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FIELD OF VIEWという「看板」

2026年3月25日 FIELD OF VIEW 23枚目シングル
「ララララ~次のForever~ / DAN DAN 心魅かれてく~30th Ver~」発売

「FIELD OF VIEW 30th + 1st Anniversary Live」
・2026年5月22日 東京公演:EX THEATER ROPPONGI
・2026年5月31日 大阪公演:なんばHATCH

ソロ活動も並行して進める浅岡さんの活動は激しさを増している。
音楽を生業にされている方にとって、忙しくも求められる事が幸せであろう事は想像できる。
しかしながら、FIELD OF VIEWというバンドと浅岡雄也さんが置かれた現況を想像せずには居られなかった。

先日、FIELD OF VIEWと同じ時代を歩まれるアーティストさんのライブを見るべく、会場に足を運んだ。
ご一緒させて頂いた方の御厚意とはからいにより、舞台裏にお邪魔させて頂く機会に恵まれた。
開演前の楽屋通路を覆う静寂さと、慌ただしくも整然と動くスタッフさん達からは、舞台裏では既にもう一つの本番が始まっているのが見て取れた。

開場時間が迫る入口には、観客を安全に招き入れる為に準備された動線と、そこに配置されたスタッフの方々。
ゲストを迎える為に設けられた受付は既に忙しく稼働していた。
グッズを販売する物販ブース然り。
そこに居る全ての人々が、万全の態勢で臨もうとしていた。

当日、一日の大半を共にしてくださった知人の方に、私は生意気な事を口にしてしまった。
(アーティストさんが)「事務所に大事にされて居られるのが伝わってきます。」
不遜な私の発言にも真摯に応えてくれる。
「今は事務所に所属しない人や、所属を変わる人も多い。(活動は)やれると思う。大変なのは人脈だったり(人との)お付き合いだよね。」
「会場やスタジオをおさえたり、サポートメンバーだったり、規模が大きくなれば携わる人の数も多くなるし、(全てに)準備や手配が必要でしょ。それを(事務所が)やる訳だよね。」
忙しく動き回るスタッフさん達を見ながら
「一日中、立ちっぱなしだから本当に大変なんだよ。」
一人では抱えきれない程の差し入れを運ぶのをご一緒させていただいた。

直接問うた訳ではないが、エンターテイメントを本業とされる知人の方や、お会いした方々が心を尽くしてくださった想いの根幹には、「掲げた看板(主役)の為」その想いしかない様に感じた。
プロとして看板(主役)の為に全身全霊を尽くす人々。
表舞台に立つ人、裏で支える人、その想いが一体となり感動が生まれる。

終演後の楽屋口は、先程とは打って変わった賑やかさを見せていた。
高揚感を抱えた来訪者と、ライブを終えたばかりの出演者が言葉を交わしていく。
喜び、安堵、役目を遂げた表情なのか、役を演じきった本来の顔なのか。私は、何だかとてつもないものを見てしまった様な気がしていた。

感動の余韻に浸りながらも私の心はざわつき始めた。
公演当日だけの話ではない。ここに辿り着くまでの全ての工程を、完全独立系として活動されるFIELD OF VIEWと浅岡さんはご自身(達)で行わなければならない。制作活動を行いながらだ。

現在のFIELD OF VIEWに、大手の様な大規模な宣伝は望めない。
浅岡さんの思考回路を予測した時、自らに負荷を課す選択しか想像できなかった。
表舞台に立ち続けてこられた方(達)は、苦しさを表に見せない。
浅岡さんは常々、どの様な困難な局面も「全て面白がる」と言っておられた。が…「面白い」と「楽しい」は別物だ。

「60才でFIELD OF VIEWとして武道館に立ちたい」
浅岡さんが語った言葉が頭をもたげる。

SNS、テレビ、ラジオ、ネット配信、考えられる全てのコンテンツへのアプローチ。
アーティストとしての音楽活動と運営。
浅岡さんの活動量は限界に達している様に想えた。

私は急に怖くなった。
「危ない橋など渡らず、健康で楽しく活動を続ける姿を魅せて欲しい。」そんな想いが増幅していった。これもファン心理の一つかもしれない。予防線を張るかの様に守りに入った私の思考をよそに、浅岡さんは更に加速していく。

MV制作にしてもそうだ、撮影当日に準備が整った現場に体ひとつで行けば良い訳ではなさそうだ。前日にエステに行き、ヘアメをセットし戦闘服(スーツ)に身を包み「さあ本番」となるはずもない。

