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まだこんな景色がある——YOSHIKI CLASSICAL 2026

YOSHIKIの音を聴いて、まだ新しい景色があると知った夜の話です。
YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 ― Tokyo 3 Nights 世界への第一章
へ行ってきました。

今回は3公演だったけれど、わたしが出かけたのは初日。
4月3日(金)、場所は東京ガーデンシアターでした。

東京ガーデンシアターは、はじめて行く会場。
雰囲気でいうと、武道館に似てる、と思います。後から調べるとキャパは武道館の半分くらいだったけれど、座席に傾斜のある感じや、金属の手すりなんかが似ていた。

開演が押すことは分かっていたから笑、クルマで出掛けて、お隣の有明ガーデンに駐車。海を渡るのが、気持ちよかったです。

もちろん、タンゴシューズに履き替える。
ハイヒール|浦上ありさ
20歳から着ている、コムサ・デ・モードのノースリーブのツーピース。サテンの上下に、絹のシフォンを重ねる服。これがわたしの一張羅だ。

お昼は、有明ガーデンの5F, フードコートにある「築地食堂源ちゃん」で海鮮丼とビールを頂きました。え?車なのにビール?と思ったそこのあなた。正しいです。
でも、開演は19時。
きっと終演は23時を回るとわかっていたから、時間もかなり空くので、計算して一杯だけ。
——結果的に、この判断は正解でした(終演は実際に23時を回り、精算をしてクルマに乗ったときは23時半を回っていました。電車で行かなくてほんとうによかった)。
豊洲が隣なだけあって、おいしかった……。席では、ちらほら、お仲間を見かけたのもうれしい。

待ち時間には、同じく4Fに入っている丸善で文庫本を買う。
今回手に入れたのは、
ラテンアメリカ怪談集 :ホルヘ・ルイス・ボルヘス,鼓 直|河出書房新社
待ち時間にこういうのを読むのも、わりと楽しかったりします。

ちなみに、有明ガーデンは23時までは駐車場へ降りるエレベーターが複数使えるけれど、23時以降は "D" エレベーター(1Fがバスターミナルになっている)しか使えません。それも、夜が来る前に尋ねておいてよかったと思いました。インフォメーションの案内の方、教えてくださりありがとうございました。

有明ガーデンでも、Amethyst や Anniversary が流れているのがうれしい。
ショッピングモールの日常に、よっちゃんのクラシックという非日常が侵食している……おめかししてきた甲斐があるというものです。

トップ画像にも載せたホールは、お花のいい香りで満たされていました。
いま写真を振り返ると、DIR EN GREY からのお花が収まりきっていない……惜しい。
でも、ほんと、このお花の香りは、ライブに来たっていう感じがして、よかったな。

グッズを買って、開演を待ちます。
今回は、サークルブランケット(まるいかたちがかわいい、ふわふわ)とトートバッグ(こんなきれいなトートバッグある?)を買いました。
STORE | YOSHIKI OFFICIAL STORE

せっかくなので、待っているあいだに歯を磨き……。
2017年の、X JAPAN のライブグッズのロングカーディガン(HIDEがデザインした X のロゴが、スワロフスキーで背中にちりばめられている)を羽織ります。

お天気もよくて、有明ガーデンと東京ガーデンシアターの間の通路にいても、風を快く感じられました。

しばし並んで、いよいよ開場。といっても、開演は1時間押し。
でも、想定していたから、どうってことありません。
むしろ、「これこれ、いつもの。」と感じられて、初日の特別感がありました。

ただ、スタッフさん同士の大声でのやりとり(ピンマイクあるのに……)や、声を張り上げての案内は、クラシック公演の非日常感を削いでいたと感じました。そこだけ、勿体なかった。


オープニングはどんな風だろう、わくわくしながら待っていると、
オーケストラ単体での "JADE" で幕が開きました。
すごく迫力があった。
とくに長調のサビと、短調で刻むところの落差が激しくて、コントラバスが効いていて、ドラムなしでここまで……っていうクラシックの凄みを感じた。ティンパニが6連か7連くらいで、ものすごく豪華です。
指揮者の方が飛び跳ねんばかりに指揮してらっしゃるのも素敵。

ここで、YOSHIKI が登場。青い、きらっきら光るお衣装を纏っている。

きゃー!ではなくて、なんだろう、久しぶりに会えてうれしい、のと、ほんとうにいま会えているのかな? という夢みたいな気持ちと、少しの緊張感。

続いてはじまる美しいストリングス。X ファンの細胞には染み亘っている、 "Say Anything" 。

ああ、録画 OK だったんだから、ぜんぶ録画してくればよかった、と、これを書きながら思っている。でも、当日はとてもそんな余裕なかった。

だから、セットリストすべてではなくて、記憶で綴るレポートだけれど、ご容赦くださいませ。

それから、MC。
「さっきやった曲なんだっけ?」
というお茶目なよっちゃん。
アリーナ席のお姉さまたちから「Say Anything」の声。
ああ、ほんとうに YOSHIKI が帰ってきたんだ……。
と実感できます。

