記者ハンドブックを買って分かったこと
僕は先日、記者ハンドブックという本の存在を知りました。
大手マスコミの、一般社団法人共同通信社が発行している、新聞用字用語集です。
「新聞記者などの文章に携わる人なら、持っていて損は無い」「むしろ持っていて当たり前」という意見が多く、ライターの端くれや作家を自負している僕も「これは持っておくべきなのかもしれないな」と考え、早速最新版を購入しました。
パラパラとめくって、内容を一通り確認したら、前述した「持っていて損は無い」「むしろ持っていて当たり前」という意見が出る理由が分かりました。
記者ハンドブックは、記事を書く時に使う辞書のようなものです。構成や本の作り自体も辞書に似ています。
漢字かなづかい、時差表、新聞記事の原則、書き方の基本、送り仮名の付け方、専門用語の書き方、誤りやすい語句や紛らわしい表現、紛らわしい地名、言い換え表現などが非常に充実しています。漢字表に至っては、新聞漢字、表外漢字字体表、人名用漢字と分けて記載されています。
「これってどう表現すればいいんだっけ?」と言葉で迷った時には、この本を紐解けば解決できると言っても過言ではありません。
確かに記者ハンドブックは、文章を書く人なら必携と言われるのも納得です。
一言で言えば「記者の教科書」「記者の実用書」がしっくりきます。
面白かったのが不快語や差別語についてのページでした。
明らかに使っちゃダメな「めくら」「びっこ」などが不快語・差別語として載っているのは分かります。しかし中には「町医者」「坊主」「サラ金」のような「えっ、これって使わないよう注意すべき差別語や不快語に当たるの?」と思うような表現もあります。
あくまでも「不特定多数の人が読む記事の中では使っちゃダメ」ということではないかと思います。しかし「スキンヘッド」も使用しない言葉らしいのですが「ドイツのネオナチや白人至上主義者には使用可。」と注釈がついていることから、恣意的に書かれているのではないかと疑ってしまう所もあります。
そして俗語の中に「バカチョンカメラ」まで載っていたのには「これまで載っているの!?」と本当に笑いました。現在ではほとんど聞かない文字通りの死語です。
新聞記者を対象にしている記者ハンドブックですが、新聞記者以外の記者やライター、ブロガーにとっても必携の一冊であるといえます。
特にライターさんは、持っていたほうがいいと思います。クラウドワークスなどに掲載されている案件の中には「表記ルールは記者ハンドブックに従う」と指示がある案件もあると聞きました。
記者ハンドブックの表記に従って書いた文章なら、安心して納品できますし、取引先も「ちゃんと仕事をしてくれる」と評価してくれるかもしれません。
また学生にとってもかなり実用性があると言えます。特にこれから社会に出て行こうとする新卒の学生や、将来はマスコミ関係に就職を考えている学生は持っておくべきですね。一般常識とされる単語がほぼ全て載っていますので、読んでおくと先輩から「おっ、こいつやるな!」と一目置かれるかもしれません。
なお購入する場合は、最新版をオススメします。
最新版の第14版には、LGBTQといった「ジェンダー平等への配慮」が追加されています。
第15版にはどんな内容が追加されるのか、今から気になって夜しか眠れません!!
