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読書感想文の宿題なのに、知らない人の本を渡されました。

エラとヨルは、創作大賞2026 ファンタジー小説部門 投稿作品です。



今日は宿題の読書感想文を書きます。
ぼくはあまり本を読まないので、なるべく短くて、なるべく簡単な本を選ぶため、本屋に行きました。
高い本だと、お母さんからもらったお小遣いがなくなるので、なるべく安い本を探しました。

本はどれも高かったので、買いませんでした。
図書館の本を借りれば、タダになると思って図書館に行きました。

でも、休みで入れませんでした。
どうしようかと悩んでいると、近くで本を売っている怪しい人がいました。
女の人でした。

怪しかったので、近寄らずにしばらく見ていました。
全く売れない本を並べて、ぼーっとしていたので、この人は大丈夫かな?と思いました。

ぼくが見ているのに気づいて、その人が近づいて来ました。
ぼくは怖くなり逃げようとしたんですが、あわてすぎて転んでしまいました。

ひざをすりむいて痛かったです。

そして、その女の人に捕まりました。
たぶん、ひざのけがを心配してくれたんだと思います。

ごめんなさいと言われました。
やはり、ぼくはねらわれていたようです。

その人は、よかったらどうぞとクッキーをくれました。
知らない人から食べ物をもらってはダメだと言われていたので、いらないですと言ったら、すごく悲しそうな顔をしたので、一枚だけもらいました。
食べなかったです。

クッキーをもらうと、女の人はなぜかテンションが上がって、めちゃくちゃ早口でしゃべり始めて怖かったです。

でも、自分で書いた本を売ってるけど、だれも読んでくれないと言っていたのが、かわいそうだと思って、じゃあ、ぼくが読むよ!って言ったら、ぶつぶつ言いながら本を渡されました。

面白くないかも?
ちょっと子どもにはわからないかも?
と言い訳をし始めたので、無視して読みました。

本のタイトルは「紅き瞳の仮面」と書いてありました。
漢字が難しかったので、その女の人が代わりに読んでくれました。

顔を真っ赤にしながら、ボソボソと読むので、聞こえないよと言うと、変なスイッチを押してしまったみたいで、声を変えたり、場面が変わるタイミングで音を足したりして面白かったです。

物語の内容は、よくわかりませんでした。
二人の女の子が死んじゃう感じなんですが、最後は死ななかった感じです。
でも、やっぱり死んじゃった感じです。

わかりません。

読んだあと、女の人は目をかがやかせて、ぼくを見ていました。
怖かったけど、何か聞きたかったみたいでした。

何か聞きたいですか?と言ったら、またボソボソ言ったあとに、感想を聞かせてと言われました。

よくわからなかったけど、面白かったと言ったら、すごくうれしそうでした。

どこが面白かった?と聞かれたので、ニコががんばっていたところです、と言うと、女の人は目が死んでました。

君にはまだ早かったと、なぜか上目線で言われたので、じゃあいつ読むの?と聞いたら、今でしょ!と古いネタを言って、すべってました。

女の人は、ぼくに本を渡しました。
大きくなって読んだら、もう一度感想を聞かせてと言ったので、たぶん二度と会わないから無理と答えました。

そうだよね。と落ち込んでいたので、仕方なく持って帰って、誰かに読んでもらうよと言うと、ありがとうと言われました。

それがこの本ですが、誰かぼくの代わりに読んで感想を書いて下さい。

あと、この本には暴力やこわい場面があるので、子どもは読まないでくださいと書いてありました。ぼくは読んだあとに気づきました。

やっぱり、ねらわれていたようです。

> 紅き瞳の仮面 <



この記事は実在する作者とは無関係です。


承認欲求モンスターなので、読書感想文形式で感想を回収しに来ました🐈‍⬛



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