「はじめて人前で演奏する」と言っていた、
ショパンの "ノクターン" 。
ふるえる手で演奏されたのが、手術が最近だったこと、過酷なリハビリを乗り越えてステージに立っていることを物語っていて、胸に迫るものがありました。

YOSHIKI の楽曲って、YOSHIKI にしか書けないすばらしさがあると思うけれど、それだけじゃない、先達に対する尊敬の思い、謙虚な気持ち……そういうのがあるから、前進する力も大きいんだと感じます。

「いっしょに歌ってくれるとうれしいな」
と言われてはじまったのは、 "紅" 。
テンポがゆっくりで、わたしたち観客の声も心なしかおずおずとしていたけれど、そこがまた「今しかない」感じがしました。

以前、たしか横アリだったと思うけれど、Toshlくん が 「もう歌詞を覚えているか自信がないよ、一緒に歌ってくれる?」と言って "X"  を演ってくれて、みんなで歌ったのも懐かしい。あのときは、よっちゃんがやっぱり首の手術を終えたばかりで、ゆっくり X ジャンプをしたよね。

「新曲」として紹介された "La Senna" は、特に印象に残る曲でした。
曲紹介では、「セーヌ川に星々の光が反射していて……いま、ここにいない人、すぐ会えない人に、思いが届く、その光が届くということを書いた曲」と言っていました(ごめんなさい、表現はそのままではありません。いま、浦上が内容を一生懸命 思い出しながら書いています)。
距離のある相手にも、愛が伝わると信じている、というような意味合いのことでした。

もう、これはね……じーんと胸に響くものがありました。
きっと、届くよね……。

英語で書いた詞を、イタリア語に訳した、この公演にようやく間に合ったとも言っていた。
よっちゃんの楽曲のなかで、はじめてのイタリア語詞、とのこと。
歌を歌ってくれた市原愛さんに、よっちゃんが、
「セーヌ川ってイタリア語でなんていうんでしたっけ?」
と尋ねて、市原さんが
「La Senna」
とすぐに見事なイタリア語でお答えになる。そういうのも、なんだかうれしかったですね。
楽曲は、これ以上ないほど、輝いていました。オペラの1曲みたいだった。

もっとたくさん曲があったけれど、わたしの拙い言葉ではぜんぶを書ききれない。どちらかといえば新しい曲の "Rosa" もうれしかったし、 "Crucify My Love" が、懐かしくも切なかったな。

第一部は、気づけば夢のように終わっていました。


第二部、よっちゃんは白いお衣装。やはりきらっきらと光っている。
東京ドームの「青い夜」「白い夜」を思い出したのは、わたしだけではないはず。
2日目、3日目のお衣装は違う色だったそうなので、初日に、この青と白を目撃できたことは、ほんとうにラッキーでした。


バッハ(よっちゃんはバックと発音)の "G線上のアリア" がピアノで演奏される。
J. S. Bach × YOSHIKI 。
これはもう、どうしようもないくらい、うれしい組み合わせだった。
もちろん、よっちゃんは何度も Bach を演奏しているけれど、これまでのYOSHIKI CLASSICAL では、ベートーベンやチャイコフスキーのイメージが強かった(個人の感想です)。
Bach の演奏は X のライブとの重なりが感じられたし、わたしは普段、Bach をしょっちゅう聴いているから、そこもうれしい。

そして!!!
ステージの後ろ、白いスクリーンの向こうにドラムセットがせり出してくる。
曲の途中で席を立ったよっちゃんは、ドラムセットへ。

渾身のドラムソロ――。
もう、凄かった。
語彙が……失われてしまうほどの、凄まじさ。
圧倒的な音。
ドラムに包み込まれる感じ、おなじみの、あれ、これ64拍子だったっけ? みたいな激しさ。
ときどき、昔の演奏と比べる人がいるけれど、比べる意味がないくらい、すごい音だった。

「ドラムソロをフルでやったの、何年振りだろう。放心状態。」という YOSHIKI。
そのあとも「いま俺、放心状態。」
と時々繰り返していたけれど、観客のこっちも半ば放心状態(ついていくのに必死なんだけど、心は恍惚として、耳は音楽を味わっている、という分裂状態)。


"Rusty Nail" は、前奏の印象的なフレーズをハープの方がおひとりで担っていて、それが緊張感もあり、疾走感もあり、円熟味もありで最高だった。
これもオーケストラ単体で、そういうのも CLASSICAL の醍醐味よね、と思う。

おなじく細胞に息づいている "Tears", 同じく涙を表す "Larme" (よっちゃんは新曲と言っていた。Yahooニュースの記事によるとLarmes になっている), 「みんなで血だらけの翼を広げてみようか」と始まった "Red Swan", チャイコフスキーの "白鳥の湖", プッチーニの "誰も寝てはならぬ", "Without You" など、何曲か(も)挟んで、
「あと2曲。」
「えー。」「やだー。」
「もう、結構やったよ?」と笑いながら答えるよっちゃん。
「これ、作曲したの何十年前かな? 考えるのやめようっ。」
というMCからはじまったのは、"ART OF LIFE" 。

