どこでもドアができても、物流業界はなくならない。荷物は誰かが運ぶか、自分で運ぶかのどちらかだから。


はじめに


どこでもドアが発明されたとしよう。

人間はどこへでも一瞬で移動できる。
通勤も、旅行も、出張も、瞬時に終わる。

便利だ。

でも、ひとつ聞いてほしい。

石油タンカーは、どこでもドアをくぐれるだろうか。
工場の高炉は、どこでもドアに入るだろうか。
スーパーに並ぶ野菜は、どこでもドアで棚に並ぶだろうか。

答えは、もう分かるはずだ。


荷物は、誰かが運ぶか、自分で運ぶか。それだけだ。

物流の本質は、シンプルだ。

生産する場所と、消費する場所が違う。
この「ズレ」を埋めることが、物流の仕事だ。

どんな技術革新が起きても、
生産地と消費地のズレは消えない。

北海道の農家が育てた野菜は、東京の食卓に届く。
愛知の工場で作られた自動車は、全国のディーラーへ運ばれる。
中東の油田から採れた石油は、タンカーで日本に来る。

これを運ぶのは、誰かだ。
または、自分で取りに行くしかない。

でも、自分で取りに行けるのは、どこまでだろうか。


SF的に考えても、物流は消えない。

テレポーテーションができたとしよう。

でも、重さ数千トンのコンテナ船はテレポートできない。
ドローンが空を飛んでも、大型トラックの代わりにはなれない。
AIがどれだけ賢くなっても、荷物を動かすのは物理の話だ。

物流は、デジタル化できない。

情報は、光の速さで飛ぶ。
でも、モノは必ず時間と空間を使って移動する。

この事実は、100年後も変わらない。


投資ブームの中で、誰も見ていないセクター。

AI、半導体、防衛。

今の市場は、目に見える「未来」に熱狂している。

でも、静かに稼ぎ続けている企業がある。

工場の機械を運ぶ会社。
港で荷物を捌く会社。
タンクを維持・管理する会社。

地味だ。
ニュースにならない。
SNSで話題にならない。

でも、こういった企業は、
景気が良くても悪くても、
戦争があっても平和でも、
AIが進化しても、
粛々と荷物を運び続ける。

これを「連続事業」と呼んでいる。

景気サイクルに関係なく、
需要が続く事業のことだ。


ホルムズ海峡が閉鎖されても、荷物は動く。

ホルムズ海峡が危険になれば、迂回ルートを使う。
コストは上がる。
時間もかかる。

でも、石油は届く。
荷物は動く。

物流が止まれば、経済が死ぬからだ。

どんな地政学リスクがあっても、
物流そのものがなくなることはない。

ルートが変わるだけだ。


物流は、経済の血液だ。

人間の体に血液が必要なように、
経済には物流が必要だ。

血液が止まれば、体は死ぬ。
物流が止まれば、経済は死ぬ。

コロナのとき、世界は痛感した。

港が混雑し、コンテナが不足し、
物が届かなくなった瞬間、
あらゆる産業が止まった。

半導体不足で自動車が作れなくなった。
部品が届かなくて工場が止まった。

物流は、インフラだ。
電気や水道と同じ次元の、社会インフラだ。


地味なセクターに、宝が眠っている。

投資の世界では、
目立つものに資金が集まる。

AI関連、宇宙、量子コンピュータ。
夢があって、語れて、SNSで映える。

でも、地味な物流企業は、
黙々と稼ぎ続け、
黙々と配当を出し続ける。

市場が見ていないから、割安なままだ。
割安だから、配当利回りが高くなる。
配当が高いから、持ち続けるほど報われる。

これが、地味株投資の醍醐味だ。


まとめ

どこでもドアができても、
タンカーはくぐれない。

ドローンが進化しても、
重量物は運べない。

AIが賢くなっても、
モノは物理的に動く必要がある。

荷物は、誰かが運ぶか、自分で運ぶか。

そのどちらかである限り、
物流業界は消えない。

あなたのポートフォリオに、
地味な物流株は入っているだろうか。


投資は自己責任でお願いします🙏

※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました🙏

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