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残りの人生で子供に残せるものは「小学校受験」だった

乳がんを経験し「子供に何を残せるか」考え始めた

毎年おこなっていた定期検診で「ごく初期の乳がん」が見つかりました。

当時30代なかば。
長男はまだ2歳。

幸い、病気の発見がとても早かったので
大事には至らなかったのですが
これをきっかけに
残された人生で「子供に何を残せるか」を
真剣に考えるようになりました。

子供に100%向き合った経験は「親の宝物」になる

子供との時間を楽しめないことが大きな罪悪感だった

それから数年経ち、長男は年長に。

子供に向き合って子育てをしているつもりでも
心のどこかでいつも
「何か違う」
と感じていました。

当時の私は
子供が求めることに
いやいや付き合っていました。

仮面ライダーごっこや、
ポケモンカード。

絵本の読み聞かせや、
外でのサッカー。

子供との遊びのほとんどが
とても退屈でした。

そしてそのことが、
大きな罪悪感となって
私の心を暗くしていたのです。

子供と100%向き合えるものは何か

年長の夏、
第二子が保育園に入園したことで
気持ちに少し余裕ができた頃、

長男が「塾にいきたい」と
言いはじめたことがきっかけで、
とりあえず塾にはいかず、
週末に勉強をみてあげるようになりました。

もともと学生時代は
家庭教師のアルバイトをしていたこともあり
教えることが好きだったので
長男との勉強の時間もとても楽しいものに。
そこで、「はっ」と気がつきました。

私が子どもと100%向き合えることは、
「勉強を教えること」。

受験勉強を通じて、たくさんの贈り物ができた

受験を決意したきっかけは?

家庭学習を開始したのは、年長の夏。
受験対策をするには、
かなり出遅れていることは分かっていました。

でも、
興味本位で買った
国立大学附属小学校の過去問が
面白かったようで
毎日1時間ほど問題を解くように。

楽しそうにドリルを解く息子を見て、
「息子の勉強意欲を形にしてあげたい」と思うように。

家庭学習を始めて1ヶ月で、
受験を視野に入れるようになり、
8月に、大手学習塾の
通信コースに入塾しました。

色々なことができるようになっていく

年長の8月。

このころ
毎日1時間の学習習慣が
身についていました。

9月には苦手な項目を克服する楽しさを学び

10月にはペンを正しく持てるようになりました。

「学習習慣・苦手の克服・ペンの持ち方」
この3つだけでも、
受験勉強してよかったと思えるぐらい
親である私が満たされたのでした。

特にペンの持ち方は、
3ヶ月以上かけて修正。

今までの私であれば、
「大人になれば自然と治るよね」
ぐらいの気持ちで
見ないふりをしたと思います。

それも悪いことではないけれど、
罪悪感という形になって
きっと心の中に
澱のように溜まっていったはずです。

こうやって、
100%子供と向き合うことで
やっと私の罪悪感が
すっとどこかに、
消えていったのでした。

親が子供にしてあげられることとは

12月。
合格者の受験番号が書かれた掲示板を見て、
心が震えました。

そこには
息子の受験番号があったのです。

約半年間の受験勉強を通じて
息子に何をしてあげられただろうと考えました。

息子はいろいろできるようになったし、
合格することもできたけれど

結局のところ
一番大きかったのは
子供に100%向き合うことで
「悔いのない時間を過ごせたこと」
なんだと思います。

それって結局
親の自己満足以外のなにものでもないけれど
私がいつか死ぬ時に
「あの時全力で向き合ってよかった」と、
きっと思えるから、
その確信があるから、
私にとってものすごく意味のある半年間でした。

親が何かを子供にしてあげて
それを「子供がどう受け取るのか」、
それを「子供がどういかすのかは」、
親の手が及ぶところじゃないと思うのです。

そうだとしたら、
私が子供にやってあげられることは
100%向き合う時間をつくること。

それは、1日たった10分でもいいんです。

こういう時間を
人生の要所要所でつくっていくことが
親子双方にとって
大切なんだと思っています。

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