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筋を「把持する方向」が運動感覚を変える〜求心性・遠心性収縮とハンドリング方向が生み出す運動感覚

術後の患者のリハビリの際、「膝を曲げてみて下さい」と指示するも「どうやって曲げたらいいんですか?」「どこに力が入れたらいいのかわからない」という反応が返ってくることがあります。

その時に筋の収縮方向にハンドリングをすると「こういう感じですね!」「これなら曲がります」ということがあります。

セラピストが筋を「近位方向に向けて押さえる」か「遠位方向に向けて押さえる」かによって、筋内受容器への刺激の種類が変わります。

収縮の種類(求心性・遠心性)とハンドリング方向の組み合わせが、Ia線維・Ib線維・皮膚受容器への求心性入力をどう変えるのかがわかると、臨床の幅が広がります。

簡単に整理してもらえるかAI(Claude)に聞いてみました。
今回の記事は個人的な解釈が多く含んでいますので、ご参考程度にお読み頂ければ幸いです。ゆるっと読んでください。


①運動感覚の主役はIa線維(筋紡錘一次終末)です

関節受容器ではなく筋紡錘が運動感覚の中枢。だから「筋そのものを把持すること」に意味があります。

②遠心性収縮はIa・Ib両方を最大に賦活します

筋が伸張しながら力を発揮する遠心性収縮は、伸張(Ia)と張力(Ib)が同時に最大になる唯一の収縮様式です。


③遠位ハンドリングはIa発火を促します

筋腹を停止方向へ引くように把持することで、筋紡錘への機械的伸張刺激が加わりIa発火の閾値が下がります。


④皮膚受容器もハンドリングの方向で変わります

ルフィニ終末が皮膚変形方向を検出するため、近位把持と遠位把持で「皮膚からの情報の方向」が変わります


⑤求心性入力増大が運動ニューロン動員を増やします

ハンドリングによる求心性入力量の増大が、運動ニューロンを発火させる促通効果をもたらします


要するに
筋を把持して筋紡錘に機械刺激を入れ、近位方向にハンドリングすることで求心性収縮を促す。遠位方向にハンドリングすると遠心性収縮を促す。ということです。
また、皮膚を介してハンドリングをすることで、運動感覚も入力できそうです。

まとめ

身体に触れることで筋収縮や運動感覚が得られやすくなることがわかりました。
身体の使い方に精通しそれを指導するのが我々の仕事の1つです。

「足の動かし方がわからない」
「どこに力を入れたらいいのかわからない」

などの場合に
「こう動かす時にこの筋肉がこう力が入るんですよ」
例えば、仰向けで膝を立てる動作の場合
①セラピストはハムストリングスを把持
②患者は膝を立てるように力を入れる
③膝の曲がりに合わせて把持したハムストリングスを坐骨の方向にハンドリング
④ハムストリングスの収縮感覚を確認

③の時、膝を立てる前にハンドリングをした方が反応が良い方と、膝を立てながら一緒にハンドリングをした方が反応が良い方がいますので、タイミングは個別性がある印象です。
また、反応を見ながらですが、反対に筋腹を坐骨から離すようにハンドリングをした方がハムストリングスに力が入り膝が曲げやすい方もいます。

細かい臨床的な判別はまだ出来ていないため現在のところ反応を見ながらハンドリング方法を変える必要があります。

どういう風に身体を動かしたらいいのかわからない方に、どのような筋収縮や運動感覚を患者本人に実感してもらえれば動作ができるのか、そういう視点で関わることは非常に重要だと思います。


個人談

実はTKA術後の患者さんを代わりに診させて頂いた時の話しでした。
その時に「曲げて!曲げて!」といっても曲げられるわけありませんでした。
術後の腫脹や疼痛に伴う筋活動の抑制や防御性収縮による過緊張で、筋収縮のコントロールが上手くいかなかったケースかと考えます。

自力で曲げたり伸ばしたり出来ないと循環不良に陥って疼痛や腫脹の遷延に繋がっても悪いと思い、なんとか自力で曲げ伸ばしできるようになってもらいたく関わっていました。

術側の膝を中心に曲げ伸ばしのハンドリングも良かったのですが、反対側の膝の運動感覚、筋収縮を実感してもらいながら反復練習の方が反応が良かったです。
今回は記事にしてみたかったので、筋を把持したハンドリングをピックアップしました。

特に最近は患者さんが手が届く場所であれば
動作をしながら手で筋を触れてもらい、左右差を確認してもらい、動作の反復練習をしています。筋収縮が過剰とならないように声掛けや動作全体を捉えながら練習を実施しています。

声掛けのみの動作指導練習よりも効果的だと実感しています。患者自身が受容できる情報量かつ動作のしやすさが実感できることが学習に繋がりやすいと考えます。(自主トレにも繋がりますし、自己の身体に興味、関心を持ってもらえる機会にもなります)

ハンズオフで教師的立場も大事ですが、必要な時にはハンズオンで色々教えてあげられる指導者的立場も大事だなと思っています。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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