4月1日を前にして、心が揺れる理由
皆さんにとって、4月1日はどんな日でしょうか。
新年度の始まり。エイプリルフール。新入社員の初出社。
人それぞれに、少し特別な意味を持つ一日かもしれませんね。
我が家にとっても、この4月1日は節目の日。
定年退職した夫くんが、第二の職場で新たなスタートを切ります。
その日を目前にして、私の心はどこか落ち着きません。
ザワザワと静かに波立つような、そんな感覚です。
夫くんは、何十年も同じ会社に勤めてきました。
定年後も再雇用で5年ほど勤務し、周りは気心の知れた方ばかり。
いわば“ホーム”のような環境で働いてきたのだと思います(あくまで私のイメージですが…笑)。
それが今回は初めての“アウェイ”。
いい大人なのだから大丈夫。
頭ではそう分かっていても、心は先回りしてしまいます。
どうか良い環境に恵まれて、気持ちよく働くことができますように。
今の私にできるのは、ただそう願うことだけです。
こんなふうに心配してしまうのは、きっと自分自身の経験があるからだと思います。
私は出産を機に仕事を辞め、しばらくは子育てに専念しました。
当時はまだ産休制度が整っていなかったこと、そして共働きの家庭で育った自分の経験から、「家にお母さんがいる環境」を子どもに用意してあげたいと思ったことが理由でした。
子どもが成長してから再就職した職場で、私はひとつの現実に向き合うことになります。
そこは士業の小さな事務所でした。
いわゆる「お局様」がいて、その周りには取り巻きのような存在もいる。
うまくやっても、やらなくても評価の対象になり、少しでも目立てば風当たりが強くなる。
仕事そのものというより、人間関係の難しさを痛感した場所でした。
働くということは単に業務をこなすだけではないのだと、身をもって知った経験でもあります。
もっとも、そのお局様とも、数年後には一緒に旅行へ行くような関係になったのですから、不思議なものですね(笑)。
だからこそ夫くんには、できるだけ穏やかな環境で気持ちよく日々を過ごしてほしい。
新しい場所で新しい人たちと関わりながらも、自分らしさを失わずにいられたらと。
どうか、これが取り越し苦労でありますように。
