランプが規則的に点滅している。

『新規留守番電話:1件』

指先が画面に触れる。スピーカーから、ざらついた電子ノイズが吐き出された。
砂嵐の向こうから、女の声が鼓膜に滑り込んでくる。

「そこにいるの」

低く、抑揚のない音。だが、その声の主を私は知っている。三日前、冷たい雨の降る午後に、確かに土の下へ見送ったはずの、私の、

奥歯が、ギリ、と音を立てて軋んだ。喉の奥が引き攣り、唾液が完全に枯渇する。
スマートフォンのスピーカーから、衣類が激しく擦れ合う湿った音が漏れた。ズブ、ズブ、という、泥を捏ねるような湿った足音が、ノイズの隙間を埋めていく。

「返事をして」

受話器の向こうの声は、一語ごとに不自然な空白を含んでいた。生きている人間の肺が作り出す、なだらかな呼吸の波がない。ただ、機械的に切り貼りされたような音が、冷たく鼓膜を刺す。

皮膚の表面が一瞬で粟立ち、全身の毛穴が収縮するのが分かった。
なぜなら、スマートフォンのスピーカーから響くその「足音」と「衣擦れの音」は、液晶の向こうからではなく――私の背後、数センチメートルしか離れていない、暗闇の空間から聞こえているからだ。

首の後ろの産毛が、微弱な静電気を帯びたように逆立つ。

「もうすぐ終わるよ」

声が、二重に聞こえた。
スマートフォンの小さな穴から響く乾いた電子音と。
私の耳たぶのすぐ後ろ、生温かい湿気を含んだ、喉の鳴る音が。

耳の奥で、高音の耳鳴りが限界を突破して弾ける。
振り返ることはできない。ただ、網膜の端に、青白い画面に反射した「私の背後に立つ影」の、異常に長く伸びた首の輪郭が映り込んでいた。

冷たい指先のような気配が、私の首筋に完全に重なった。

(完)


パターンB:ChatGPT

【遺言】

留守番電話のランプが、暗い部屋の中でひとつだけ点滅していた。

時計の針の音も聞こえない。

耳鳴りだけが、鼓膜の奥で細く鳴っている。

受話器を持ち上げる。

再生ボタンを押した瞬間、ザーッという砂を擦るようなノイズが流れた。

その奥で、声。

「……そこにいるの」

喉の奥が張りつく。

その声を知っていた。

半年前に葬式を終えたはずの母の声だった。

再生時間は残り三十秒。

ザー……ザー……

湿った布が床を引きずられるような音。

何かが遠くで擦れている。

「返事をして」

受話器の穴から漏れる息が、耳の産毛を揺らした。

録音だ。

そう思いながら、奥歯が噛み合ったまま離れない。

母の遺品整理をしていた時に見つけた古い留守番電話。

未再生メッセージは一件だけだった。

ザー……

ザ……ッ……

音が近い。

受話器の向こうではなく、部屋のどこかで鳴っているように聞こえる。

「聞こえてるでしょう」

声の後ろで、かすかな呼吸音。

すう。

はあ。

すう。

はあ。

耳を離そうとした瞬間、留守番電話のスピーカーからではなく、右後ろから同じ呼吸音が聞こえた。

すう。

はあ。

首の後ろの皮膚が細かく縮む。

振り向かないまま、目だけを動かす。

消えたテレビの画面に、部屋の輪郭が映っている。

ソファ。

テーブル。

私。

その背後の暗がり。

何も見えない。

受話器の中で母が言った。

「もうすぐ終わるよ」

ザザッ――

強いノイズ。

その瞬間、右耳のすぐ横で、

「もうすぐ終わるよ」

同じ声が重なった。

受話器を落とした。

硬い床に当たる音。

だが留守番電話は再生を続けている。

ザー……

ザー……

息が近い。

近すぎる。

鼓膜が呼吸の振動を拾っている。

私は動けない。

視界の端で、テレビ画面に映る自分の肩越しに何か白い輪郭が滲んだ。

母の声が言う。

「見つけた」

受話器の録音時間が切れた。

ピーッ。

無音。

その直後。

私の口が開いた。

開くつもりはなかった。

乾いた唇が勝手に動く。

喉の奥から漏れた声は、私のものではなかった。

「そこにいるの」

耳のすぐ内側で、同じ声が返事をする。

「うん」

鼓膜の裏側から。


こう比較してみると全然違いますね。表現の仕方がこれほどまでに異なるとは…
音が近づく臨場感が強く、主人公の背景をわかりやすく描写して直接的な恐怖を与えるのがチャッピーさん。生理的な恐怖感や背景の想像力を掻き立てるのはジェミさんと言ったところでしょうか。

改めて、タイトルやプロンプト設計の重要性を考えさせられます。
皆さんはどちらのパターンが好きでしょうか?

ではでは、今回はここまで。
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
LaLaLa様、改めてプロンプトありがとうございました。

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錆木蒼|ミステリーとホラーとAI お読みいただきありがとうございました。チップをいただけたら泣いて喜びます。