見出し画像

理由なんていらない。ただ、おどるだけ!笑顔になれる絵本『おどります』

絵本を開いた瞬間、「おどります」の文字が目に飛び込んできます。そして、そこから始まるのは、説明もストーリーもほとんどない、ただただ“おどる”絵の連続。そう聞くと「え?」と戸惑うかもしれませんが、読み終わったときには、なんだか心がすっきり、体も自然と揺れてしまう――そんな不思議な魅力に満ちた絵本、それが『おどります』(絵本館)です。

この絵本の作者は、高畠純(たかばたけ じゅん)さん。ユーモアとあたたかさ、そして“余白”の表現に長けた作家であり、多くの人気作品を生み出してきました。本作『おどります』は、その真骨頂ともいえる、シンプルで大胆、そして読者の想像力に火をつける一冊です。



絵本の構成と魅力

『おどります』には、物語らしい物語はありません。セリフも、説明も、登場人物の背景もありません。あるのは、ただ「おどります」という言葉とともに、ひたすらに“おどる”生きものたちの絵だけ。

ブタが、ウマが、タコが(!)、時にはイヌや、ありえないものまでもが、ただただ踊っているのです。それがもう、とにかく愉快。そして、ページをめくるたびに「次は誰(何)が踊るの?」というワクワクが止まりません。

「おどる」動きは、どれもユニークでリズミカル。しかも、絵の勢いがすごい。色は限られた色調で描かれているのに、その勢いと動きで、まるで音楽が聞こえてくるような感覚にすらなります。


子どもの反応は?読み聞かせでの楽しみ方

この絵本、読み聞かせの場では最強レベルの盛り上がりを見せてくれます。

筆者も実際に、2歳児と4歳児に読み聞かせをしてみました。最初のページを読んだ瞬間から、ふたりの目はキラリ。そして数ページ進むと、もう一緒に踊りだしてしまいました。

「おどります」というフレーズに合わせて体を動かし、ページごとに新しい「おどる仲間」が出てくるたびに歓声。しまいには「自分も踊りたい!」「ぼくもバナナになっておどる!」と、絵本の世界にすっかり入り込んでしまいました。

文字が少ないので、読み手が自由にテンポやリズムをつけて読むことができるのもポイント。ラップ風に読んでみたり、踊る真似をしながら読んだり、親子で一緒に全身を使って楽しめます。絵本を読むというより、絵本と“あそぶ”感覚。まさに、体験型絵本とも言えるでしょう。


大人にとっても“自由になる時間”

大人がこの絵本を読むと、「こんなに自由でいいんだ」と肩の力がふっと抜けるような感覚に陥ります。

忙しい日々のなかで、つい“意味”や“正しさ”を求めてしまいがちな私たち。でも『おどります』には、それらは一切登場しません。ただ、意味もなく、楽しくおどるだけ。

そう、それだけでいいんです。理由なんていらない。ただ「おどる」ことで、笑顔になる。それだけで、じゅうぶん。そんなシンプルで力強いメッセージが、心にじんわり届いてきます。


絵本館から届けられる、想像の余白

この作品を出版しているのは、名作絵本を多数手がけてきた「絵本館」。絵本館の絵本は、子どもたちの“想像力”を引き出す構成が多く、余白のある表現が特徴です。

『おどります』もまさにそう。すべてを説明しないからこそ、読者の心と体が“参加”できる。読んで終わるのではなく、読んでからが始まり――そんな絵本なのです。


まとめ:絵本で「自由」を感じたいときに

『おどります』は、育児に疲れているとき、子どもと楽しい時間を過ごしたいとき、自分の心をほぐしたいとき――そんな場面にぴったりの絵本です。

ページをめくるごとに広がる、自由で、陽気で、想像力あふれる世界。言葉がなくても伝わる“たのしさ”が、ページいっぱいに詰まっています。

子どもと一緒に、声を出して、体を動かして、“いっしょにおどる”時間を過ごしてみませんか?


書誌情報

  • タイトル:おどります

  • :高畠 純

  • 出版社:絵本館

  • 対象年齢:2歳〜

  • ページ数:32ページ


PR:
読み放題なら
kindleunlimitedがオススメ!30日間無料で試せます!

関連記事






いいなと思ったら応援しよう!

@Ryu / 診療情報管理士が伝える医療事務と時々子育て よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!