同じ授業なのに、海外では先生の質問がまるで違う!学力の不安は"ものさし"の違いだったという話【全5回シリーズ①】
これから全5回にわたって、"海外留学の壁"の中でも特に気になる「現地の学校の勉強についていけるか」というテーマを、事実とデータをもとに一緒に紐解いていきます。
第1回の今回は、そもそもなぜこの不安がこんなに大きく膨らんでしまうのか、その根っこの部分からお話ししていきますね。
なぜ「勉強についていけるか」がこんなに不安になるのか
「英語もまだ完璧じゃないのに、授業についていけるんだろうか」
「成績がガクッと下がって、自信をなくしてしまうんじゃないか」
お子さんの留学を考える保護者の皆さんなら、一度はこんな不安を感じたことがあるんじゃないでしょうか。
僕はこの不安、我が子を大切に思うからこそ生まれる、とても自然な感情だと思っています。
ただ、少し立ち止まって考えてみてほしいことがあるんです。
それは、この不安の多くが「日本の学校で当たり前だった勉強のやり方」を基準にして、全くルールの違う海外の教育を想像しているために生まれている、ということです。
日本で長年身につけてきた「テストでいい点を取る」「覚えたことを正確に再現する」という"ものさし"を、そのまま海外に当てはめようとすると、当然「ついていけないかも」という不安は膨らんでしまいますよね。
日本の「覚えて答える」授業と、海外の「考えて話す」授業
実際、日本と海外の教育は、そもそも大事にしているものが違います。
日本の授業は、教科書の内容を覚えて、それを正確に再現する"インプット型"の学び方が中心ですよね。
定期テストや受験も、基本的にはこの力を測るものです。
一方、海外の授業では、覚えた知識をもとに自分の意見を話したり書いたりする"アウトプット型"の学びが重視されます。
象徴的なのが、歴史の授業で先生が生徒に投げかける質問の違いです。
ある調査によると、歴史の授業で先生が聞く質問として日米どちらも一番多いのは「何が起きたか」なんですが、2番目に多い質問が、日本では「どのように起きたか」、アメリカでは「なぜ起きたか」なんだそうです。
同じ歴史の授業でも、日本は"正確な理解"を、アメリカは"背景にある理由"を、先生が求めているということですね。

「なぜそう思う?」「自分だったらどうする?」を聞かれ続ける教室
海外の授業では、この「なぜ」を掘り下げるだけでなく、さらにもう一歩先まで求められることがよくあります。
知っている知識を、別の知識や実生活の出来事とつなげて考えること。
そして、まだ正解のない問題に対して「自分だったらどうするか」を、自分の言葉で考えて伝えることです。
例えば社会の授業で「昔の人がなぜこの政策を選んだのか」を聞かれるだけでなく、「あなたが当時の為政者だったら、どんな政策を行うか」まで問われる。
こういう授業展開が、海外では日常的に行われているんですね。
留学する子どもたちは、英語を日本語に訳すこと以上に、「自分ならどう考えるか」を絶えず求められる環境に飛び込んでいくわけです。
日本の学校で「正解を覚えて、正確に答える」ことを頑張ってきた子どもほど、最初はこの違いに戸惑うと思います。
でも、これは能力が足りないわけではなく、そもそも求められているゴールが違うというだけの話なんですね。
「テストの点数がすべて」という前提自体が、世界では古くなりつつある
ここで大事なのは、これは決して日本だけが遅れているとか、海外だけが優れているという話ではないということです。
ただ、世界の学力の測り方自体が、少しずつ変わってきているのは事実です。
例えばOECDが提唱する学びの枠組みでは、これからの時代に必要な力として、知識だけでなく「新しい価値を生み出す力」や「自ら考え、行動する力」が重視されています。
OECDが実施しているPISA(生徒の学習到達度調査)という国際的な学力調査でも、暗記した知識をそのまま再生できるかではなく、知らない場面でその知識をどう応用できるかが問われるようになっているんですね。
つまり「テストの点数=学力のすべて」という前提自体が、日本だけでなく世界的に見ても更新されている最中だということです。
皆さんが学生だった頃の「勉強」のイメージのまま、お子さんの留学先の勉強を想像すると、どうしてもズレが生まれてしまいますよね。

不安を減らす一番の近道は、"比べ方"を一旦横に置いてみること
留学パパが書き下ろした書籍『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本』でも繰り返しお伝えしているのは、留学の価値は"英語ができるようになること"だけではないということです。
それ以上に、自ら考え、自分の言葉で伝える力ー これからの時代に本当に必要とされる力を身につけられることこそが、留学の本質的な価値だと思っています。

「勉強についていけるか」という不安を感じたら、まずは"日本の学校で身につけたものさし"をそのまま海外に当てはめていないか、少し立ち止まって考えてみてください。
それだけで、漠然とした不安はずいぶん軽くなるはずです。
次回は、保護者の皆さんが具体的に気になる「成績」の話に入っていきます。
海外の学校が、実際どうやって成績をつけているのか。
知れば知るほど「そういうことだったのか」と思ってもらえる内容になっていますので、楽しみにしていてくださいね。
また、これから本気で留学の準備を進めたい、具体的なプランや現地の情報を相談したいという方に向けて、無料相談・無料カウンセリングも受付しています。
アメリカの大学留学経験者であり、娘の高校留学を応援してきた親の立場の留学パパと、15歳で英語力ゼロからカナダの高校に留学したエリンが、皆さんの不安や疑問について、一緒に考えていきます。
無理な「押し付け」や「留学ありき」の話は一切しません。
ぜひお気軽にメッセージくださいね。

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