見切り千両。──でも私は、見切りません。
はじめに
「見切り千両」
損切りの決断には、千両の価値がある——そんな相場格言です。
立派な言葉だと思います。
でも、正直に言わせてください。
私は、損切りを、したことがありません。
20年間、一度も。
今日は、その理由を、お話しします。
理由①:見切るような企業を、買わない
いちばん大きな理由は、これです。
はじめから、見切るような企業を、買わないから。
入口で、選んでいる。
だから、途中で「見切るかどうか」を悩む場面が、そもそも来ないんです。
見切り千両を使わずに済むように、買う前に、千両を使っている——そんな感覚でしょうか。
評価損は、何を意味しているか
とはいえ、私のポートフォリオにも、評価損は、あります。
当然です。
でも、その中身を見ると——たいていは、
今の景気サイクルで、たまたま不利なセクターなんです。
企業が壊れたわけじゃない。
ただ、季節が、合っていないだけ。
冬に、麦わら帽子が売れないのと、同じことです。
潮目が変われば、評価も変わる
そして、景気サイクルは——必ず、変わります。
潮目が変われば、評価も変わる。
今、冷え込んでいるセクターに、また日が差す。
つまり、今の評価損は、私にとって「失敗」ではなく——順番待ちなんです。
しかも、探す必要がない
ここが、いちばん面白いところ。
その「今、安いセクター」は——すでに、自分のポートフォリオの中にいるんです。
わざわざ、新しい銘柄を探しに行かなくていい。
スクリーニングも、いらない。
評価損は、"次に買い増すもの"を、教えてくれる目印。
——だから私は、赤い数字を見ても、あまり動じません。
「お、そろそろかな」くらいのものです。
損して、得取れ、です。
⚠️ ただし、これだけは別
誤解のないように、はっきり言っておきます。
「見切らない」と言っても、企業の中身そのものが変わったなら、話は別です。
減配が、続いている
事業が、構造的に崩れている
——これは"サイクル"ではなく、"別の問題"。
ここは、冷静に見ます。
季節のせいで安いのか、その会社が壊れたのか。
——この見極めだけは、必要です。
損切りは、トレーダーの考え方
最後に、ひとつ。
損切りは、トレーダーにとっては、必須の技術です。
否定するつもりは、まったくありません。
短期で値幅を取りに行くなら、損切りができないと、生き残れない。
でも——私は、トレーダーではありません。
企業を持ち、増配を受け取り続ける、長期の投資家。
やっている、ゲームが違うんです。
他人のゲームのルールを、自分に当てはめる必要は、ありません。
おわりに
見切り千両。
——立派な格言です。
でも、それはトレーダーの千両。
私は、見切りません。
なぜなら、見切らなくていい企業だけを、選んでいるから。
そして、評価損は、次のチャンスの目印だから。
あなたの評価損は——「失敗」ですか?
それとも、「順番待ち」ですか?😊
本記事は個人の見解に基づく情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。
投資はご自身の判断と責任において行ってください。
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