見出し画像

ボーナス比率が高い給与制度のメリットとデメリット



年収が同じでも、月給が高い人のほうが人生設計はしやすい


最近、会社の給与制度が変更されることになった。

ボーナス支給していた分を月給に載せて、ボーナスを無くすらしい。
インセンティブは別枠で支給されるので、ベースの年収そのものは変わらない。

住宅ローンやカーローンを組んで、ボーナスで支払いをするように設定している人から見たら若干資金繰りが面倒になるかもしれない。

だけど私はこの変更を歓迎している。

なぜなら、会社員生活を続ける中で、毎月のキャッシュフローは重要だと感じるようになったからだ。

そして実は今、日本企業全体でも同じような流れが起きている。


最近のボーナスで感じた違和感


今年のボーナスシーズンが近づいてきている。

SNSはすでに盛り上がり始めてる。

「過去最高だった」
「旅行に行く」
「車を買う」
「投資資金に回す」

毎年恒例の景色だ。

もちろん私自身もボーナスをもらうと嬉しい。

まとまったお金が入ると気持ちも大きくなる。

ただ、ここ数年は少し違う感覚も持つようになった。

ボーナスは確かに嬉しい。

しかし、冷静に考えると自分が働いて生み出した価値を後払いで受け取っているだけでもある。

一方で毎月の給与は変わらない。

住宅ローンも保育園代も食費も毎月発生する。

子供が体調を崩して病院へ行くのも毎月の話だ。

生活は毎月続くのに、お金だけが半年に一度大きく入ってくる。

この構造は意外とアンバランスなのではないかと思うようになった。



なぜ企業は月給へシフトしているのか


最近は大企業を中心に、ボーナス比率を下げて月給へ振り替える動きが増えている。

背景はいくつかある。

まず採用競争だ。

若い世代はボーナスよりも毎月の手取りを重視する傾向がある。

求人票を見た時に目に入るのは月給だからだ。

また転職市場が活発化したことで、企業も月給の見栄えを重視するようになった。

さらにインフレも大きい。物価上昇は毎月起きる。

半年後のボーナスではなく、今月の手取りが増えた方が生活への影響は大きい。

企業側も従業員側も、「将来まとめて払う」より「今払う」方が合理的だと考え始めている。



投資家目線で見ると月給の方が強い


個人的に一番大きいと思うのは資産形成への影響だ。

例えば毎月5万円多く投資できる環境と、半年後に30万円まとめて投資する環境。

数字だけ見ると同じだ。

しかし実際には違う。

毎月積み立てる方が仕組み化しやすい。

人間はまとまったお金が入ると使いたくなる。

旅行、家電、趣味。

ボーナスは財布の紐を緩める力がある。

一方で月給として受け取れば、自動積立に回しやすい。

私自身も投資を続ける中で、一括投資より積立投資の方が圧倒的に楽だと感じている。

毎月5万円と半年に1回30万円の積立をシミュレーションしてみると

微益ではあるが、10年で10万円ほど差が生まれる。

以下はGeminiに計算してもらった結果。

月利の働き


10年経つと同額の元本でも10万円以上変わる。

だから月給が厚くなる制度は、資産形成との相性が良い。


ボーナス制度にも価値はある


もちろんボーナス制度が悪いわけではない。

むしろ日本人の生活様式にはよく合っていた。

住宅ローンのボーナス払い。

車の購入。

家族旅行。

大きな支出を計画しやすい。

また業績が良ければ大きく増える可能性もある。

「今年は頑張ったな」

という達成感もある。

だからボーナス制度には感情的な価値がある。

ただ、それは資産形成や家計管理の合理性とは別の話だ。



年収だけ見ていると見落とすもの


転職の話になると、多くの人が年収を比較する。

しかし本当に見るべきなのは給与構造かもしれない。

年収900万円でも、

月給75万円の人と、

月給50万円+ボーナス300万円の人では、

家計の安定感も投資のしやすさも違う。

同じ年収なのに、お金との付き合い方は全く別物になる。

これは企業分析にも似ている。

利益だけでなくキャッシュフローを見る投資家が多いのは、その方が実態に近いからだ。

個人の家計も同じだと思う。



まとめ


ボーナスは嬉しい。

私も今でもそう思う。

しかし年齢を重ね、子供が生まれ、投資を続ける中で考え方は少し変わった。

最近の企業がボーナスを月給へ転嫁し始めているのは、単なる制度変更ではない。

インフレ、転職市場、資産形成。

そうした時代の変化に適応した結果なのだろう。

年収を見ることは大事だ。

ただ、それと同じくらい給与の受け取り方にも目を向けてみる。

すると会社選びや働き方に対する見え方が少し変わるかもしれない。


【この記事から得られる教訓】


年収は同じでも、お金が入ってくるタイミングによって人生の自由度は変わる。給与を見るときは総額だけでなく、キャッシュフローにも注目した方が良い。

いいなと思ったら応援しよう!