【夢日記】2025.10.28(火)『迷子』/『出川哲朗 ✕ 石川昂弥』

『迷子』

夕方から夜になろうかという時間帯。僕は半分泣きベソ状態で一人彷徨い歩いていた。身なりから察するに小学生ぐらいの頃であろうか。微かに見覚えがあるような街並みを歩いていた。何となくだが、友達の家に遊びに行って、暗くなる前に帰ろうとしたのに、道に迷ってしまった、そんな様子に感ぜられた。

(現実世界でもそういった経験がある。当時は門限のことばかりを気にしていた。暗闇よりも迷子よりも、ルールを破ってしまったという事実に、言いようのない恐怖心に襲われた感覚は、今でもハッキリと思い出せる。)

右往左往していた。否、右と左だけでなく、前後左右、動き回っていた。そのせいで、同じような場所を、何度も行ったり来たりしていた。ちょっと考えれば分かりそうなことだが、生来からの方向音痴に加えて、迷子状態で狼狽している僕には、そんな簡単なことすら分からなかったようだ。毎回、四択を迫られたら、当てずっぽうで選び、事態が好転せず、心身の疲労が募る。そんな愚行を繰り返してばかりいた。

外はドンドン暗くなっていく。フッと「暗くなるのはあっという間なんだから!」という言葉が脳裏をかすめた。僕は泣きベソをかきそうな感情とは別に、「暗くなるまで外に居たことが無かったから分からなかったな…。」「早く家に帰させるための口実に過ぎないと思っていた…。」「まさかホントだったとは…。」などと物思いに耽っていた。その発見もあり、相対的に、悲しいような寂しいような感情は、忘れかけてもいた。

(僕の地元では、日没時間に合わせて(早い時は17時、遅い時は18時)「そろそろ帰りましょう」のチャイムが鳴るのだが、子ども連中は、「まだ全然明るくね?」「今日はまだ行けるっしょ」などと言い、ソレ(チャイム)に応じようとしない日が、ちょくちょくあった。そういう時、大人連中が、「暗くなるのはあっという間!」と注意して(人によっては怒鳴り口調で)、帰宅を促すのが、一種の決まり事となっていた。)

その(悲しさを忘れかけた)おかげもあってか、前後左右、ウロチョロしてばかりいては何にも始まらない、ということにも気付くことが出来た。と同時に、人が行き交う姿も認識出来るようになった。「いつにも増して人混みが多くないか?」ということにも気付くことが出来た。と同時に、花火大会が催されていることも認識出来るようになった。僕は「あそこに行けばどうにかなる!」と閃いた。「花火が見たいから」ではなく「人が沢山居るから」という意味合いで、僕もその群衆に混じることにした。

(現実世界でも、初見の場所とか、地図を見ても目的地が判然としない時は、雰囲気や会話等で、どうやら同じ場所を目指しているらしい、とアタリを付けて、少し離れたところから付いて行くケースが、ままある。たまに、その目印にしていた人達が、道を間違えたりとかして、「あっ、行き止まりだったわー」と引き返そうとした時、バッタリ目が合って、「えっ、なに?」と困惑の表情を浮かべられたり、「えっ、まさか…。」と(後を付けられているんじゃないかと)疑いの眼差しを向けられたり、バツの悪い思いをすることもある。まぁ、全ては、道が分からない、僕の責任なのだけれども…。)


『出川哲朗 ✕ 石川昂弥』

『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』を見ていた。今回のゲストが誰なのかは知らぬまま見ていたのだけど、石川昂弥が出て来たので、野球好きの僕は、たいそうビックリした。東邦高校。エースで四番。地元球団の中日ドラゴンズからドラフト一位指名。同行するディレクターの説明に合わせ、豪華絢爛なテロップが、次々と表示されていく(この番組は一言一句テロップに表すのが特徴)。ヤクルトファンでもある出川哲朗も大興奮のテイで「まさか来てくれるとは!」と満面の笑みを浮かべていた。その勢いに圧倒されたのか、石川昂弥は、苦笑混じりとも取れる、控えめな笑みを浮かべていた。そんな二人のやり取りを眺めていた僕は、出川哲朗が石川昂弥の肩をパンパンと叩きながらねぎらう姿に、「野球選手の…。商売道具が…。」と、ややピントのズレた心配をしていた。松坂大輔の一件を想起したりもしていた。

スイカヘルメットを被って電動バイクにまたがる。大柄な体躯の石川昂弥がソレをやるだけで番組は大賑わいとなっていた。僕もその光景には素直に楽しんでいた。なんだかオモチャのバイクにも見えて来た。身体が大きいから仕方ないのだろうけど、ちょこんと小さく座る姿に、乙女チックな部分も感じ、ギャップ萌えに似た感慨もあった。肩をパンパン叩いた時とは異なり、「あんなのに座らせたら腰を悪くするのでは…。」などといった、要らぬ心配(要るのかな…?)を覚えることはなかった。

