学生が減っても大学が増える国
18歳人口が減っている国があります。進学率も最近は頭打ちになっていますが、それでも大学だけは増えていて、学生も増えているんだそうです。
(まさかそんな国があるとは)
信じられませんでしたので、自分で統計データを使って検証してみました。
大学のデータ
その国の18歳人口、大学の数、学生の数、外国からの留学生の数、教職員の数、18歳人口に進学率を掛けた推定進学者数を、一つのグラフにするとこんな感じです。

18歳人口(青い線)は34年前の1992年の205万人をピークに減少を続けています。進学率(下のグラフ)は2008年に55%を超えたあとは2024年に61.7%まで増えていますが18歳人口の減少を補えるほどの伸びはなく、18歳人口に進学率を掛けた推定の進学者数(茶色点線)は緩やかに減少しています。
一方、大学の数と教員・職員の数は増え続け、大学生数も緩やかに増加しています。但し、大学生数を支えているのは外国から受入れている留学生のようです。
進学率はこんな感じです。伸びが鈍化していてこれ以上の伸びは厳しそうです。

大学の生産性
一大学当たりの学生数と教職員当たりの学生数は下記グラフのようになっています。

1997年頃から一大学当たりの学生数と教職員当たりの学生数は緩やかに低下しており、大学運営の効率が低下し続けています。
念のため、高校のデータも見てみました。
高校のデータ
高校生の数、高校の数、教員・職員の数はこんな感じです。

1990年以降、高校生は急激に減っている一方で、高校の数は緩やかな減少にとどまっています。かなり定員割れしているだろうと想像できます。
高校の生産性
一高校当たりの生徒数と教職員当たりの生徒数は下記グラフのようになります。

1990年頃から一高校当たりの生徒数は急激に減っており、教職員当たりの生徒数は緩やかに低下しています。高校も運営効率が低下しているでしょう。
まとめ
まるで、需要も無いのに製品を生産し続ける会社のように、需要もないのにマンションをつくり続ける大国のように「何とか学校の数、教職員の数を維持したい」という意思が働いている国のようです。
おそらく、生徒や学生を集めるために、たくさんの補助金や授業料無償化とか推進しているはずです。その国の人や経済的資源を無駄遣いしていますね。こういう発想の国はGDPがどんどん悪くなっているでしょう。
🕵️♀️ ところで、これ、どこの国の話か分かりますか?
出典:
グラフは全て筆者作成
留学生数のデータは、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の令和7年4月のデータ
18歳人口は、は文部科学省「学校基本統計」のデータ
その他は全て学校基本調査データ:
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001021812&tclass2val=0
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