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日々の暮らしの中に、やわらかな灯りをともすもの。

先月半ば頃のある日のこと。
冷たい風が吹き、ときおり雪混じりの雨がぱらつく京都の街を、はずむような気持ちで歩いていました。
その日わたしが目指していたのは、ステーショナリー雑貨のお店、"HIRAETH"(ヒライス)さん。
河原町通りを丸太町通りに向けて上がって行くと、ミントブルーのアーチが見えてきました。



老舗文具メーカー表現社さんのブランドである"cozyca products "(リンクからnoteのページに飛べます)のポストカードを、記事の中でご紹介したのは、昨年12月のことでした。

この記事を書くときに知ったのが、cozyca productsの直営店であるHIRAETHさんの存在です。

こちらの文房具や雑貨はどれも、"作家の作品と、毎日の暮らしをつなぐ架け橋に"というコンセプトのもとで、様々な作家の方とのコラボレーションにより作られたもの。

ブロックメモにレターセット、シールにマスキングテープ、ポストカード…など、かわいらしいものがぎゅっと詰まった店内の様子や、ひと足先に春の訪れを感じさせるような新作の数々をnoteとインスタグラムで拝見して、これはぜひお店に行かなければと思い、足を運ぶことにしたのです。


お店の入り口が視界に入ったと同時に、店内にオレンジ色の明かりが広がっているのが見えて、それだけでうれしい気持ちになりました。

お店の入り口の光景。
右手にある小さな扉が愛らしい。
左手には"スイミーあります"の看板も。

お店の中に足を踏み入れると、思わず"かわいい"と、小さく声に出してしまいます。
並んでいる文房具はもちろんのこと、吊り下げられたモビールやハンカチ、色とりどりのお皿も温かい雰囲気をまとっていて、こんな空間の中で暮らしてみたい、と感じます。

お店の方に店内を撮影して良いか伺ったところ、
快く了承してくださりました。
特に好きだと感じたのが、入ってすぐの窓辺の一角。
レターセットやハンカチなどが並べられています。


お皿とカップ、がま口にポチ袋など。
カラフルなものが並ぶ光景って、良いものですね。
ブロックメモがずらり。
見切れていますが、右側にもまだまだあります。
ブロックメモはなかなか使いきれないので、
買うのはひとつだけと決めていたのですが、
この中からひとつを選ぶのにとても迷いました。
2階はギャラリースペースになっています。
階段の踊り場の壁に飾られたイラストにも
心を惹かれました。


小さなお店の中に、愛らしく素敵なものが並ぶ光景を眺めているだけで、心がほどけていくのを感じられます。
あれこれと悩みながら、家にお迎えしたいものをゆっくりと選ぶのも、楽しい時間です。
"また来たい"と思える場所が増えて良かったと、そう思いながらお店を後にしたのでした。



帰宅してからさっそく、今日出会えたものを、机の上に広げていきます。

上は日下明さんのポストカード。
この方が描かれる、静謐で、幻想的な世界観が好きです。
林檎に苺、フラミンゴの鮮やかな赤色が印象的な一枚。
下はレオ・レオニのスイミー。
写真だと伝わりづらいのですが、箔押しの部分が綺麗なのです。


藤巻佐有梨さんのイラストが描かれたポストカード。
左が《窓辺、コーヒー》右は《空飛ぶ記憶》
髪の毛の描線の繊細な色遣いに見入ってしまいます。
この頃、自分が"箔押し"が好きなことに気がつきました。
水面や硝子などもそうですが、
光を反射して輝くものに惹かれるのですよね。

書きもの机を壁につけて置いているのですが、ポストカードはその壁面に飾っています。
手帳に向かっているときなどに、ふと目を上げてお気に入りの作品と目を合わせると、やっぱり良いな、と幸せを感じるのです。

そして、ポストカードだけではなく、ブロックメモ、シールと一筆箋もお迎えしました。

左上が日下明さんのブロックメモ。
その下は大森木綿子さんの一筆箋。
右は西淑さんのシールです。

日下明さんのブロックメモのタイトルは「THE CYCLE
OF THE SEASONS」。四種類の絵柄がそれぞれ四季の情景を表していて、どれも一枚の絵画のように美しく、この上にメモをとるのはもったいなく感じられるほど。


春夏秋冬の季節の巡り。
心地良い風に吹かれる春。緑の香りに包まれる夏。
空気まで黄金色に染まる秋。星々が煌めきを放つ冬。
どの季節にもそれぞれの美しさを感じます。


大森木綿子さんの一筆箋「SAKURA」は、美濃和紙が使われていて、絵柄のある面のざらりとした手ざわりも心地良いものです。こちらも柄は四種類なのですが、どれも穏やかな風合いが素敵で、こんな一筆箋を受け取ることができたら、とてもうれしいだろうと思います。

この一筆箋を見ている間は、心が春に飛んで行けます。
風に乗って花弁が舞う様は、幼い頃から好きな景色。
こんな一筆箋に似合う綺麗な字が書けるように
なりたいと思うものです。


西淑さんのシール「SCENE」を手に取ったのは、ちょうどそのとき読み進めていた本の装画を手掛けられているのが、西さんだったから。
温もりと冷たさが同時に感じられるような独自の雰囲気は、シールになっても静けさを湛えたままですが、小さなもの特有の愛らしさをもまとっていて、手帳に貼ることを想像するだけで、うれしさを覚えます。

セーターやさくらんぼなど、ところどころに
配された赤色にはっとします。
特に食べもののイラスト好きで、
その落ち着いた佇まいを、つい見つめてしまいます。



メモをとる。シールを貼る。手紙を書く。

どれも日常の中のささやかな行いですが、そのときに自分が美しいと思えるイラストが手元にあることは、日々の暮らしの中に、やわらかな灯りをともすものだと感じられます。

"素敵なものに出会えて、良い一日だったな"
その気持ちを記すために、お気に入りの手帳にペンを走らせる時間もまた、豊かなひとときだと思うのでした。



*表現社 cozyca products さんのインスタグラムはこちらから。


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夏樹 最後まで読んで下さり、ありがとうございます。 あなたの毎日が、素晴らしいものでありますように☺️