「怒ったあと、子どもがやけに優しい日はありませんか」

怒った日の夜。
子どもがやけに優しい。

「パパ大丈夫?」
「おてつだいするね」

そんな言葉をかけられて、
胸がギュッとなったこと、ありませんか。

本当は、優しくされる資格なんてないのに。

さっきまで怒鳴っていたのは、自分なのに。

あの日もそうだった。

仕事で余裕がなくて、
子どものちょっとした一言にイラッとしてしまって。

気づいたら、強い口調で怒っていた。

子どもは黙って、少しだけ目を伏せていた。

その姿を見た瞬間、
「やってしまった」と思ったけど、
引き返せなかった。

夜になって。

お風呂上がり、子どもが隣に座ってきて言った。

「パパ、つかれてるの?」

その一言で、全部わかった気がした。

この子は、
怒られたことよりも、

“パパがつらそうなこと”を気にしている。

子どもって、すごい。

大人が思ってるより、ずっと優しい。

でもその優しさに、
甘えてしまっていいのかは、また別の話だと思う。

本当は。

優しくさせてしまっているのは、自分かもしれない。

機嫌を取らせてしまっているのは、自分かもしれない。

あの時、
ちゃんと向き合えていたら。

怒るんじゃなくて、
「疲れてた」って言えていたら。

何か、違っていたのかもしれない。

だから最近は、

怒ったあとほど、
自分から話しかけるようにしている。

「さっきはごめん」って。

うまく言えなくてもいいから。

ちゃんと、自分の言葉で。

子どもの優しさに救われるだけじゃなくて、

その優しさに、ちゃんと応えられる親でいたい。

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