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ライフライン停止の恐怖、私が神戸で見た現実Vol.5

【第5回】
もしも家に戻れなくなったら…
避難所生活の現実と、阪神淡路から伝えたいこと

これまでの連載では、大地震によるライフライン停止の過酷さ、そして在宅避難のための備えについて、私の阪神・淡路大震災での体験を交えながらお伝えしてきました。幸いにも神戸市灘区岩屋の私のマンションは無事で、在宅での避難生活を送ることができましたが、一歩外に出れば、家を失い、避難所へ向かう人々を数多く目にしました。
また避難所に入りたくても入りきれず、車で寝泊まりする人や公園にテントを張って避難する人も少なくありませんでした。
最終回となる今回は、直接経験こそしていないものの、間近で見た避難所の状況や、そこで生活する人々の姿から感じたこと、そしてこの連載全体を振り返り、神戸での経験を踏まえて私たちが今からできることについて、改めてお伝えしたいと思います。

避難所生活の現実  私が見聞きしたこと

震災直後、近隣の小学校などが避難所として開設されましたが、どこもすぐに満員状態でした。私のマンションが無事だったため、直接避難所で生活したわけではありませんが、物資を届けたり、知人の安否を訪ねたりする中で、その厳しい現実を垣間見ました。
避難所に行く時は食料を求めて行くことが多かったように思います。
その時に見聞きした内容です。

プライバシーの欠如と過酷な環境
体育館の床に、毛布一枚で身を寄せ合う人々。寒さ、余震の恐怖、そして先の見えない不安の中で、多くの人が疲弊していました。プライバシーなどほとんどなく、着替えや授乳にも苦労されているようでした。

【届かない女性の声】
避難所で性犯罪
女性の体を触った疑いで19歳の男逮捕
「夜中に暗闇で授乳中男の人が入ってきた」
身の危険を感じた女性も
固定化された性役割
「女性が朝から晩まで炊き出し」〈カンテレ〉

↑↑↑避難所は危険がいっぱい
だから在宅、自宅で避難生活を進めます

地震→避難所はNG

プライバシーも
安心も
環境も整っている自宅避難・在宅避難が正しい選択です

衛生環境の課題
断水のため、トイレはすぐに使用困難になり、仮設トイレには長蛇の列。水の不足は手洗いや清掃もままならなくさせ、感染症の不安も常にあったと聞きます。

食事・物資の不足と偏り
当初は食料や毛布なども十分に行き渡らず、おにぎり一つを手に入れるのも大変だったという話を聞きました。温かい食事はなかなか提供されず、同じようなものが続くこともあったようです。

精神的なストレス
家を失った喪失感、家族や友人の安否への気遣い、そして集団生活のストレス。誰もが極限状態の中で、必死に耐えていました。しかし、中には体調を崩される方や、精神的に不安定になる方もいらっしゃったと聞きます。

避難所での心得(私が見聞きして感じたこと)
「お互い様」の気持ち: 誰もが被災者。譲り合い、助け合う気持ちが何よりも大切だと感じました。

情報に惑わされない
不確かな情報やデマも飛び交いやすい環境です。行政からの情報など、確かな情報源を確認することが重要です。

できることは協力する
物資の仕分けや清掃など、少しでも自分にできることがあれば、積極的に協力する姿勢が求められているように見えました。

避難所へ持ち出すものリスト(神戸の教訓を添えて)

もしもの時に備え、非常用持ち出し袋の準備は必須です。在宅避難が困難になった場合、これ一つで数日間を過ごすことになるかもしれません。

必需品
飲料水、食料(最低1~2食分、すぐに食べられるもの、甘いものもあると心が休まります)
常備薬、お薬手帳のコピー(これは絶対に忘れないで!)、救急セット
現金(小銭も含む)、身分証明書のコピー
懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池(電池は多めに!)
スマートフォンとモバイルバッテリー
衛生用品(マスク、携帯用アルコール消毒液、ウェットティッシュ、トイレットペーパーを丸ごと一つ!、携帯トイレ数個、生理用品など)
タオル、下着・靴下(数日分)、動きやすい服
雨具、軍手
ビニール袋(大小複数枚)

私の体験ですが

灘区から西宮市まで歩いて向かい
阪急電車に乗り
大阪市内まで買い物に行きました
風邪薬やビタミン剤を買いました
そして普段通りの大阪で食事をし
お風呂も入り
神戸に戻った記憶があります

あると便利なもの
(神戸の避難所で役立ったと聞いたもの、あれば良かったと思ったもの)

寝袋やエアマット、銀マット(床からの冷えと硬さは想像以上です)
ダンボールを重ねるだけでも体の熱量を奪われません
アイマスク、耳栓(集団生活での安眠のために)
筆記用具、メモ帳(連絡先や情報を書き留めるのに必須)
スリッパやサンダル
新聞紙(防寒、仕切り、ゴミ処理など万能です)
ポリタンクや折りたたみ式のウォーターバッグ
小さなお菓子やアメ(自分だけでなく、周りの子供や疲れている人に分けると喜ばれます)

【まとめ】
神戸の経験から
伝えたい、私たちが今、できること

この連載を通じて、大地震によってライフラインが停止した際の過酷な状況と、そのための備えの重要性をお伝えしてきました。神戸でのあの体験は、私の人生観を変え、防災への意識を根付かせました。

「他人事ではない」と自覚する
私が神戸で被災したように、災害はいつ、どこで、誰の身に起こるかわかりません。まずは「自分も被災する可能性がある」という意識を持つことが第一歩です。

「備え」を具体的な行動に移す
食料、水、特にトイレ対策は、私の経験から強く訴えたいです。携帯トイレは必ず備蓄してください。そして、それらを定期的に点検し、ローリングストックを実践しましょう。
家具の固定は命を守ります。私のマンションは無事でしたが、もし家具が倒れていたら…と思うとぞっとします。

家族や地域との「つながり」を大切に
災害時、頼りになるのはやはり人とのつながりです。家族で防災会議を開き、連絡方法や避難場所を決めておくこと。そして、日頃からご近所さんと挨拶を交わし、良好な関係を築いておくことが、いざという時の「共助」に繋がります。神戸でも、近隣住民同士の助け合いが多くの命を救いました。

あの日のことを「忘れない」そして「伝え続ける」
私のような体験者が、その記憶や教訓を語り継いでいくこと。そして、それを若い世代が受け止め、自分のこととして考えていくこと。それが、未来の被害を少しでも減らすためにできることだと信じています。

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とはいえ
避難所に行かずに、在宅避難ができるように備えましょう

被害を減らすための「備え」
災害は防げなくても、被害を減らすための「備え」はできます。そして、その備えは、決して特別なことではありません。日々の生活の中で、少し意識を変えるだけで始められることがたくさんあります。
この連載が、皆さんの防災意識を高め、具体的な行動を起こすささやかなきっかけとなれば、神戸で多くのものを見聞きした者として、これほどうれしいことはありません。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
備えることで、未来を変えることができます
そして、皆さんの日々の安全と安心を心から願っています。

私が個人的に被災体験をインタビューした
「たかりびと」もご参考にいただけると嬉しく思います
涙が流れるようなドラマティックな内容ではありませんが
普段着の被災、大震災を視聴いただけると思います

よろしくお願いいたします

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