夜行列車で行こう❗️787系ドリームつばめの旅≪鹿児島中央~博多≫そして、夜行列車の可能性
JR九州トラベルデスクは、12月20日から21日にかけて「夜行列車で行こう!787系ドリームつばめ号の旅」を開催し、鹿児島中央から博多まで在来線特急の旅を団体臨時列車として1日限定で復活運転を行った。前日夜には博多から鹿児島中央までの旅を開催している。今回は上りのドリームつばめ号に乗車した。
◆◇ツアーのポイント◇◆
①2004年3月のダイヤ改正で運行終了したドリームつばめが約21年ぶりに787系6両編成で運行します!
②787系電車が肥薩おれんじ鉄道線(川内駅~八代駅)を走行します。
③参加特典:硬券タイプの記念乗車証とオリジナルタオル(お一人様各1枚)
④女性のみでご予約のお客さまには、女性専用席(普通席のみ設定)をご案内します。
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— 【公式】JR九州トラベルデスク (@JRKhojin_travel) November 20, 2025
📢ツアー発売告知
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=2025年11月21日(金)12:00発売開始=
【WEB予約限定】
🔴2025年12月19日(金) ~0泊2日/片道
🔴夜行列車で行こう!787系ドリームつばめの旅
〈博多~鹿児島中央〉
🟢2025年12月20日(土) ~0泊2日/片道… pic.twitter.com/xzdvz5E1Gk
787系が肥薩おれんじ鉄道を走る!
— 乗りものニュース (@TrafficNewsJp) November 24, 2025
【在来線で博多⇔鹿児島中央「直通」! 夜行列車で21年ぶりに12月運転 三セク路線も走る】https://t.co/TgcC87dQQx
JR九州787系「ドリームつばめ」で夜行列車の旅、約21年ぶり運行へ#鉄道 #鉄道ニュース #電車 #787系 #ドリームつばめ #鹿児島本線 #JR九州 #肥薩おれんじ鉄道 https://t.co/BfJNK8zNpg
— 鉄道ニュース(マイナビニュース) (@tetsudomynavi) November 27, 2025
787系33年の歩み
九州内の在来線特急は民営化後多く変化した。それまでの主力は485系であったが、民営化後の1988年3月ダイヤ改正で783系(ハイパーサルーン)がデビューし、前面の流線形が大きな反響を読んだ。鹿児島、長崎、宮崎方面の特急列車に順次投入されていく。
そして、1992年7月15日「動くホテル」を目指し、博多〜西鹿児島間(現:鹿児島中央)の特急つばめに投入された。車両デザインは工業デザイナー水戸岡鋭治氏が担当し、塗装の濃淡グレーは当時の鉄道車両にはなかった斬新なデザインでコンパートメント席やグリーン個室、ビュッフェなど車内の充実ぶりは注目を集めた。デビュー当初は783系「つばめ」の運用があり、鹿児島方面の特急列車の多頻度運行を支えた。その後、増備を続け、鹿児島本線を走行する特急つばめ、特急有明、長崎方面の特急かもめ、特急みどり、日豊本線の特急にちりん、にちりんシーガイアに加えて1993年のダイヤ改正から新設された「ドリームつばめ」「ドリームにちりん」にも使用された。ドリームつばめ号は一時期783系で運転されたが、2004年の運行終了まで787系が使用された。
2004年3月には九州新幹線(新八代〜鹿児島中央)の部分開業により、博多ー新八代間を運行する「リレーつばめ」に転用された。転用に際して、ビュッフェは普通車へ改造されている。2005年にはグリーン車の一部をグレードアップした「DXグリーン」車が登場している。
2011年3月の九州新幹線全通に伴い鹿児島本線鳥栖以南を走る特急列車は大幅に削減され、特急リレーつばめは運行を終了している。熊本、肥後大津方面の特急有明は大牟田、熊本、長洲までの運行が一部で残ったものの、大半の787系が大分、宮崎、鹿児島地区に転用され、残るは長崎、佐世保方面の特急かもめ、特急みどりに転用されている。このうち、長崎方面の特急列車「かもめ」は2022年9月の西九州新幹線の部分開業により、「リレーかもめ」に名称変更し博多ー武雄温泉間の運行となった。その後、2020年には1編成を改造し、九州内を5日間かけて周遊する6両編成の「36ぷらす3」が登場している。
787系は1992年の登場後、幾多のマイナーチェンジを経ながらも2025年末現在で廃車となった編成はなく、今もなお現役で九州を代表する在来線特急列車として走り続けている。