並行してソロ活動も継続される中で、普段では起こらない様な事態も発生していた。
「整番の変」である。
スタンディング界隈ならば激震が走る事変?と言えよう。
お一人で担う活動量・業務量超過、様々な要因が重なったであろう状況を横目に、私は武道館というワードに心の中でそっと蓋をした。

そんな渦中でも配信リリース日は翌日に迫っていた。
「整理番号云々より明日から解禁(配信発売)されるに振り切ってくれし」浅岡の御方よりXにてファンに指令が投下された。(浅岡雄也氏 2026年3月10日 21:05 X エックス参照)

私は泣いた。笑いながら。
こんな勝手…もとい、ご自身の進む道に迷いのない人は清いと想った。
それと同時に、全てに本気である事を理解した。
浅岡さんはご自身が傷付く事(どの様に見られるか)など恐れていない。
ここに至る迄の道のりが順風満帆であった訳もなく、満身創痍、辛酸を味わったであろう人が持つ強さを垣間見た瞬間だった。

「浅岡さんは必ずやる」 そう想えた。

しかしながら状況が変わった訳ではない。
突発的な事が起きれば、自ら対応しなければならない。
時間と体力は削られていく。

組織に「属する」「属さない」
どちらが良いという話ではない。
両者ともに看板を背負う重さは計り知れない。
それぞれに強みと弱みがあるとするならば、現在のFIELD OF VIEWが抱える課題に「権利」関係がある事は明らかだ。
旧所属間での権利関係の複雑さや、それに見合った報酬が見込まれるのか等、サブスクリプション解禁とならない理由も推察される。
しかしながら悲観する面ばかりではない。弱みとは裏を返せば強みとして作用する面もある。

日本の音楽販売市場は、10年以上にわたりアメリカに次ぐ世界第2位を維持している(らしい)。世界の音楽市場がストリーミング中心にシフトする中、日本の音楽市場はフィジカルメディア(CD等)セールスが70%を占めると言われている。日本独自の文化的嗜好も相まっての事と推察される。
空前の推し活ブームと言われる現在、ファンは形あるものを求める傾向も今だ根強い。「初回CD特典」「施策」この言葉に反応しないオタクは居ない。
日本のタワーレコードは完全にフィジカル勢の心を掴んでいると言える。
現段階でサブスクが解禁されていないFIELD OF VIEWにとって、CDを買い求めるフィジカル勢の多さは強みでしかない。
さらにファンの主流は、CDとデジタル(音楽ダウンロード)の二刀流・ハイブリッド型が多いのではないだろうか。

「ララララ~次のForever~ / DAN DAN 心魅かれてく~30th Ver~」発売日

SNSのタイムライン上には、ファンは勿論の事、FIELD OF VIEWや浅岡さんと縁ある方々の応援で溢れていた。
「浅岡くん(さん)の為に」
「浅岡くん(さん)の為なら」
そう想わせてしまうのが浅岡さんの凄いところなのかもしれない。
普段は自らの看板を掲げる同業他社(者)の方や、全く違う業種の方々が「FIELD OF VIEW」の看板を高らかに掲げていた。

先日の知人の方の言葉を思い出していた。
「人と人とのお付き合い」
人脈という言葉に含まれる「利害関係」
その言葉を超えた先に紡がれた関係性の中に、「この人の為に」「この人の為なら」と、共に進む未来が広がっていく様に想えた。

「ララララ~次のForever~」
その余りにも慈愛に満ちた歌声と、重なり合う音を聴きながら涙が溢れた。
喜び、感謝、愛が真っすぐ伝わってくる事に心が反応したのかもしれない。30年前の浅岡さんの歌声は、何者にも、何事にも恐れを知らぬ凛とした先鋭さが胸を刺す。
時を経て厚みを増した感情からなる歌声は、全てを包み込む優しさで満ちていた。

「DAN DAN心魅かれてく~30thVer~」
この曲がリリースされる迄に、どれだけの時を重ねたのだろうか。
ご自身達の元で、新たな命を吹き込み世に放ったこの曲には、愛を持って見つめる未来しかない。

SNS等での発信は世界の市場をも動かす。
FIELD OF VIEWの看板を背負うのはメンバーの皆さんかもしれない。
けれど、看板を守るのは店主だけではない。
FIELD OF VIEWという看板の明かりを求め集う人々。
一人ひとりの想いが看板に明かりを灯す。

その火が灯り続ける限り、FIELD OF VIEWとファンの物語は続いていくのだと想う。

追伸
発した言葉には不思議な力が宿る(言霊スピリチュアル)
「武道館に立つFIELD OF VIEWを見る。」
「協賛をください。」何卒