It's Beyond Description.   
でも敢えて言葉にするなら、過去と今を繋ぎ、未来に繋げてくれる演奏だったと思う。ピアノの演奏をしていた YOSHIKI が席を立ち、DJプレイをしてくれたのもうれしかった。
 Dub Step が好きだと公言しているよっちゃん(わたしも Dub は大好き)。
首にかけたヘッドフォンや、ミキサーのつまみを調節する様子も、とても似合っていました。
それに、V2(小室哲哉さんとのユニット)もまたやってほしいな、なんて思ったり。夢は膨らみます。

ラストはもちろん、"Endless Rain" 。
イントロが、何度聞いても、本当に素敵。 "CLASSICAL" と銘打ったコンサートにも相応しいエンディング曲だと改めて思いました。

歌えることがうれしかった。
でも、合唱の声は小さかったし、短かった。



それでも、いいんだ。また X JAPAN のライブで歌うから。


2日後、YOSHIKI CHANNEL で3日目のライブが断片的に配信されて、終演後にインタビューもあった(よっちゃん、運営の皆さま、ほんとうにありがとう)。
そのインタビューの終わりごろ、YOSHIKI が、Dinner Show をはじめたきっかけは Toshl だったと言及する場面があった。過去の Dinner Show に、PATA ちゃんが登場して演奏するシーンも放映された。
繋がりは、途切れていない。


夏には Dinner Show があるそうです。
Walt Disney Theater でのライブも発表されているし、YOSHIKI が元気になって活躍してくれることが、心からうれしいです。

ちょっと話が逸れるけれど、東京国際フォーラムでもまた演ってほしいな。
ゆったり座れることも、音響(高温と低温のバランスがいい)も魅力的。

わたしは言葉による表現を標榜しているのに、
言葉で表しきれないもどかしさ。
それくらい、素晴らしいライブでした。

オーケストラの皆様、歌手の皆様(市原愛さんと Beverly さん)、ダンサーの皆様、ありがとうございました(当日は YOSHIKI によるご紹介はあったものの、オーケストラやダンサーさんの情報があまり出ていなくて、淋しい気もします。演奏も踊りもすばらしかったです)。


セトリはこちらのニュースに載っていました
【ライブレポート】『YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜』開催!「長い序章が終わり、ようやく扉が開いたと感じています」(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース 
■セットリスト
◇4月3日(金)Day1 ACT 1 01. JADE 02. Say Anything 03. Rosa(Beverly / Contemporary Dance: MIKA IKEDA) 04. Chopin - Nocturne 05. Kurenai 06. Crucify My Love(Beverly) 07. La Senna(Ai Ichihara)
ACT 2 08. Rusty Nail 09. Larmes 10. Bach - Air on the G String DRUM SOLO 11. Gorecki - Symfonia piesni zalosnych(Ai Ichihara) 12. Tears 13. Swan Lake 14. Nessun Dorma(Ai Ichihara) 15. Red Swan(Beverly) 16. Without You 17. ART OF LIFE 18. ENDLESS RAIN
◇4月4日(土)Day2 ACT 1 01. DAHLIA 02. Say Anything 03. UNFINISHED(Beverly) 04. Kiss the Sky(Beverly) 05. Forever Love 06. Rosa(Beverly / Contemporary Dance: MIKA IKEDA) 07. Moonlight Sonata 08. Miracle(Ai Ichihara)
ACT 2 9. Rusty Nail 10. Larmes 11. Bach - Air on the G String DRUM SOLO 12. Gorecki - Symfonia piesni zalosnych(Ai Ichihara) 13. Tears 14. Swan Lake 15. La Senna(Ai Ichihara) 16. Red Swan(Beverly) 17. Without You 18. Kurenai 19. ART OF LIFE 20. ENDLESS RAIN
◇4月5日(日)Day3 ACT 1 01. Silent Jealousy 02. Say Anything 03. Foreign Sand(Beverly / Contemporary Dance: MIKA IKEDA) 04. Kiss the Sky(Beverly) 05. Forever Love 06. Bach - Prelude 07. Miracle(Ai Ichihara)
ACT 2 08. Rusty Nail 09. La Venus 10. Larmes 11. Bach - Air on the G String DRUM SOLO 12. Gorecki - Symfonia piesni zalosnych(Ai Ichihara) 13. Tears 14. Kimigayo 15. Swan Lake 16. La Senna(Ai Ichihara) 17. Red Swan(Beverly) 18. Without You 19. Kurenai 20. ART OF LIFE(Contemporary Dance: AOZORA NODOKA) 21. ENDLESS RAIN

YAHOO! JAPAN ニュース(THE FIRST TIMES編集部 4月6日 21:00 配信)
浦上が DAYS, ACTS ごとに改行


ちなみに、翌日、サークルブランケットのうえで愛猫も寛いでいました。

かわいい。


We are X


よっちゃん、体に気をつけて。
また会いましょう(貴方だれ笑 はい、1ファンです)。

よっちゃんが
「挑戦を終えたときが、人生の終わり。」
「まだ見ぬ自分との出会いを信じて、挑戦し続けてほしい(俺も挑戦する)。」
って励ましてくれたこと、大事にして生きていきます。



We are X 






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