「二歳児が覚えてはいけない(?)最強の言葉」
次女が二歳のころのお話です。
子どもって、一度気に入った言葉を何度も繰り返す時期がありますよね。
「アンパンマン!」
「抱っこして!」
そんなふうに、まるでマイブームのように同じ言葉を何度も口にする言葉ってあるのではないかと思います。
でも、うちの次女がハマった言葉は少し変わっていました。
それは──
「助けてください!」
たぶん、当時夢中になっていたディズニーの『ソフィア』の影響だったと思います。
家でも何か困るたびに、
「たすけてください!」
そのたびに家族みんなで、また言いてるなと苦笑いしていました。
ある日、長女の幼稚園の園庭で遊んでいた時のこと。
小さな滑り台のてっぺんまで登った次女は、急に降りられなくなりました。
そして両手を大きく広げて、
「助けてください!」
抱っこ待ちです。
幼稚園では泣いている子なんて珍しくありません。
でも、「助けてください!」と響き渡ると、さすがにみんなが振り向きます。
見ると、園児たちよりもっと小さな女の子が必死に両手を広げている。
近くにいたお父さんが、その様子を見て笑いながら一言。
「助けを呼ぶのが上手だね。」
確かに、その通り。
なんとも次女らしい言葉を覚えたものだなあと、微笑ましく思っていました。
ところが、その「助けてください」が、ある日とんでもない威力を発揮します。
私と長女、次女で大きな公園へ行った日のこと。
長女と次女で遊びたい遊具が違ったので、「今日は順番ね」と、まずは長女が遊びたい遊具へ。
すると次女は大激怒。
泣きながら抗議します。
でも、ここで泣いたからといって次女の希望を優先すると、「泣けば思い通りになる」と覚えてしまうかもしれない。
私は必死になだめていました。
すると次女は、私たちから少し離れたところへ行き、大きな声で泣きながら叫び始めたのです。
「助けてくださーーい!」
「助けてくださーーい!」
……それだけは、やめてほしい。
その声を聞いた散歩中のおじいさん、おばあさんが慌てて駆け寄ってきます。
「どうしたの?大丈夫?」
でも本人は大泣きしていて機嫌は最悪。
心配して近づいてくれるおじいさん、おばあさんから逃げ回る次女。
周りから見たら、完全に事件です。
私は内心、
「これは通報されてもおかしくない……。」
と冷や汗をかきながら、おじいさん、おばあさんに事情を説明しました。
「遊具を順番にしたら怒ってしまって……。ご心配をおかけしてすみません。」
すると皆さんは安心したように笑ってくださり、ほっと一安心。
と、思うのもつかの間、大きな公園、次から次に散歩中の方が通りかかって、
次女が泣き止むまで同じことが繰り返されました。
「助けてください」
困った時には、とても的確で大切な言葉です。
でも、二歳児が意味を完全に理解しないまま、最高のタイミングで、最高の声量で使うと、周りは本当にびっくりします。
あの頃の次女は、助けを呼ぶのが日本一上手な二歳児だったのかもしれません。
今では笑い話ですが、当時の私は本気で焦った出来事でした。
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