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10年前の自分へのアドバイス:HWM#41

本田健さんの
ハッピーライティングマラソン第41弾。

『もし10年前のあなたに、今のあなたがアドバイスするとしたら?』


「自分の感覚を信じていいよ」

です。

ちょうど、父の看取りとキャリアチェンジが重なった時期です。
その年の夏に亡くなる父の命に向き合いつつ、違和感を感じ続けた会社を去って、新しい道に進み始めたときでした。

ウェットな内容かもしれませんが、同じような悩みを今持つ方のお役に立てたらと思います。
お付き合いくだされば幸いです。

会社に抱いた違和感

コンピュータ関連のエンジニアとして働いていて。
2000年ころから年々、会社の在り方に疑問を感じるようになっていました。
端的に言えば、誰に向かって仕事をしているのかという点です。

経営陣は、ROE(自己資本利益率)やROI(投資利益率)をごく短期で上げることに力を注いでいました。
これは、当時の風潮だったのかもしれません。

その方策として。
ベテラン社員のリストラや、買掛金の支払いを限界ぎりぎりまで伸ばすこと、売掛金を短期で回収すること、社員に対する自社株購入の強制(買うまで上司と繰り返し面談)、コストカットのための必要な設備の購入・更新拒否などがありました。
ノウハウを持ち、仕事を丁寧に行い、職場の雰囲気を良くする潤滑油のようなベテラン社員が数多く会社からいなくなりました。

開発や品質管理に必須の測定機器を無料でレンタルするように業者に掛け合うことを命令された時は、悲しみと怒りを感じました。
相手に対価を支払う意思はないのかと。
そして、誰のための仕事なのかと。

ROE上昇には、商品の高付加価値化を狙うのが本筋だと信じます。
誰かを泣かせて得るのではなく、みんなを喜ばせることで得るまっとうな利益が株主に還元されることが筋だと思います。
もちろん、不要なコストをカットすることは大切だと思います。

商品が高い付加価値を持つためには。
従業員と関連業者をお客さんと同じように大切にすることが重要です。

なぜなら。
お客さんが喜ぶような製品やサービスを提供するためには、従業員が強い使命感と高い士氣を持ち、みんなで協力しあって、それを開発・製造・販売・メンテナンスする風土が必須だからです。
さらに、これらを支えてくれる関連業者の方々の協力が欠かせません。

つまり、人を大切にし、みんなで豊かになろうという思想が根底になければ難しいのではないかと。

しかしながら、当時の会社の方針や雰囲気は。
人々を幸せにするという意識に欠けていると感じていました。
どこかのコンサルティング会社から借りたと思われる会社の標語を紐解くと、相手を蹴落としてでも、自社の利益を伸ばそうという意図を感じました。

経済とは

経済という言葉は、中国の古典の「経世済民」が由来と聞きます。
「世をよく治め、民を救う」という意味です。
つまり、経済活動とは、人々を幸せにし、世を穏やかにする活動です。
この定義に基づけば、当時の会社は、経済活動をしていたとは思えません。
自分もその片棒を担いでいたと思うと、恥ずかしいです。


命と向き合う

働き続けるものの、会社の在り方に疑問を感じ続けていたある日。
定年退職後もセカンドキャリアでバリバリ働いていた父に末期がんが見つかりました。
そこから、命に向き合う日々が始まりました。

父の担当医は、素晴らしい方でした。一方で、悲しいことではありますが、現代医学の限界も知りました。

父になんとか生きていてほしいと考えて。
がん専門医の門をいくつも叩き、治療や抗がん剤に関する勉強をし、がんサバイバーの方々にお会いして話を伺い、その過程で素晴らしい療法に出会うこともできました。
もっと早くそういう出会いをし、父の生き方を変えていれば、もう少し長く父は生きることができたのかもしれません。

父の最期の数か月間は、母と妹とともに、家で父を看取ることにしました。
その間は、仕事を含めて、人生の様々な話を父としました。
父の命に向き合うことで、自分自身に向き合ったような感じもします。
「良い人に囲まれた良い人生だった。」という言葉を残して、父は天に旅立ちました。

キャリアチェンジ

エンジニアとして最先端の科学に接して。
また、父を通じて、医療や命に向き合って。
まだ科学では明らかになっていない、目に見えないものの大切さや可能性、まだあまり知られていない素晴らしいものが世の中にたくさんあることを知りました。
エネルギーワークや東洋医学の持つ大きな可能性を知った日々です。

自身の心身が蝕まれる会社を去り、自他を幸せに、豊かにすることを仕事にしていきたい。
そのような思いを持ち、父を見送りながら、東洋医学の道に進むこととなりました。

会社を去ることに関して不安はありました。
エンジニアとして働かせてくれて、給料を支払ってくれる会社に感謝もしていました。
しかし、違和感を抱え、自分に噓をつき続けることはしたくない。
自分が良いと信じる道を進もう。
この決断をし、行動したことは良かったとつくづく感じています。

なので、当時の自分に対して。
「自分の感覚を信じていいよ。」

そう言ってあげたいです。

奇しくも、今年も新たなスタートを切ることとなりました。
きっと、10年後の自分も今の自分に言うでしょう。
「自分の感覚を信じて行動してくれてありがとう」と。


皆さんがどのような言葉を過去の自分にかけておられるのか。
拝見して、学ばせていただけたらと思います。
そして、過去と現在の皆さんを祝福し、応援したいと思います。


むすび

統合カウンセリングを行っています。
私の人生を通じて得た様々な技術や知見が、皆さんのより素敵な日常に繋がる一助になったら幸いです。


あなたに龍の祝福のあらんことを。
龍太@龍鍼堂

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