地域クラブ展開 放課後の居場所を、なくさない
少子化でも、子どもの"やりたい"を諦めさせない。宍粟倶楽部という挑戦
はじめに——放課後の居場所を、なくさない
「先生、明日も部活ありますか?」
放課後、汗だくで駆け寄ってくる中学生たちの顔
でも今、その"当たり前"だった放課後の景色が、静かに、しかし確実に失われつつあります。
少子化。専門指導者の不足。そして学校の先生たちの働き方改革。
このままでは、宍粟市の中学生から「部活動」という選択肢そのものが消えてしまう。そう感じて、私は仲間とともに一般社団法人「宍粟倶楽部」の設立に動き出しました。
今回、その第一歩を支えるクラウドファンディングにチャレンジしています。
何が起きているのか——部活動が消えていく理由
宍粟市に限らず、全国の地方都市で同じことが起きています。
部員が集まらない:1つの中学校だけでは、チームを組める人数が確保できない部活が増えています
専門的に教えられる指導者がいない:先生は授業の専門家であっても、その部活の競技経験があるとは限りません
先生の負担が限界を超えている:土日返上、朝練、大会の付き添い……先生たちの善意に頼る仕組みは、もう長くは続きません
こうした状況を受けて、国は2028年度までに部活動を学校から地域へ移す「地域展開」を進める方針を打ち出しています。2026年4月には、先生の働き方に関わる法律(給特法)も改正され、学校の外に受け皿を作る動きが後押しされる形になりました。
つまり——「誰かが何とかしてくれる」のを待っていても、宍粟市の子どもたちの放課後は守れない。そういう時期に来ているのです。
だから、法人が必要だった——宍粟倶楽部という仕組み
「じゃあ、地域のクラブを作ればいいのでは?」と思われるかもしれません。ですが、単発のクラブを一つ作るだけでは、この問題は解決しません。
お金の管理を誰がやるのか
保険や安全管理はどうするのか
指導者への支払いや税務処理は誰が担うのか
一つのクラブがうまくいっても、次のクラブは同じ苦労を一からやり直すのか
これらを、クラブごとに個別に解決しようとすると、どのクラブも息切れしてしまいます。
そこで私たちが目指しているのは、
クラブを直接運営するのではなく、複数のクラブを後ろから支える「中間支援組織」という形です。
宍粟倶楽部が担うのはこの3つです。
資金管理:会費や補助金の受け皿となり、透明に管理する
資産管理:会員名簿、保険契約、安全マニュアルなどを法人がまとめて持つことで、担当者が変わっても活動が止まらない仕組みにする
安全管理:事故対応や指導の質を、個々のクラブの善意任せにしない
指導者の方には、業務委託という形で契約を結びます。これは「指導者が誰かに気を遣わず、指導そのものに専念できる」ようにするための仕組みでもあります。
第一号として提携するのは、地域の子どもたちに親しまれてきた「さつきランニングクラブ」。ここから一つずつ、実績を積んでいく予定です。

お金の使い道——透明性を大切にしたい
今回のクラウドファンディングの目標は38万円。法人設立にかかる初期費用(司法書士への依頼費、登記費用など)に使わせていただきます。
READYFORでのクラウドファンディングは、私たちにとって今回が3回目です。過去2回はデイジー宍粟の活動として、目標の134%、135%というご支援をいただき、達成することができました。今回もその実績を裏付けに、丁寧に説明責任を果たしながら進めていきます。
これから先の景色
宍粟倶楽部が目指しているのは、単に「一つのクラブを存続させること」ではありません。
平日は各中学校で、休日は地域全体で子どもたちが集まれるハイブリッドな仕組み
中学生だけでなく、いずれは高校生、社会人、シニア世代まで巻き込んだ、世代を超えて運動できる地域の輪
岐阜県羽島市の「スポーツクラブ840」など、全国の先進事例と並ぶ、中山間地域ならではの持続可能なモデル
熊本市の放課後の生徒の居場所としての役割や、生涯にわたって豊かにスポーツ・文化芸術活動に関わる基盤を目指すモデル
宍粟市のような地理的に広がりのある地域だからこそ、「移動の負担を最小限にしながら、選択肢は減らさない」という設計にこだわっています。
最後に——子どもの"やりたい"を、諦めさせないために
私がこの活動にこだわる理由は、シンプルです。
正しい環境と、自分から挑戦できる機会があれば、子どもの可能性は本当に無限に広がる。それを部活動の現場で見てきました。
少子化だから、仕方ない。先生が大変だから、仕方ない。
そう言って、子どもたちの放課後の居場所を諦めさせたくありません。
この挑戦に、少しでも力を貸していただけたら嬉しいです。ご支援だけでなく、この記事をシェアしていただくことも、大きな力になります。
▼ クラウドファンディングはこちらから https://readyfor.jp/projects/172840
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