道中、小学校を発見し、「ちょっと寄ってみましょう」ということになった。運動場は閑散としていたので、出川哲朗は、「(野球少年達は石川昂弥がゲストで来ているのに)勿体無いことしたな〜」と笑い口調でボヤいていた。活気のあった体育館に入ると、「あっ!出川哲朗!」という声よりも「えっ!石川昂弥!」という声の方が、圧倒的に多かった。出川哲朗は「(石川昂弥のことが)分かるの!?」と子どもに問い掛けると、みんな一斉に頷いた。顔も向けず、無言のまま、頭を上下させていた。曇りなき目で、ただただ、一点を見つめていた。そう。石川昂弥のことを。

そんなやり取りがあった後、責任者と思われる人物に話を伺ったところ、野球部だということが判明した。詳細は不明だが、今日は、グラウンドを使わず、体育館で、体幹を鍛えるトレーニングを行う日、とのこと。出川哲朗も合点がいった様子で、「あぁ!だから(石川昂弥に気付けた)かぁ!」と相槌を打っていた。そのリアクションを見て、僕は、「野球部以外の子どもたちは石川昂弥を認知できないもんなのか…。」と思い知らされ、内心、ショックを受けていた。

出川哲朗と石川昂弥も野球少年と一緒に体幹トレーニングを行なうことになった。顧問と思われる人物が「ちょうど今から跳び箱をやるところだったんですよ」と一言。ただ跳び箱をやるのではなく、頭の体操と体の体操、両方が鍛えられるように工夫している、とのこと。説明の中で、「ゲーミフィケーション」とか「デュアルタスク」などといった用語がポンポンと出て来た。出川哲朗は聞き馴染みがなさそうだった。石川昂弥は聞き馴染みがありそうだった。説明を終えて、二者間で補足説明を受けていた。出川哲朗は「へぇ〜!」と感心しきりだった。

(具体的には、「掛け声の代わりに、お題に沿ったテーマに答えながら、跳び箱を飛ぶ」というやり方を採用している、とのこと。順番が来るまでに答えを考えることで「待ち時間」の有効活用にもなり、お題を毎回変えることで「飽き」も生まれにくくなる、とのこと。あくまでも夢の内容に過ぎないのだが、現実世界にも活かせそうな描かれ方がなされていた。ハライチの「ノリボケ漫才」も岩井勇気が見た夢がキッカケだったような。)

ブレイクのきっかけとなったのは「ノリボケ漫才」と呼ばれるスタイル。岩井のボケに澤部がツッコまずついて行き、ボケ倒して笑いを増幅させるという形をとる。岩井が語呂合わせのような形で言葉を繋げていくうちに最初のテーマから徐々に外れていき、最後には全く無関係な言葉に発展して澤部が「もう関係なくなっちゃった!!」とツッコんで締める。岩井曰くこの方法は夢の中で思いついたという。

今回のお題は「〇〇ッキー」。「〇〇」に入る言葉を考えながら跳び箱を飛ぶ。例えば「クッキー」とか「ミッキー」とか。一文字じゃなくても良いらしい。ソコの具体例は番組内では言及されなかったのだが、僕は、真っ先に「グロッキー」という言葉が脳裏に浮かんで来て、「もっとなんかマシなやつあるやろうに…。」と、一人勝手に、自嘲の笑みを漏らしていた。

子どもたちがテンポ良く「〇〇ッキー」を言いながら跳んで行く中、出川哲朗に順番が回って来た。「ベッキー!」と言いながら豪快に跳んだ。思いのほか上手に跳んだなと思った(失礼)。僕は、「ベッキー」に反応は示さなかったのだけど、子どもたちが、好奇の目を向けていることには、目ざとく気付いた。番組内では、茶化す感じ?ボカす感じ?になっていたのだが、僕には、「あぁ、この子達も、過去のスキャンダルのことは知っているんだな…。」と、容易に察することが出来た。改めて、「負のレッテル」の恐ろしさを感じるのと同時に、僕自身、「ベッキー」という一単語だけでは、あの一件を想起しなかったので(おそらく出川哲朗も他意無く発したものと見える)、その驚きも強かった。

プロ野球選手の石川昂弥が居たからか、ヤクルトファンの出川哲朗が居たからか、ベッキーのスキャンダルで連想したからか、その全てが合わさってのものなのか、突然、子どもの口から発せられた「田口」という文言が、テロップに表示された。すると即座に、出川哲朗が「まぁまぁ!まぁまぁまぁ!」と、騒動を打ち消すように蛮声を張り上げた。ソレを表現するかの如く、「田口」の字幕の上に「まぁまぁ!」の字幕が被さり、笑い話(?)のような感じになり、跳び箱の体幹トレーニングは終了した。慌ただしいまま、別のメニューへと切り替わっていった。

その後も、何事もなかったように番組は進行していったのだが、「ベッキー」でザワついてからの「田口」で、「(野球少年なのも関係しているのであろうが)この子達も認知してるんだ…。」と知らされて、とても驚いた。野球好きの僕にとっては、ベッキーの件よりも、衝撃的な出来事だった。ああいうのは、ネット界隈で、面白おかしく扱われる類いのニュースだ、と理解していた面もあったと思う。いや、だからこそなのかもしれない、とも思われた。改めて、「デジタルネイティブ世代」の恐ろしさを、まざまざと見せつけられた気がした。

僕は、半ば放心状態で、石川昂弥が、子どもたちと、和気藹々しながら、体幹トレーニングを行っているのを、眺めていた。

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