鹿児島中央駅を発車する在来線(鹿児島本線川内行き、日豊本線国分行き、指宿枕崎線五位野行き)は23:35発が最終列車となる。

南九州の夜を駆け抜ける
12月20日(土)23:51に鹿児島中央駅を発車した。この日は787系6両編成(編成番号:BM13)が使用された。







すべての営業列車が発車した後に夜行特急ドリームつばめ号が発車する。博多までの停車駅は川内、出水、八代、熊本、荒尾、鳥栖の順に停車し、このうち八代と熊本でドア扱いが行われた以外はすべて運転停車であった。ドリームつばめ号が運行当時は鹿児島県内をこまめに停車し、出水駅以降は主要駅のみに停車していた。
実際の停車駅は伊集院、湯之元、串木野、川内、阿久根、出水、水俣、八代、熊本、大牟田、久留米、鳥栖であった。
鹿児島中央は2004年の九州新幹線部分開業時に西鹿児島から改称されている。しばらくは複線区間を進んでいくが、最高速度95km/hに制限されていることとロングレール化されていない区間も多いため在来線らしいジョイント音が車内に響き渡っていた。川内駅までがJR九州鹿児島本線である。次の停車駅川内までおよそ38分間ノンストップで走行した。川内駅には先に発車した最終の普通列車(817系2両)が運行を終えホームに停泊していた。12月の週末は帰宅客で車内大混雑であった。



川内から八代までは肥薩おれんじ鉄道線内の走行となる。多客臨時列車を含めて電車が同線内を走行することは極めて稀である。川内から出水駅の間は海岸線沿いを走行している。一部区間で最高速度が抑えられている。出水で運転手が交代している。午前1時を過ぎた所で「おやすみ放送」が復元され、夜行列車らしく車内は減光し5時30分すぎまで続けられた。この間、緊急時以外の放送は控えられていた。

夜の旧鹿児島本線を順調にを北上を続けていたが、午前2時35分頃、日奈久温泉駅手前で突如急ブレーキがかかった。八代到着10分前のことであったが、どうやら列車と鹿が衝突したと車内放送された。車両に異常は見つからず、約20分後に運転を再開した。


球磨川橋梁を渡る際、車窓左手に工場群の明かりが見え、八代には23分遅れで到着した。鹿児島中央を発車し約3時間が経過していた。八代での停車時間は所定27分のところ4分に大幅短縮された。


八代を3:11に発車した。八代から再び鹿児島本線となる。鹿児島本線の八代以北鳥栖以南は最高速度は100km/hに抑えられているが、かつての特急列車は130km/h運転が可能であり、八代から先は高速運転が行われていた。時刻は午前3時台であるため、通過する各駅のホームは消灯されていた。およそ27分で熊本に到着した。
熊本駅での長時間停車
熊本に3:38に到着後、時間調整のため4:28分まで停車した。ドリームつばめ号が運転していた当時は熊本で1時間30分停車していた。そして、ドリームつばめ号が運転していた当時の熊本駅は地上駅で現在のように高架駅ではなかった。

熊本駅で2度目のドア扱いが行われた。始発列車の準備が行われる前のホームは静まり返っていた。誰もいない熊本駅コンコースはとても静かで駅も眠りについていることを実感した。






空は暗く、雨も降っていた。










夜が明けぬ博多の街へ
熊本発車後は荒尾での乗務員交代のための運転停車、また鳥栖でも時間調整のための運転停車が行われた。今回の団体臨時列車は運行当時の特急停車駅である大牟田と久留米を通過している。

415系8両編成が停泊している。
鳥栖からは130km/h運転が可能となるため、鳥栖発車後のドリームつばめ号も最高速度並みで走行した。弥生が丘と南福岡で普通列車から道を譲ってもらい、高速で通過した。その間、5時半過ぎにおはよう放送、博多到着前にはJR九州社歌「浪漫鉄道」が流された。そして、博多には5:55に定刻通り到着した。

すでに始発列車が運行を始めており、ドリームつばめ号が停車したホームの隣には特急リレーかもめ1号が停車していた。特急リレーかもめは787系8両編成であった。

特急リレーかもめの発車後にドリームつばめの回送車が発車していった。

回送列車として引き上げた。
九州内夜行特急の可能性
今回のツアーに参加して、定期復活のハードルは高いものの、季節列車として運行するメリットが有るのではないかと感じた。九州内夜行列車は2011年3月ダイヤ改正で最後まで残った「ドリームにちりん」が最後となっている。また、コロナ禍前までは高速バスにおいても福岡から鹿児島、宮崎への夜行路線も運行していた。
人々が寝静まった深夜帯に移動することは、単なる移動ではなく、夜行列車ならではの車窓など、楽しめる要素がたくさん詰まっている。およそ19年ぶりに夜行列車に乗車したが、約6時間の移動が窮屈に感じることもなかった。ツアーという特殊な環境で乗車していたからかもしれないが、季節ごとに見える車窓の風景も異なってくる。夜の特別な時間から日常の始まりを告げる朝の風景。どこを切り取ってもその瞬間は誰にとっても旅の思い出となる。「ドリームつばめ」と「ドリームにちりん」の九州内2大夜行特急がいつの日か運行されることを願ってやまない。

