見出し画像

【正義論界隈おじさん/おばさん20人が語る(22)】みいちゃんアニメ化



① 理想国家おじさん (プラトン)

「現実の過酷な苦しみを大衆の娯楽として消費させるような芸術は、人々の魂を真実から遠ざけ堕落させるだけだ。やめろ」

② ちょうどよさおじさん (アリストテレス)

「中庸はどこか——当事者の現実に真摯に向き合い、美化も貶めもしない表現だ」

③ 内戦こわいおじさん (ホッブズ)

「みいちゃんが差別的ミームとして流通し、社会的分断と当事者への暴力的言説の火種になるなら、リヴァイアサンは介入を検討すべきだ」

④ 所有権おじさん (ロック)

「描かれる当事者たちは、自分たちがどう表現されるかについて、十分な情報のもとで同意しているか。同意なき表現は、自然権論において根拠を失う」

⑤ 一般意志おじさん (ルソー)

「“みんなが見たい”は一般意志ではない。弱い立場の人を笑い、消費し、名前を差別語にしていく群衆の欲望は、共同体の腐った私情だ」

⑥ 人格尊厳おじさん (カント)

「絶対に許されない! 弱者を自分たちの利益や娯楽を満たすための『コンテンツ』として扱う行為だ。人間の絶対的な尊厳を冒涜している」

⑦ 自由と幸福おじさん (J.S.ミル)

「不快だから禁止、とは言わない。だがアニメ化で偏見と模倣的侮辱が増え、当事者の被害が広がるなら、自由の帳簿は赤字になる」

⑧ 搾取ゆるさんおじさん (マルクス)

「これが資本家どもの正体だ! 当事者は貧困に喘ぎ搾取されているのに、今度はその悲惨な人生すら商品化し、利益を貪ろうというのか」

⑨ 自生的秩序おじさん (ハイエク)

「大衆はそれをミームとして消費する。それが自由社会の恐ろしさであり、統制できない自生的秩序の結果だよ」

⑩ 自由二種類おじさん (バーリン)

「作る自由、見る自由はある。だが、名指しされ、からかわれ、社会に出づらくなる人の自由もある。自由同士が歌舞伎町の路地で殴り合っている」

⑪ 無知のヴェールおじさん (ロールズ)

「最も恵まれない人々——描かれる当事者、その家族、支援者——の状況を悪化させるなら、格差原理に反する」

⑫ 最小国家おじさん (ノージック)

「制作会社が私有財産を使ってアニメを作り、消費者が買うという自由な取引にすぎない。他人が『道徳的でない』と口出しする権利はないね」

⑬ 権利は切り札おじさん (ドゥウォーキン)

「権利は切り札。当事者の尊厳と偏見からの自由は、多数の『面白そう』で踏みにじれない。アニメ化は権利侵害だ」

⑭ 共同体つっこみおじさん (サンデル)

「本当の"意義"は当事者・家族・支援者が何十年もかけて作ってきた物語の中にある。その物語を金儲けのコンテンツに変換することへの怒りは、正当な道徳的感情だ」

⑮ 領域別ルールおじさん (ウォルツァー)

「これは文化表現の領域への商業の論理の侵入だ。障害者の生が商業的価値に変換されるとき、領域侵犯が起きる。みいちゃんのミーム化は最悪の形の領域侵犯だ」

⑯ 徳と伝統おじさん (マッキンタイア)

「製作委員会が物語を"アニメ"という形式で消費可能にするとき、物語の固有性が解体される。本当の物語は、一生を見届けた者だけが語れる」

⑰ ちゃんと話し合えおじさん (ハーバーマス)

「制作委員会の声明だけでは足りない。当事者、家族、支援者、医療・福祉現場、批判者が対等に発言できなければ、正当性はアフレコされただけだ」

⑱ 実際にできることおじさん (アマルティア・セン)

「ミーム化した差別語が広がれば、就労・居住・社会参加における偏見が強化され、当事者のケイパビリティは必ず後退する」

⑲ 尊厳ある暮らしおばさん (マーサ・ヌスバウム)

「最悪よ! 知的な困難を抱え、性風俗で搾取されてボロボロになっていく女性の身体的・感情的な破壊を、エンタメとして消費するなんて」

⑳ 再分配だけじゃないおばさん (ナンシー・フレイザー)

「トリプル役満レベルの不正義よ! 当事者はずっと貧困で搾取され(再分配の失敗)、名前はミーム化して差別用語になり(承認の失敗)、現場のリアルな声は制作側から完全無視(代表の失敗) 」




いいなと思ったら応援しよう!