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【ご報告】私たちのサイトがハッキングされました。そこから学んだ「もう一つの防災」の話。

自然災害だけじゃない。
テレワーク時代に必須の「サイバー備蓄」とは?

はじめに
正直に告白します。
私たちは油断していました。

いつも「東京防災情報誌」をご覧いただき、ありがとうございます。 今日は、皆様に少し驚かれるかもしれない、ある「失敗」のご報告と、そこから立ち上がった「新しい決意」についてお話しさせてください。

実は昨年末、私たちのWebサイトがサイバー攻撃(ハッキング)の被害に遭いました。(弱小メディアなのに?)

「防災情報を発信しているメディアが、まさか?」
「小さな組織なのに」「弱小なのに?まさか」
私たち自身もそう思っていました。
いえ、正直に言えば「自分たちだけは大丈夫だろう」と思い込んでいました。

防災の世界でよく使われる言葉に※「正常性バイアス」というものがあります。
「非常事態なんて、そうそう起きない」「自分だけは被害に遭わない」と、心のどこかで危機を過小評価してしまう心理のことです。

「自分は大丈夫」という罠:正常性バイアス
火災報知器が鳴っても、「どうせ誤作動だろう」と逃げない。このように、予期せぬ事態を「大したことない」と過小評価して心の平穏を保とうとする働きを、心理学で「正常性バイアス」と呼びます。
実はこれ、災害時だけでなく、働き盛りの日常にも潜んでいます。
「胸が少し痛むけど、寝れば治る」「プロジェクトに不穏な空気があるけど、なんとかなる」。根拠のない「自分だけは大丈夫」という思い込みが、健康やキャリアの逃げ遅れを招くことがあります。

ミニコラム

心の安定装置が、時に天敵になることもあります。「まさか」を「もしかして」と疑う勇気を持つこと。
小さな違和感を無視しないことが、長く走り続けるための危機管理です。

私たちは、地震や台風に対する自然災害の備えについては
日々発信してきましたが、デジタルの世界における「備え」に対して、まさにこの正常性バイアスに陥っていたのです。

何が起きたのか? 見えない災害の発生

事の発端は昨年末。Webサイトの一部が書き換えられ、全く関係のないショッピングサイトへ勝手に飛ばされる(リダイレクトされる)という現象が起きました。

手口そのものは初歩的なものでした。
しかし、私たちが利用していたのは一般的なレンタルサーバー。
便利な機能がたくさんある反面、標準的な設定のままでは、悪意ある攻撃の隙を突かれてしまったのです。

「すぐに止めなければ」

エラーを感知してすぐ、私たちはサーバーを緊急停止しました。
サーバー内の情報を初期化し、ウイルスや不正なコードをすべて駆除しました。しかし、一度侵入を許したサーバーをそのまま使い続けることには不安が残ります。

そこで私たちは決断しました。
「小手先の修復ではなく、土台から完全に作り直そう」と。

「シン東京防災NEXT」の提案
Googleの要塞へ引っ越し

復旧にあたり、私たちが最優先したのは「盤石なセキュリティ」です。

どれだけデザインが美しくても、どれだけ機能が豊富でも、いざという時に見られなくなったり、読者の皆様を危険に晒したりするサイトでは意味がありません。

そこで選んだのが、GWS(Googleクラウドプラットフォーム)のサービス
Google Sites(グーグルサイト)です。

Google Sitesは、世界最強レベルのセキュリティを誇るGoogleのサーバーインフラ(Google Cloud Platform)の上で動いています。 最近では「※ガバメントクラウド」と呼ばれ、公的機関がGoogleやAmazonのクラウドを利用する流れも加速しています。

ガバメントクラウド:役所の「バラバラ」を「ひとつ」に

毎年毎年4月になれば大混乱、「引越し手続き、もっと楽にならないかな」と思ったことはありませんか?
その鍵を握るのが「ガバメントクラウド」です。
これは、国や全国の自治体が利用する「共通のクラウド基盤」のこと。
これまでは各自治体が個別にシステムを構築していましたが、
AWSやGoogle Cloudなどの世界標準技術を活用し、基盤を統一しようという国家プロジェクトです。
私たちへのメリットは明確です。
システムの維持コスト削減による税金の有効活用や、セキュリティレベルの向上。そして何より、行政手続きのオンライン化が加速し、「役所に行かなくていい社会」が近づきます。
日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える、見えない心臓部なのです。

コラム

この選択には、少しだけ「不便」も伴います。
Google Sitesは、セキュリティを極限まで高めるために機能が制限されており、以前のような複雑なプログラムや自由なデザインはできません。

それでも、私たちは「正しい情報を、安全に届けること」を選びました。
便利さを追求すればコストもリスクも上がります。
しかし、最低限の機能で、盤石な運営を、しかも低コストで実現する。
それが、これからの公的な情報発信のあるべき姿だと考えたのです。

構築には約3週間かかりました。 決して派手ではありませんが、軽快に動作し、何より「安全」なサイトが完成しました。

デジタル時代の「自助・共助」

日本の防災といえば、阪神・淡路大震災以来、地震や台風への対策が中心でした。 しかし、時代は変わりました。

コロナ禍を経て、リモートワークやオンライン授業が当たり前になり、私たちの生活はサイバー空間なしでは成り立ちません。
そんな中で起きた今回のハッキング事件は、私たちに強烈な教訓を与えてくれました。

「デジタルの世界にも、防災が必要だ」

家の鍵をかけるように、非常持ち出し袋を用意するように、 PCやスマホのセキュリティを見直し、パスワードを管理し、怪しいアクセスから身を守る。 これは現代における必須の「自助」です。

以前から懸念はありましたが、今回の件で私たちは痛感しました。
デジタルの世界での防災意識、正直なところ、かなり遅れていました。

だからこそ、私たちは生まれ変わります。

まとめ
新サイト「TOKYO BOSAI INFOMATION」
と旧サイトについて

今回の経験を糧に、新しいWebサイトは「TOKYO BOSAI INFOMATION」として再スタートを切りました。
独自のドメインを取得し、Googleの堅牢な基盤の上で、皆様に必要な情報をシンプルに、そして安全にお届けします。

▼ 新しいWebサイトはこちら

(※現在は安全にアクセスいただけます)

【重要:旧サイトについてのお知らせ】

今回の完全移行に伴い、これまで利用していた旧ドメイン(旧Webサイト)は、安全のため閉鎖いたします。

皆様を危険なリンクへ誘導するリスクを根本から断つための処置です。 もし、ブラウザの「お気に入り」や「ブックマーク」に旧サイトのアドレスを登録されている方がいらっしゃいましたら、大変お手数ですが削除いただき、上記の新URLへの再登録をお願いいたします。

私たちの失敗が、皆様の「デジタル防災」を見直すきっかけになれば幸いです。 物理的な災害への備えと共に、デジタルの備えも万全に。

これからも、東京防災情報誌をよろしくお願いいたします。

東京都の取り組み

警視庁の取り組み

内閣府サイバー安全保障

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