第706話 Sunoプロンプト実験記録:英語の主体性と日本語のニュアンス、再現性の境界線⑭
さぁ、みんなも
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) January 14, 2026
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メタルファンク生成実験まとめ
― 日本語×英語プロンプト併用による再現性検証 ―
■ 実験の設計思想
今回の実験は、ファンクを軸にしたインストゥルメンタル楽曲を、
AI音楽生成においてどこまで「構造的に再現できるか」を検証する試みである。
単なる雰囲気指定ではなく、
リズム隊(Kick / Bass / Snare)の関係性
ギターの役割分担(メロディ/バッキング/ソロ)
ユニゾン、ダブルストップといった奏法レベルの指定
を明示的に分離して指示することを主眼とした。
その中で重要な前提として設定したのが、
「英語=演奏内容」「日本語=曲構成」という役割分担である。
■ 融合曲の扱いについて
融合対象としては、以下の要素を抽象化して使用した。
ディスコ〜ファンク系の4つ打ちグルーヴ
キャッチーで反復性の高いメロディライン
ゲーム音楽由来の疾走感・推進力
ロック/フュージョン的な攻撃的ギター表現
※ 実際のプロンプトでは、特定アーティスト名や曲名は使用せず、
リズム感・構造・役割のみを要素分解して指定した。
融合元として参照した楽曲・曲調リスト
① ディスコ/ファンク軸(グルーヴの核)
Van McCoy 系ディスコ
4つ打ちキック
一定のハイハット推進力
ストリングス的コード感
Cheryl Lynn 系ファンクディスコ
「Shake It Up Tonight」系の跳ねるベース
「Got To Be Real」的な16分ファンクカッティング
明るさ+黒さの中間バランス
② ポップ×フィジカルな推進力
80s フィジカル系ダンスポップ
シンプルで強いリフ
繰り返し耐性の高いコード進行
ドラム主導で身体を動かす設計
シンセはリードよりリズム補強
③ ハードファンク/ロック融合軸
ファンクメタル寄りのリフ感
ミュート多用のギター
ベースとギターのユニゾン
ブレイクでの一気に抜く展開
90s ハードファンクロック的構造
Aメロは抑制
サビで一気に解放
間奏で技巧を入れる余地
④ ギターソロ思想(別レイヤー)
※ここは「曲」ではなく演奏語彙の融合
ドリアンスケール
ファンク的明るさ+哀愁
ディミニッシュスケール
緊張感・都会感
ホールトーンスケール
浮遊感・非機能的展開
ヨナヌキ音階(2度・4度・6度・7度活用)
日本人的メロディ解釈
歌心の補強
👉
=黒さ × ポップ × 知的技巧 の折衷
⑤ 日本アニメ/哀愁メロディ要素
冬・情熱・哀愁を含むメロディ感
長調でも切なさが残る進行
ギターが歌う設計(メロディ主導)
⑥ BGM/構造参照
ラジオタワー系BGM
ループ耐性
情景を邪魔しないコード
反復前提の構成美
まとめ(一文で)
「70sディスコの推進力 × 80sダンスポップの反復性 × 90sファンクロックの攻撃性に、日本的哀愁メロディと高度なギター語彙を重ねた融合曲」
■ 曲構成(日本語プロンプト側)
日本語では、以下のように時間軸と物語構造を指定した。
イントロ:リズム提示・グルーヴの確立
Aセクション:ファンクの基盤(ベース主導)
Bセクション:ユニゾンによる緊張感
サビ:全体のエネルギー解放
間奏/ソロ:感情表現・展開
アウトロ:回帰と余韻
ここでは演奏技法には踏み込まず、
「どのセクションで何が起きるか」だけを定義した。
■ 演奏指示(英語プロンプト側)
英語では、完全にプレイヤー目線の指示を行った。
Drums: kick-snare relationship, groove type
Bass: slap, pop, kick-lock
Guitar: single-note cutting, double-stops, solo scales
結果として、
英語で書いた内容ほど、演奏精度と再現度が高い傾向が見られた。
■ 実験結果と評価
結論として、再現度は非常に高い。
特に、
リズム隊の噛み合い
ベース×ギターのユニゾン
ソロパートのスケール感
は、狙った方向性を明確に反映していた。
一方で、
一部の生成では「意図しない音声(急にラップ調の音声が入る、会話のような要素)」が混入するケースも確認され、
時間軸の残りをAIがどの言語で補完しているかという問題が浮かび上がった。
■ 今後の課題
今回の実験から見えてきた論点は以下である。
AIは
英語=演奏ベクトル
日本語=構造ベクトル
を分離して理解している可能性が高い
しかし、
未指定の時間軸をどちらの言語で補完するかは不安定今後は
セクションごとの言語切替
無音・余白の明示指定
が鍵になると考えられる
■ 総括
「曲を作ってから弾く」という発想は、
もはや回り道ではなく合理的な制作フローになりつつある。
重要なのは
使ってよい音と、外れる音を理解することであり、
その境界をAIにどう伝えるかが、次の実験テーマとなる。
タグ
#AI音楽生成 #Suno #ファンク #インストゥルメンタル #ギター #スラップベース #リズム設計 #プロンプト設計 #音楽制作実験
