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【正義論界隈おじさん/おばさん20人が語る❶】インディアン虐殺



① 理想国家おじさん (プラトン)

「国家の魂の秩序を乱す蛮行だ。哲人王が統治していれば、異民族にも適切な持ち場を与え、こんな虐殺は起きなかった」

② ちょうどよさおじさん (アリストテレス)

「虐殺などというものは、いかなる状況であれ中庸から最も遠い『悪徳』そのもの。そのような極端な暴力の上に、ポリスの善き生など築けるはずがなかろう」

③ 内戦こわいおじさん (ホッブズ)

「これこそが法も主権者もない『万人の万人に対する闘争』の恐ろしさだ。だからこそ彼らにも、争いを止める強力なリヴァイアサンが必要だったんじゃが…」

④ 所有権おじさん (ロック)

「インディアンの土地は彼らの労働と体で所有権が生まれていた。それを一方的に奪ったのは明らかな自然権の侵害だ」

⑤ 一般意志おじさん (ルソー)

「征服者の欲望は、一般意志ではなく全体意志だ。インディアンを含めない"共同体"など、最初から嘘だった」

⑥ 人格尊厳おじさん (カント)

「人間を単なる障害物や手段として扱った最悪の例だ。カテゴリカル・インペラティブに完全に違反している」

⑦ 自由と幸福おじさん (J.S.ミル)

「功利計算に"未開人"を入れなかった。算入する人間を選んだ時点で、功利主義ではなく差別だ。(かくいう私も植民地行政に加担していたが)」

⑧ 搾取ゆるさんおじさん (マルクス)

「本源的蓄積の過程そのものだ。資本主義が先住民の土地と労働力を暴力的に収奪した、典型的な階級間虐殺だ」

⑨ 自生的秩序おじさん (ハイエク)

「国家という強権的な設計者が、先住民たちが長い時間をかけて築き上げてきた『自生的秩序』を、傲慢にも暴力で破壊した最悪の例だ」

⑩ 自由二種類おじさん (バーリン)

「消極的自由(干渉されない自由)を根こそぎ奪い、積極的自由(自己決定)も潰した。二種類の自由を、両方同時に破壊した」

⑪ 無知のヴェールおじさん (ロールズ)

「ヴェールの後ろでは、自分がインディアンに生まれる可能性もある。それでも同じ制度を選べるか? 選べないなら、その制度は正義ではない」

⑫ 最小国家おじさん (ノージック)

「政府が土地を強奪して先住民を追い出したのが問題の根源だ。最小国家なら、こんな大規模な強制移住などできやしない」

⑬ 権利は切り札おじさん (ドゥウォーキン)

「先住民の権利は多数決や国家の利益で切り捨てられない『切り札』だ。どんな功利的な理由があっても、これは踏みにじれない」

⑭ 共同体つっこみおじさん (サンデル)

「『個人の自由』を掲げて西部に向かった入植者も、実はある共同体の物語を生きていた。その物語が"インディアンのいない大地"を当然視していた。物語を問え」

⑮ 領域別ルールおじさん (ウォルツァー)

「軍事力というたった一つの領域の力を使って、先住民の土地・宗教・文化というあらゆる領域を支配しようとした。これぞまさに『専制』の極みだ」

⑯ 徳と伝統おじさん (マッキンタイア)

「伝統と物語を断ち切る行為だ。インディアンの徳の物語も、開拓者のキリスト教的伝統も、双方が破壊された」

⑰ ちゃんと話し合えおじさん (ハーバーマス)

「理想的な討議状況なら、こんな一方的暴力は正当化されない。力ではなく、理性による合意形成が完全に欠如していた」

⑱ 実際にできることおじさん (アマルティア・セン)

「制度の正義を語る前に、インディアンが実際に何を奪われ、何ができなくなったのかを見ろ。ケイパビリティが根こそぎ破壊された」

⑲ 尊厳ある暮らしおばさん (マーサ・ヌスバウム)

「生命、身体の健康、自然との共生、そして他者との結びつき……人間が人間として尊厳を持って生きるための『中心的能力』が、完膚なきまでに破壊された」

⑳ 再分配だけじゃないおばさん (ナンシー・フレイザー)

「ただの土地の再分配問題じゃない。文化の承認を拒否し、政治参加の機会を暴力で奪った、三重の不正義だ」




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