第692話 Sunoプロンプト実験記録:英語の主体性と日本語のニュアンス、再現性の境界線⑨

今回は、以下の2曲を融合したクリーントーン・カッティング主体のインスト曲をSunoで生成する実験を行いました。

  • Kool & The Gang - Celebration

  • NITE FLYTE - Anyway You Want(ギターカバー)

目的は、リズムを跳ねさせたグルーヴ感・テンションコード・半拍3連カッティング・ギターソロもカッティングで表現する曲を、日本語プロンプトのみで再現することでした。


実験設計

  • 日本語のみのプロンプトで作成

  • 曲構成や演奏テクニック(カッティング、テンションコード、16分音符や半拍3連、ハンマリング、スライド)を明示

  • 他の楽器は使用せず、ギターのみ指定

  • 10曲程度生成を試行


結果

  • 日本語プロンプトでは、指定したカッティング感やファンキーなグルーヴはほぼ再現されず

  • 勝手に異なる曲調(バンド曲的・平坦な演奏)になってしまう

  • これまで英語プロンプトで同条件を入力した場合は、一発で意図したファンキー感や跳ねたカッティングを再現できた

  • 結論として、Sunoの音楽生成は日本語入力では演奏フィールやニュアンスの再現が苦手であることが明確になった


設計思想

  1. 日本語プロンプトの強み

    • 曲の構成や楽器指定など、抽象的な指示は理解しやすい

    • イメージや雰囲気を伝えるには有効

  2. 日本語プロンプトの弱点

    • 否定文・制限(「〜のみ」「禁止」)の解釈が弱い

    • ファンキー感や跳ねたグルーヴなど、演奏フィールの再現が難しい

  3. 英語プロンプトの優位性

    • 「Funky clean electric guitar」「groovy rhythm」「tight 16th-note strumming」など具体的指示が可能

    • モデルがニュアンス・フィールを正確に理解できる

  4. 生成手法の最適化

    • 日本語プロンプトは構成や楽器・テクニック指示に限定

    • フィールやリズム感は英語プロンプトで生成

    • 必要に応じてMIDIやDAWで微調整するのが現状最適解


結論

今回の実験から、Sunoは日本語プロンプトでは意図したファンキー感やカッティングのニュアンスを再現できないことが確認されました。

音色や構成は指定可能ですが、演奏フィールやグルーヴは英語プロンプトに頼らざるを得ないのが現状です。

つまり、日本語入力だけで「演奏感まで忠実に再現する」のは現状のSunoでは限界があり、英語プロンプト+手動補正が現実的な最適解と言えます。


英語プロンプト入力で生成したカッティング曲

融合要素
アニメ・ゲーム系:一騎当千 OP(Heart & Soul, Stargazer)、Boomerang Rush、閃の軌跡シリーズ BGM

  • 洋楽/ロック系:Red Hot Chili Peppers – Can't Stop, John Sykes & Phil Lynott – Please Don’t Leave, Dokken – The Hunter

  • ファンキー/ディスコ:Lipps Inc. – Funkytown

  • 勇壮/マーチ要素:橋本真也 – 爆勝宣言、UWFのテーマ、アメリカ国歌元ネタ

  • 表現要素:Nuno風テクニカル泣きソロ、クリーントーンカッティング、テンションコード、ファンキー+ドラマティック+躍動感

タグ

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