見出し画像

メイド屋とご主人様との「ある時」

メイド屋さんをしていると毎回色々な方に出会います。優しい方、愉快な方、何やら考えていそうな方。

これは旅するメイド屋さんである私が、そんな多種多様なご主人様・お嬢さまとの触れ合いの中で考えている、いろんな「ある時」のお話です。



Episode1 
「変わってるね」は褒め言葉か否か


ある時。
''変わってるね''、って言われたいんだよね〜という話をしてくれたご主人様がいらっしゃいました。''普通の人''と思われるのはつまらない。''変わっている人''の方が面白いから言われて嬉しいんだよねと。

その話を聞くまで、私は「変わってるね」は褒め言葉にも悪い言葉にも感じていませんでしたけど、でもまぁ、どちらかと言えば言われなくていい言葉でありました。

ですから、そのご主人様の考え方を受けてはじめて、''なるほど、そう言われたら嬉しい方もいらっしゃるのか''と知ったわけです。

そこで試しに、私とは全く思考が異なる、この人変わってるなぁ、と良く感じる方に''そういうとこ、変わってるよねぇ笑''と伝えてみたら、''えー。普通がいいー''という反応をされました。
どうやら嬉しくなかったようでした。

しかし面白いことに、その方は自分自身ではよく''僕は変わっているからね''と仰っているのです。

自己認識で「自分は変わっている」と言うものの、それは彼なりには若干自虐要素を含んでいて、他人には言われたくない言葉なのだと理解しました。人間心理は複雑で、面白いです。

皆さま日本人ですから、''変わってる''は、言われて嬉しい人の方が若干少数派なような気はするのですが...これをお読みのご主人様・お嬢さまはいかがでしょうか?




Episode2 
どんな道でも応援していくからね


ある時。
''どういう道になってもずっと応援していくよ''と伝えてくれたご主人様がいらっしゃいました。にこにこと穏やかで紳士的な、とても素敵な方でした。

ご主人様は私のことを褒めてくれました。
お給仕に全力なところや、会いに来てくれる人を1番大事にしているところ、いい意味で貢献度も加味した平等な対応をしてくれるところ、そしてもちろん笑顔など。色々な所を良いねと仰ってくれました。''ずっと箱推しだったのに、人生はじめて推しができた''と喜んで、生誕祭でも沢山の思い出を一緒に作ってくださいました。

私はご主人様から頂いた言葉がとってもうれしくて、心から誇りに感じておりました。どういう道になっても応援していく、とまで仰ってくれたのです。それならば、出会ったお店を卒業することになろうとも、お給仕さえしていれば、好きな要素が消えなければ、今後も会えるだろうと信じておりました。

結論、会えなくなりました。
そう、卒業を発表した次の日から、急にピタリと会えなくなってしまったのです。

卒業発表から随分時間が空いて、いよいよ卒業の日が近づいた時、1度だけお店に来てくださいました。お話させていただくと、応援はしたかったけど、卒業は違った、というようなことを遠回しに伝えてくださいました。

ご主人様は、どんなことをしても応援していくとおっしゃいましたが、どうやらそれは''僕の通いやすいこの系列内で''という前提の上にある言葉だったようです。

''この系列内で''
店長になっても
キャストを続けても
どんな道でも応援するよ。
そういう意味のようでした。

それは全くもって悪いことではありません。
むしろ私が想定外の行動をしてしまった訳ですから、彼を裏切ってしまったとも言えるかも知れません。申し訳無い限りです。

応援を辞めるのは悪いことではありません。
アイドルと同じです。今その子を応援している気持ちは本物でも、グループが変わって曲が変わったらなんか違う となってしまうお気持ち、よくわかります。

いいと思います。メイドなんて代替可能ですからね、そんなもんです。

でもね、寂しいですよ。やっぱり。

わたし、
今だって何も変えてないつもりですから。

お給仕にまっすぐ、会いに来るが最上位、諸々踏まえた上での平等主義、笑顔だってやめてません。貴方にはじめて会った時より今の方が絶対かわいいです。

ご主人様が認めてくれた私はここにいます。
私は何も変わっていないつもりです。

それでも、月日は流れます。私自身は変わっていないつもりでも、少しずつ変わっているかもしれないし、私を取り巻く環境はこれからもきっと変わり続けます。

だからある時 こういう風に
ふっと切れてしまう縁もあるのです。

ちょっとした風向きの変化で、指切りげんまんがするりと解けることを繰り返してきて、私はある時から、永遠を期待しなくなりました。

だから逆に「ずっと」なんてないのだから、会える今を、とことん大切にしたいなと考えるようになったんだと思います。

会いに来ていただける今が、どれほどまでに尊いのかを、日々考えています。だからお給仕が楽しいと、このまま死んでしまってもいいなとまで思うのです。

私がご主人様お嬢さまの人生に少しでも関わることが出来て、幸せになり合えてる時間があることが、幸せで幸せでしょうがないのです。それ以上の幸運はこの人生にはないと言っても過言ではありません。

今会えている貴方様に会えなくなる日を時折考えて、涙が出てきちゃう日があります。メイドなんて人生のプラスアルファですから、執着したくはないですし、皆さまが幸せなら会えなくなる選択も良い事であると思っておりますが、やっぱりなるべく長く、一緒にいたいと願ってしまうのです。

出会ってくれたご主人様お嬢さま
今日まで一緒に生きてくれてありがとう。

貴方にとって必要が無くなるその日まで
お側においてくださると幸いです。


旅するメイド屋さんです。普段はXにいます。読んだ、くらいの既読感覚で、気楽ににスキしてくれたらうれしいです🫶

今回ちょっと書いてみた、「ある時」はクラシカルメイド風の口調を意識しておりますが、実態はちょっとえちかわで、かなり自然体のてんてこメイドですので、悪しからずご了承ください☀️ᵕ̈*


ご主人さまおじょうさま!
今日も明日も大好きだよー!

他のnoteも読んでね♡

いいなと思ったら応援しよう!

桃辿まいる 価値を感じてくれること、生きる糧です。 カフェでの1杯や、本代にさせて頂きます☕️ 感謝を込めた返信をさせて頂きます✉️♡‪

この記事が参加している募集