来週のイベント見通し(NVIDIA GTC 2026, Micron決算ほか)
<読了目安時間:17分>
3/16 FOMC&パウエル議長会見の時間を修正しました(夏時間なのでAM 3時と3時半)

【補足】
この記事はドクター+プラン限定配信で用いる資料として書いていますが、記事単体で購入される方やスタンダード+プランの方にも大体の見通しが分かるようにしています(配信リンクと動画アーカイブはこちら)。配信開始はドクター+プラン限定ディスコードサーバーでお知らせします(サーバーへの参加はこちら)。
NVIDIA GTC 2026
来週最大のポジティブイベントはNVIDIAの年次開発者会議「GTC 2026」です。先日のNVIDIA決算発表よりもよほど前向きな材料が出てくると思いますので、見どころを整理しておきましょう。
Groqの実質買収が意味するもの
最大の注目点はGroq関連(Xで使える「Grok」とは違いますのでご注意を)。NVIDIAは2025年12月に200億ドルでGroqの技術をライセンス取得し、創業者のジョナサン・ロス氏をはじめとするエンジニアチームごと吸収しました。法的には非独占ライセンス契約と人材移籍という建て付けですが、実質的には買収に近い動きです。このGroq技術を組み込んだ新しい推論プロセッサがGTCで披露される可能性があり、ジェンスン・ファンCEOが「世界を驚かせるチップを出す」と予告していることとも整合しています。

そもそも「推論」とは何か
非エンジニアの方向けに「推論」という言葉を整理しておきますね。AIには大きく2つの工程があり、ひとつは大量のデータを読み込んで賢くなる「学習(トレーニング)」、もうひとつは学習済みのAIが実際に質問に答えたり文章を生成したりする「推論(インファレンス)」です。たとえばChatGPTに質問を投げて返事が返ってくる、あの瞬間が推論です。NVIDIAのGPUは学習では圧倒的な強さを誇りますが、推論の場面では「電力を食う割に応答が遅い」という不満が顧客側(特にOpenAI)から出ていました。Groqの実質的買収の狙いは、まさにこの弱点を埋めることにあります。
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