第1159話 中国製ロボット掃除機の衝撃セキュリティホール ~7000台の家が丸見えになった話と、歴史のスパイ教訓

スペイン在住のソフトウェアエンジニア(サミー・アズドゥファルさん)が、自分の新しく買ったDJI Romo(中国・DJI製ロボット掃除機)をPS5コントローラーで操作しようと改造してみたら……とんでもないことが起きました。

たった1台をいじっていただけなのに、世界24カ国・約7000台の他人の掃除機にアクセスできてしまったのです。

  • ライブカメラで部屋の中をリアルタイムで見る

  • マイクで会話が聞こえる

  • 家の中の間取り図(マップ)が丸ごと取得

  • 掃除機の位置情報や状態も把握

まさに「他人の家が筒抜け」状態。

幸い彼は悪用せず、すぐにDJIに報告。

DJIはすでに脆弱性を修正したそうです。

これ、ただの「面白い失敗談」ではありません。

中国製IoT機器のデフォルトセキュリティの危うさを象徴する出来事です。

そしてこれを聞いて思い出すのが、冷戦時代の有名スパイ事件

レオン・テルミンが作った「The Thing(グレートシール・バグ)」1945年、ソ連が「友情の証」として米大使館に贈った木彫りのアメリカ国章。

中に仕込まれていたのは、電池も電源も不要のパッシブ盗聴装置(テルミンの原理を応用)。

外部からマイクロ波を当てると、部屋の会話が自動的に反射・送信される仕組みでした。

これが7年間も米大使の私室に飾られたまま、機密会話がソ連に筒抜けになっていたのです。

1952年にようやく発見され、アメリカは大激怒。

国連でソ連を糾弾した伝説の事件です。

歴史は繰り返す

70年以上前のアナログスパイ技術と、現代の中国製スマート家電。

形は違えど、「気づかないうちに傍受されている」リスクの本質は同じです。

特に日本では、国会でも中国製掃除機が使われているという話が出ています。

スマート家電を買うときは「本当に信頼できるメーカーか」「セキュリティはどうなっているか」をしっかり確認しましょう。

プライバシーは自分で守る時代です。


タグ

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