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東美濃エリアとはどんな地域なのか?

東美濃は、日本の縮図

特定の地方の問題ではなく、日本全国での問題

東美濃エリア(多治見・土岐・可児・瑞浪・恵那・中津川・御嵩)は、人口規模で見ると約40万人規模の地域である。

一見すると、日本の中では小さな地域に見える。ただ、この地域で起きている変化を見ていると、単なる「地方の話」として片付けることはできないと感じている。実際、この圏域の人口は減少を続けており、2005年からのここ20年の減少率を見ても、県平均を上回るペースで進んでいる。

さらに構造的に見ると、出生数より死亡数が大きく上回る“自然減”が続き、若年層の割合も低下している。

つまり、単なる「人が減っている」という話ではなく、「社会を支える構造そのものが縮小している」状態にある。

この状態は、東美濃特有のものではない。むしろ、日本全体の地方で、これから直面していく状況の“先行形”だと捉えている。
そういった意味では、このエリアを国内最先端の場所だと僕自身は考えている。

都市に人が集まるのは現在の構造上、当たり前だ

多くの場合、「地方には魅力がないから若者が出ていく」と言われる。

ただ、現場で見ていると少し違う。
魅力がないというより、「機会が偏在している」ことの方が本質に近い。進学や就職のタイミングで都市に出る。そのまま戻らない。
この流れは個人の選択としては合理的だ。問題は、それが構造として固定化されていることにある。  

例えば企業側を見ると、人材不足は深刻で、採用に苦労している。一方で、都市には人材が集中している。
これは魅力や能力の問題だけではなく“接点の欠如”によって生まれていると感じている。
つまり、人がいないのではなく、その流れがない。

この状態が続けば、地域はさらに縮小し、企業も弱くなり、結果的にさらに人がいなくなる。今は、この循環が起きている。

この現象は、個人の価値観の問題ではない。構造の問題だ。教育機会、就業機会、情報、すべてが都市に集中している以上、人がそこに向かうのは自然な流れだ。

実際、岐阜県全体でも人口は減少しており、5年間で約5万人以上減少している。
この流れは、東美濃だけでなく、全国の地方都市で同様に起きている。

つまり、「地方 vs 都市」という対立構造ではなく、「機会が集中する場所に人が集まる」というシンプルな原理が働いているだけだ。

若い人たちが地域に残らない構造となっている

問題は、この構造が一方向であることだ。一度都市に出た人が、戻る理由がほとんどない。  

・働きたい場所がない  
・キャリアの選択肢が少ない  
・新しい挑戦がしにくい  

こうした条件が重なり、結果として人は戻らない。

すると地域は高齢化し、消費も減り、企業も縮小する。この流れは、データとしても明確に出ている。例えばこの東美濃地域では、15歳未満の人口割合は約11%と低く、現役世代の割合も縮小している。

この状態は、まさに日本全体がこれから向かう姿そのものだと思っている。

東美濃は未来を先に見ている

遅れている地域ではない。価値のある地域。

東美濃は「遅れている地域」と捉えられがちだが、先にも述べた通り、僕はむしろ逆だと思っている。  

ここで起きていることは、日本の未来で起きることを先に経験している状態だ。  

人口減少/人材不足/地域経済の縮小  

これらはすべて、日本全体の課題であり、その縮図がここにある。だからこそ、この地域で解けるモデルは、日本全体に展開できる可能性を持っていると感じている。

課題が顕在化しているということは、同時に検証環境が整っているということでもある。  

・何をすれば人が動くのか  
・どんな仕組みなら関係人口が増えるのか  
・地域と企業と個人がどうつながるのか  

これをリアルにチャレンジできる場所が東美濃だと思っている。成功すれば再現性がある。
そして、誰もまだこの問題に真剣に取り組んでいない。自治体も企業も、この問題に本格的にアプローチしているようには思えない。

しかし、誰もが問題意識は持っている。
僕はこの環境自体が大きな価値だと感じている。

ではどうするのか?

状況だけ並べて、批評する。これは評論家のすることだ。
僕たちクラブは実際にアクションを起こして、結果を求めていかなければならない。

問題の本質が「人の流れ」である以上、解決策もまずはそこに向かうべきだと思っている。  

新しく人を“連れてくる”だけでは足りない。
重要なのは、関係を作ることだ。  

・地域と関わる理由を作る  
・地域に何度も来るきっかけを作る  
・最終的に関係人口を増やしていく

まずは、このプロセスを設計しなければいけない。そして単発のイベントでは意味がない。継続的な接点が必要になる。  

・企業と人が出会う場  
・地域と外部がつながる場  
・若者が戻る理由になる場  

これをどう作るっていくかが重要だと思う。その中で、一つの有効な手段になり得るのがスポーツクラブだと考えている。

スポーツクラブができること

スポーツには、人を動かす力がある。  
応援する / 関わる / 通う  
この行動が自然に生まれる。
しかも一度きりではなく、クラブとの接点がある限り継続する。  

これは他の産業にはなかなかない特徴だ。スポーツは“接点を生み続ける装置”として機能できるはずだ。

現在僕たちは複数の学校との連携を進めている。
これも一つの接点の作り方だと思っている。スポーツを軸に、地域とのつながりを強くする一つの方法だ。

そしてスポーツの外に飛び出す

通常のスポーツクラブの機能のみでは、上に記載したような構造を変え、人の流れを変えることはできない。

働く場所として、このエリアの企業が外から選ばれることが最も重要だと考えている。

スポーツクラブとして、当然スポーツに関する取り組みは行っていく。
ただ、それだけでは僕は弱いと思う。

地域の企業と何ができるのか。
各企業との連携でどれだけの価値を生み出せるのか。ここがVOYAGERSの最大の見せ場だと考えている。

VOYAGERSと関わる企業は、より魅力的になり、地域の中で存在感を発揮し、地域の外から人の流れを生む。

これが僕らの目指す未来である。
少し烏滸がましい話にも聞こえるかもしれないが、本気で僕らはそれを目指している。

東美濃モデルを日本全国に見せつける

人と地域をつなぎ、人の流れを変えられる存在に

スポーツクラブができること。
スポーツビジネスで体現できる価値。

これらを最大化することで、人と地域の関係を変え、人の流れを変えられる存在になれると僕は信じている。

東美濃をスポーツの力で、日本のモデルケースに。
VOYAGERSならできると自信を持っています。

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