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「良いこと悪いこと(第6話)」真面目な人ほど恨みを持っているということはあるのでしょうが・・。

今回の主役は藤間爽子である。彼女は小学生の頃から「委員長」と呼ばれていたというから、清廉潔白で模範的な印象の子どもであったのだろう。そのようなイメージをまとっていたがゆえに、むしろ人には打ち明けられない感情や、本音としては口にできないことを抱えていた、ということなのだと思われる。

藤間は、いじめの加害グループに直接属していたわけではないものの、新木優子に対して好意的な感情を持ってはいなかった。だからこそ、体育倉庫に閉じ込めてみたり、道路に描かれた相合傘に嫉妬心を抱いたりしたのである。そんな新木の存在が世間の目に触れるようになったのは、藤間の弟が薬物絡みで自死したという記事が出たことがきっかけであった。ゆえに、その出来事が藤間の中で恨みの感情を増幅させたのだと考えられる。

とはいえ、刃物を手に新木を殺そうとする行為は、常軌を逸していると言わざるを得ない。また、前回描かれていた、二人が仲良く酒を酌み交わしている場面も、もし藤間があくまで「ターゲット」を観察する意図でそこにいたのだとすれば、きわめて不気味なエピソードである。ある意味で、彼女がこれまで出演してきた『マイファミリー』などにおける役柄と同様、何らかの「闇」を抱えた人物を演じることに適した俳優なのかもしれない。一見すると穏やかな性格に見える役どころを与えられることが多いが、その内側に潜む陰影を表現する点で、きわめて個性的な女優であると私は見ている。

その藤間が、新木の上司であった矢芝俊博と会っている場面から、今回の物語が大きく動き出す。矢芝は、かつての部下である新木を殺人犯として他誌にリークするなど、倫理観の欠如した週刊誌記者として描かれている。そうなると、新木が所属する週刊誌の編集部全体もまた、相当に問題を抱えた組織であると見るべきなのかもしれない。

さらに、新木が襲撃される事件が発生したことで登場するのが、同級生で現在は刑事である木村昴である。刑事という立場からすれば、通常は犯罪から距離を置いた存在とみなされるが、本作の構造を考えると、彼についても何らかの秘密があるのではないかと疑いながら見た方がよいのかもしれない。

そして今回は、「誰も殺されない回なのではないか」と思わせておきながら、最後に担任であり、現在は校長となっている赤間麻里子が殺害される。校長が殺されるという事態になれば、小学校という共同体は容易には立ち直れず、児童を含む関係者全体が世間から好奇の目、あるいは偏見のまなざしを向けられることになる。現実には決して起きてはならない悲劇である。

一方で、今回のエピソードを通じて、藤間が連続殺人の犯人なのではないかと考えた視聴者も少なくないだろう。しかし、結局のところ彼女は「連続殺人犯」ではなく、過去においていじめに加担した一人に過ぎなかったことが示される。木村の台詞にあるように、彼女はしばらく「檻の中」で過ごすことになりそうだが、ドラマで描かれている連続殺人そのものとは無関係であるかのように整理されている。

殺害された校長については、前回のエピソードで、タイムカプセルを先に開けていたという話が提示されていた。おそらく、その行為を唆した人物がいるのだろう。しかし、今回の殺人は極めて静かに実行され、決定的な手がかりがほとんど示されない。このあたりについては、もう少し描写を見せてほしいところである。いずれにせよ、物語はここからクライマックスに向けて一気に収束していく段階に入り、全体として混沌の度合いを増しつつも、その混沌さゆえに一層興味深い展開となってきている。

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