「ところで君、何歳?」30歳で初めて大学に入った僕が、少し嬉しかった一言
皆さん、こんにちは。
HSP×アンチ東大主義の、
@おはようございますです。
僕が初めて大学に入学したのは、30歳のときでした。
「30歳で大学に入り直した」のではありません。
30歳で、初めて大学生になりました。
一般的には、高校を卒業して18歳くらいで大学に入る人が多いと思います。
僕の場合は違いました。
大学に入るまでに、ずいぶん時間がかかりました。
だから僕にとって「30歳」という年齢は、単なる数字ではありませんでした。
そこに至るまでには、いろいろな葛藤がありました。
そして大学に入ってからも、
「自分は周りの学生とは違う」
ということを、どこかで意識していたのだと思います。
数学の講義で疑問が生まれた
大学に入って、数学の講義を受けるようになりました。
僕は授業を聞きながら、
「これは、どういうことなんだろう」
と疑問に思うことがありました。
そこで、先生のオフィスアワーを利用して質問に行きました。
オフィスアワーというのは、学生が先生の研究室などを訪ねて、授業について質問できる時間です。
僕はそこで、講義を聞いていて疑問に思ったことを先生に質問しました。
すると先生は、僕の質問に少し感心してくださったんです。
そして、話をしている途中で、突然こう聞かれました。
「ところで君、何歳?」
一瞬、身構えた
この質問をされたとき、僕は少し複雑な気持ちになりました。
今なら、先生は何気なく聞いただけだったのかもしれないと思えます。
でも当時の僕にとって、年齢というのは非常にナイーブな問題でした。
僕は30歳です。
周りには、18歳や19歳くらいの学生がたくさんいます。
僕より10歳以上若い。
だから、
「どうして30歳で大学にいるの?」
と思われることを、どこかで怖がっていたのだと思います。
30歳になるまで大学に入らなかったのには、それなりの事情があります。
いろいろな葛藤もありました。
遠回りもしました。
だから、
「何歳?」
という、たった一言にも敏感になっていました。
でも、少し違った
ところが、先生の反応を見ていると、僕が恐れていたような意味ではなさそうでした。
先生は、その前に僕の数学の質問を聞いています。
そして、その質問に感心してくださった。
そのうえで、
「ところで君、何歳?」
と聞いた。
そこで僕は、少し違うことを感じました。
もしかすると先生は、
「この学生、ほかの学生とは少し違うな」
と感じてくださったのではないか。
もちろん、本当のところは先生にしか分かりません。
でも僕には、そんなふうに感じられました。
そして、それが少し嬉しかったんです。
「30歳なのに」ではなかった
僕が怖かったのは、
「30歳なのに大学生なの?」
という視線でした。
でも、あのとき僕が感じたのは、それとは少し違いました。
年齢を理由に変な目で見られたというより、
数学について質問している僕自身に興味を持ってもらえた。
そんな感じだったんです。
僕は自分から、
「僕はいろいろあって30歳で初めて大学に入りまして……」
と説明したわけではありません。
ただ講義を受けて、
疑問に思って、
先生のところへ質問に行った。
その姿を見て、先生のほうから、
「君はいくつなの?」
と興味を持ってくださった。
それが嬉しかった。
人には、それぞれ違うスタート地点がある
大学という場所にいると、表面的にはみんな「大学生」です。
同じ講義を受けます。
同じ試験を受けます。
同じレポートを提出します。
でも、そこへ来るまでの道のりは同じではありません。
18歳で入ってきた人もいる。
浪人して入ってきた人もいる。
社会人を経験してから入ってきた人もいる。
そして僕のように、30歳で初めて大学に入った人間もいる。
同じ教室に座っていても、それまで歩いてきた人生は一人ひとり違います。
当時の僕は、その違いをどちらかというと、
「自分だけ遅れている」
と捉えていました。
でも、先生の一言は、それとは少し違う見方を僕に与えてくれました。
違うところから来たからこそ、違う疑問を持つことだってある。
違う経験をしてきたからこそ、授業の受け取り方が違うこともある。
年齢の違いは、必ずしも「遅れ」だけではないのかもしれません。
30歳まで生きて、そこに座っていた
振り返ってみると、僕が嬉しかった理由が少し分かる気がします。
僕は、
「30歳であることを見抜かれた」
から嬉しかったのではありません。
30歳までいろいろなことを経験して、ようやく大学の教室にたどり着いた僕という人間を、少しだけ発見してもらえた。
そんな感覚があったのだと思います。
先生は、僕のそれまでの人生を知りません。
僕が何を考え、どんな葛藤を経て、その教室に座っていたのかも知りません。
それでも、僕の質問を聞いて、
「この学生は、ちょっと違うぞ」
と思ってくださったのだとしたら。
それだけで、当時の僕には十分でした。
「ところで君、何歳?」
あれから時間が経ちました。
数学の講義で何を質問したのか、細かいところはもう曖昧になっています。
でも、
「ところで君、何歳?」
という先生の言葉は覚えています。
人によっては、何でもない一言でしょう。
でも僕にとっては違いました。
30歳という年齢を気にしながら、初めて大学生になった僕。
周りと違うことを気にしていた僕。
そんな僕にとって、
「君は、ほかの学生とは少し違うね」
と言ってもらえたような気がした。
だから僕は、
ちょっぴり嬉しかったんです。
人生には、ときどきあります。
相手は何気なく言ったのかもしれない。
でも、言われた側にはずっと残っている。
僕にとって、
「ところで君、何歳?」
は、そんな一言です。
どうでしょうか。
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@おはようございますでした。
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