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医師・看護師を目指すなら、"高校留学"は遠回りではなく近道かもしれません【全3回シリーズ①】

「将来は海外で医師や看護師として働きたい」
「日本にいながら、英語を使いこなせる医療従事者になりたい」

最近、そういう相談を受けることが増えました。
医師や看護師を目指す中高生とその保護者に向けて、"高校留学"が持つ本当の価値について全3回シリーズでお話ししていきたいと思います。
今回はその第1回目となります。

結論から言うと、医師や看護師になるための道は、日本の受験を勝ち抜くことだけではありません。
そして、その道を現実的な選択肢にしてくれるのが、大学生になってからではなく"高校時代"の留学だと僕は思っています。

「医者や看護師になるには受験に強くないと…」は本当?

日本で医師や看護師を目指す場合、多くの家庭がまず思い浮かべるのは、偏差値の高い医学部・看護学部に合格するための受験勉強だと思うんです。

特に医学部入試は、数学や理科の高い処理能力が合否を分ける、極めて学力偏重の構造になっています。
強い志を持っていても、特定の科目の点数がわずかに届かないというだけで、何年も浪人を重ねたり、進路そのものを変えたりする受験生は少なくありません。

加えて、日本の私立医学部は6年間で学費だけでも2,000万円から4,000万円以上かかることが多く、学力面だけでなく経済面でも高いハードルが重なっています。

「うちの子は数学が苦手だから、医者は難しいかもしれない」

そんな風に、可能性を早々に諦めてしまう保護者の方にも、これまで何人もお会いしてきました。

海外には、"点数"だけでは測らない医療系の学校がある

でも、これは日本だけの話なんですよね。

海外、特にハンガリーやチェコといった東欧の国々など、医学部留学生を積極的に受け入れている国では、学力だけでなく人間性やモチベーション、コミュニケーション能力を総合的に評価する選抜方式が採用されています。

数学が必須科目から外れている大学が大半で、英語力と理科科目(化学・生物・物理のうち2科目程度)の基礎知識、そして面接での適性評価によって合否が決まるケースも珍しくありません。

日本のように偏差値だけで一列に並べられる受験戦争とは、そもそも評価の前提が違うんです。

「学力の点数」という一つの物差しだけで医者への道が閉ざされてしまう構造ではないということを、まず知っておいてほしいと思います。

その"人柄"や"意欲"は、一朝一夕には育たない

ただし、こうした選抜は決して簡単ではありません。

複数の小部屋を移動しながら、正解のない場面にその場で答えていくような面接方式も広く使われていて、「末期がんの患者が治療を拒否している。あなたならどう対応するか」「同僚の医師がお酒の匂いをさせて出勤してきた。どう行動するか」といった、明確な正解のない倫理的な問いを投げかけられることもあります。

ここで見られているのは医学的な知識ではなく、共感性や倫理観、そして自分の考えを論理的に伝える力です。

日本の教育にありがちな「静かに授業を受ける」姿勢では、正直かなり厳しいと思います。

しかもこの力は、直前になって参考書を読んだり面接対策を詰め込んだりして、急に身につくものではありません。

だからこそ、"高校時代の留学"がそのまま土台になる

ここが今日一番伝えたいところなんです。

10代という柔軟な時期に異文化の中で暮らし、自分の意見を英語で伝え、時にはうまく伝わらずに悔しい思いをしながらも人と向き合ってきた経験。

それは、表面的な英語力を超えて、無意識レベルで文化を理解し適応する力にまでつながっていきます。

大学生になってから母語で固めた考え方の上に英語を"翻訳"して乗せるのとは違い、高校時代の留学は現地の感覚そのものを自分の中に取り込むプロセスになるんですよね。

患者の痛みや背景に寄り添う共感力は、将来どの国で働くとしても医療現場で一番求められる資質だと言われています。

その土台があるかどうかが、面接や選抜の場でそのまま差になって表れます。

医者や看護師になる道は、受験の外にも用意されている

日本の受験を勝ち抜くことだけが、医師や看護師になる唯一の道ではありません。
そしてその道を現実的なものにしてくれるのが、高校時代の留学経験なのだということを、今回はまず知っていただけたらと思います。

海外で働くにせよ、日本で英語のできる医療従事者として活躍するにせよ、この土台があるかないかで、その後の歩みやすさは大きく変わってくると僕は感じています。


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アメリカの大学留学経験者であり、娘の高校留学を応援してきた親の立場の留学パパと、15歳で英語力ゼロからカナダの高校に留学したエリンが、皆さんの不安や疑問について、一緒に考えていきます。

無理な「押し付け」や「留学ありき」の話は一切しません。
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