なぜ、成功者は息をするように「ドブ板営業」をやるのか。僕が3000通のDMを送り、2800人に無視された夜の話。
スマートな戦略。 華麗なマーケティング・ファネル。 AIを駆使した、最新の自動化ツール。
今のビジネスの世界では、そんな言葉たちがキラキラと輝いて見えるよね。 誰もが、楽して、効率よく、最短で成功するための「裏技」を探している。
でも、もし僕がこの10年で10億円という売上を創り上げてこれた理由を、たった一つだけ挙げろと言われたら…。
たぶん、君は拍子抜けするかもしれない。
それは、驚くほど泥臭くて、不器用で、非効率な、 『ドブ板営業』。 ただ、それだけなんだ。
2800通の「既読スルー」が教えてくれたこと。

笑い話みたいだけど、本当の話をしよう。
昨年、僕は東京国際フォーラムという大きなステージでのライブを実現させるために、クラウドファンディングに挑戦したんだ。 その時、僕がやったこと。
それは、これまでご縁をいただいた方々、約3000人に対して、一人ひとり、個別にDMを送ることだった。 一通、一通、想いを込めて、「力を貸してほしい」と。
結果、どうなったと思う?
…2800人から、華麗なる既読スルーをいただきました(笑)。
普通なら、心が折れるよね。 「もう、ダメだ」って、諦めてしまうかもしれない。
でも、僕にとっては、この2800通の既読スルーこそが、宝物だったんだ。 なぜなら、それは同時に、残りの200人の方々が、僕の不器用な情熱に、真剣に応えてくれたという証でもあったから。
そして、その200人の熱量が、最終的に大きなうねりを生み、無事にクラウドファンディングを達成させることができたんだ。 AIツールが自動で送った1万通のメッセージより、たった一通の、魂を込めた手紙の方が、人の心を動かすことがある。 僕は、本気でそう信じている。
たった一人の視聴者に、神様を見る。

この僕のスタイルの原点は、配信者として活動を始めたばかりの頃に遡る。
誰も見ていないかもしれない暗闇に向かって、一人で語りかける夜。 コメントも、いいねも、何もない。 そんな時、画面の隅に「視聴者数:1」という数字が、ポツンと灯ることがあるんだ。
その「1」は、僕にとって、ただの数字じゃない。 それは、広大なインターネットの海の中で、奇跡的に僕を見つけ、貴重な時間を捧げてくれている、たった一人の「あなた」なんだ。 大げさかもしれないけれど、その瞬間、僕はそこに神様を見る。
だから、配信が終わった後、そのたった一人の方のプロフィールを探し出して、「今日は、本当にありがとうございました」と、感謝のDMを送る。
「そんなことして、意味あるの?」 そう思う? でも、僕の10年間、10億円の道のりは、すべて、この一見すると無意味な「一歩」の積み重ねでしかないんだよね!
戦略は二流でも、実行力は超一流であれ。

僕の戦略は、たぶん二流だ。 もっと賢いやり方、もっと効率的な方法が、世の中にはたくさんあるんだろう。
でも、実行力だけは、超一流でありたいと、常に思っている。 チートみたいな裏技なんて、この世界には存在しない。 もしあるとしたら、それは「お客様一人ひとりと、誠実に向き合う」という、極めて地味で、当たり前のことを、誰よりも、誰よりも、やり続ける力。
ただ、それだけなんだ。
僕らはつい、ネットというフィルターの向こう側にいる相手を、一括りの「ユーザー」や「フォロワー」として、数字で見てしまいがちになる。
でも、忘れないでほしい。 その画面の向こう側には、僕らと同じように、笑ったり、悩んだり、心を震わせたりする、血の通った一人の「人間」が、必ずいるということを。
その当たり前を、決して見失わないこと。 それこそが、どんなに時代が変わっても、色褪せることのない、唯一無二の成功法則なのだと、僕は信じているんだ。
