【1日のスケジュール】ヨーロッパで「アスリート」と「大学生」を両立するということ
二つの顔を持つ日常
前回の投稿で、僕の本業であるアルペンスキーの練習風景を紹介しました。 「ずっと山にいるの?」と思われるかもしれませんが、実は僕のもう一つの顔は、現地の大学に通う至って普通の(?)大学生です。
今日は、インスブルックで生きる僕の、
文字通り「高低差」がある
一日のスケジュールをありのままに書き出してみようと思います。
【午前】トレーニングへ(6:00 - 12:00)
06:00:起床
まだ外は薄暗い中、体を起こし、ウォーミングアップと朝食を済ませます。
07:00 :出発

車に道具を積み込み、トレーニングが行われるスキー場へ出発します。 アルペンスキーというスポーツはとにかく荷物が多く、重い。インスブルックでの生活において、車は単なる移動手段ではなく、僕の「動くロッカールーム」のような存在です。これなしでは、この生活は成り立ちません。
08:00 - 12:00 :トレーニング
朝一のゴンドラでスキー場に上がっていきます。

さすがはスキーの本場、オーストリア。午前中は、前回の投稿で綴ったような「0.01秒を削るためのトレーニング」に全神経を集中させます。最高の環境で練習できる感謝と喜びを噛み締めつつも、体力的にはここで一度、限界近くまで自分を追い込みます。
【昼】1時間の切り替え(13:30 - 14:30)

練習が終わると、余韻に浸る間もなく速攻でゴンドラに乗り、2000メートル級の山を一気に下ります。 というのも、ここからがこの生活で最も慌ただしい時間だからです。
13時半ごろに帰宅し、シャワーで汗を流した後は「早くて美味しいパスタ」でエネルギー補給。茹で時間5分のペンネに、トマトソースと冷蔵庫の余り物の食材を入れただけの名前のないパスタ。
雪上でのハードなトレーニング後にはこれが、他のどんなご馳走よりも必要に感じます。
ただ当然ゆっくり味わう余裕はありません。
スキーウェアを脱ぎ、ノートパソコンと教科書をバッグに詰める。 このわずか1時間で、僕は「アスリート」から「大学生」へと強制的にスイッチを切り替えます。
【午後】至って普通の大学生として (15:00-17:00)
アパートから自転車で15分ほどで大学に到着します。

この日は統計学の口頭テストが待っていました。午前中に極寒の中でスキーをしてからの午後の授業は、猛烈な眠気との戦いでもあります。
それでも、「一度やると決めたからには、どちらも手は抜きたくない」。
そんな負けず嫌いな性格が、僕を机に繋ぎ止めています。
個人的にはそこそこ好きな科目だったので、しっかり準備した甲斐あって満足できる点数を取ることができました。
【夜】明日の準備とやっと訪れる静寂 (18:00-22:30)
18:00 :チューンナップ
帰宅後、まずはスキー板のメンテナンス。エッジを研ぎ、ワックスを塗り、ブラッシング。
明日の練習の結果は、今夜のこの手入れで決まります。

19:00 :夕食
正直言って、この時間が世界で一番好きかもしれません。(笑)
何物にも代えがたい、至福のひとときです。
20:00 :復習
午前中の練習で出られなかった講義の動画を見返し、復習します。出席義務はないとはいえ、テストは受けなければいけないので油断はできません。
21:30 :やっとくる静寂
寝る前の1時間、ようやく訪れる自分だけの静かな時間です。 好きなYouTubeを見たり、本を開いたり。張り詰めていた心がゆっくりと解けていくのを感じながら、明日への活力を蓄えます。
22:30 睡眠
この生活をしていると、睡眠の質が翌日のパフォーマンスに直結することを痛感します。
明日に備え、早めに寝ます。
最後に
ここまで読んでくださった方の中にはもしかしたら「ストイックだ」と思われた方も居るかもしれませんが、実際はそんなに格好いいものではありません。
決して忙しさを自慢したいわけではなく、油断するとすぐに自分を甘やかしてしまう弱さを、僕自身が一番よく知っています。
だからこそ、せめて普段の生活だけは自律したものにしたい。
たまには1日中パジャマで過ごす日があってもいい。
でも、やるべき時はやる。
そんな自分なりのバランスを保ちながら、夢に向かってインスブルックでの「大学生兼アスリート」の道を歩んでいきたいと思っています。
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