いまでも現役「10年越えの本」
みずのさんが素敵な問いかけをしてくださいました。やってみます。
結婚して実家を出た、家を新築して賃貸マンションから引っ越した、断捨離ブームに乗っかったと、そのたびに本を処分したので、長年残している本はあまり多くありません。
50歳を過ぎた今になって、過去に手放してしまった本がふと読みたくなります。でも、絶版になったり、高額な値がついていたりと、二度と手に入らなくなっていて、本は軽々しく手放せないなと思う今日この頃。
さて、そんな荒波を越えた本たち(一部)を紹介します。
1 「小さいとっておきの日曜日Ⅱ」津田直美
オールカラーの絵本のような文庫本。プリンの作り方とかお菓子の缶で作るハーブ園とか、心に小さな明かりが灯るようなアイデアが詰まった優しい本。「暮らしを愉しむ」ことを思い出させてくれます。初版は2001年。何度も読み返すうちにカバーが破けてしまいました。


最近、BOOKOFFでカバー付きが110円で売られていたので、予備に買いました。実はこんなカワイイカバーだったのです。

2 「アマンダの恋のお料理ノート」アマンダ・ヘッサー
フードエディターのアマンダとその夫となるタッドの恋模様が、料理にまつわるエッセイとともに綴られています。ちょっとハイソなニューヨーカーの暮らしが垣間見られる。豪華な三つ星レストランの料理から、気の置けない友人とのランチ会や夕食会、田舎のおばあちゃんのごはん、そしてあの911の日の食事。
食事が生きることの中心にあって、誰もがその時間を楽しんでいますした。アメリカの料理といえば、ピザ、ハンバーガー、ステーキといったジャンクなものが思い浮かぶけど、決してそれだけじゃないんですよ。
第1刷は2004年。


3 「中川比佐子の4か月で10キロやせる!」 中川比佐子
ダイエット中でもおしゃれはできる、当時はそんな言葉なかったけど「ダイエットはご自愛」なのだと教えてくれました。
1980年代のバブル期にモデルとして活躍していた著者は、引退後に体重が10キロ増えてしまいます。もはやモデル時代の面影はなく、ひっそりと引っ越しして、モデル仲間の連絡先も削除し、美容師を目指して新たな道を進む著者。an・anの企画でダイエットを始め、4か月かけて10キロやせるまでの記録です。
an・anの企画だけに、専門家へのインタビューなどもあり、(当時の)エビデンスに基づくボディメイクの方法が、著者の日記形式で記されていて、読みやすく、勉強になりました。ダイエットに王道なし。地道な食事制限と運動が一番。「〇〇するだけ!」「〇〇を食べるだけ!」のダイエットとは一線を画していて、当時としては画期的なダイエット実録だったと思います。
an・anの特集だけあって、お風呂上がりのゴージャスなマッサージクリームとか、ブランドのウェアやスニーカーとか、ダイエット中でも美しくなることを忘れません。当時の空気感を味わいつつ、励まされます。
※初めて買ったのは、1990年代半ばだったと思いますが、手放しては買い戻すを繰り返し、2016年頃、今持っている本を買い戻して現在に至ります。


4 「動物のお医者さん(全巻)」佐々木倫子
実家を出るとき持って来た唯一のマンガ本、それは「動物のお医者さん」です。言わずと知れた名作です。
北海道大学獣医学部に通う学生、ハムテルと二階堂、獣医学部の不思議な面々が織りなす物語。といっても、ほとんどが一話完結。恋愛もなく、大きな事件も起きない。でも、キャラクターが動くだけでもう面白い。
動物のお医者さんは、雑誌「花とゆめ」に連載されていたのですが、当時の花とゆめは、後世に残る名作ぞろいでした。
「ぼくの地球を守って」「なんて素敵にジャパネスク」「ここはグリーンウッド」「パタリロ」「ガラスの仮面(現在も連載中?)
覚えている人、いらっしゃるでしょうか。ああ、全部買い戻したい。

5 「かわいいからだの救急箱」 寺門 琢己
体の整え方の本。実際どこまで効果があったのか分かりません。
でも、病は気から、なら、気持ちで治るものもあると思うのです。
掲載されている体操に医学的根拠はないのかもしれませんが、私には心地よくて、今でもときどき開いてはやってみたり。
この本を買った20代後半は不定愁訴が多かったんです。今思えば、あれは肥満と運動不足のせいでした。


6 wan(ワン)
私が持っている本の中で一番古いものです。1989年8月号。
なぜ、この雑誌を大事にとってあるかと言いますと、我が家の愛犬が掲載されているからです。
犬好きの友人が「この雑誌は犬の写真とコメントを投稿すると必ず掲載してもらえる」と教えてくれ、投稿しました。中学生でした。待つこと半年、ついに愛犬が掲載されたのです。
「うちの子が一番かわいい!」と家族全員で親バカを発動しながら読んだのはいい思い出です。
しっぽがくるりと巻いているで、「しっぽがドーナツみたいなんです」と書いて投稿しました。それが「しっぽドーナツはいかが?」と素晴らしいキャプションにグレードアップして写真に添えられていました。「プロの言葉センスってすごい!」と感動したの覚えています。もしかするとそれが、私が言葉に興味を持つようになったきっかけの一つかもしれません。
愛犬は17歳まで生き、虹の橋を渡りました。いまでも「うちの子が一番かわいかったぞ!」と思うのです。

なんとなくハウツー本が多くてちょっとはずかしい。明治の文豪の小説とか、古典とか、哲学本とか、村上春樹とかを紹介したらかっこいいのでしょうが、薄っぺらで即物的な人間なので、残すどころか読んだこともありませんで・・・・・・
いま、本棚にある新しい本のうちどの本を、これから10年たっても読んでいるんでしょうか。ちょっと楽しみです。
みずのさん、ありがとうございました!
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