映画「花様年華(4K上映)」 色褪せない美しさを堪能してきた
当時高校生だったときに、年上の知人から教えてもらったウォン・カーウァイ監督の映画。
おしゃれで美しくて、どこかノスタルジックな世界観に一気に魅了された。
「恋する惑星」
「ブエノスアイレス」
「花様年華」
特にこの3作品がお気に入り。
でも、当時はお金もなかったし、情報もなかったしで、BSで録画したりレンタルしたものを家で見るしかなかった。
20年以上の時を経て、
リバイバル上映の情報をYahooニュースで知る。
スクリーンで見られる!!
オールバックにスーツ姿のトニー・レオンに会いたい。
マギー・チャンの美しいチャイナドレス姿をスクリーンで拝みたい。
ニュースを見てから、公開をずっと楽しみにしていた。
シネマート新宿では「恋する惑星」も同時上映されていて、これは両方とも見るしかないでしょうと。

シネマート新宿、初めて行ったけれども、なかなかに個性的な映画館だった。
トイレの個室にホラー映画の写真貼るのは普通に怖いからちょっと勘弁して欲しいなとは思ったが。

映画館で観てみて。
あぁ、全然色褪せていないな。
やっぱり好きだと思った。
「恋する惑星」では、自分の誕生日が賞味期限のパイン缶を買い集めて願掛けしたり、大の大人の男性が石鹸やタオルに話しかけたり、
恋に浮かされて頭のネジがどっか行っちゃった人達が奇行に走る。
チャーミングで愛すべき人達。
流石に人様の家の鍵を勝手に使って模様替えするのは犯罪なので推奨されないが(フェイ・ウォンはめっちゃかわいい!)
「恋愛なんてこのくらいアホでいーんだよ」
と心が少し軽くなる感じがした。
一方で「花様年華」では、惹かれ合っているが耐え忍ぶ恋愛模様を堪能。
今回初めて観た短編作品「花様年華2001」はその前作と全てが対照的でエモい。
しかし音楽の使い方や映像が本当におしゃれ。
正直4Kリマスターの質感はそんなに好きじゃないんだけれども、世界観に浸るうちに余り気にならなくなった。
トニー・レオンのタバコを咥えている姿がカッコいい。好き。
マギー・チャン、保温ジャー持って屋台に行くときすら美しい。ああいう美しい所作ができる人間になりたかったものよ…。
私の周りにはウォン・カーウァイ監督作品を知っている人ほぼ皆無なんだけど、結構お客さん入っていて、あなた達は一体どこに潜んでいたんだと思いました。
私よりも少し上の世代がボリュームゾーンなのかも。
すごく久しぶりに観たけれども、全然陳腐になってなくて、高校時代に見た時と変わらないワクワクした気持ちで楽しめて嬉しかったし、
大人になったからこそ気づける点もあって、観に行けてよかった。
一昨年くらいに観た「レ・ミゼラブル」のリバイバル上映もべしょべしょに泣くほど感動したし、過去の名作のリバイバル上映、もっとやってくれると嬉しいな。
お天気が良かったので、映画の後は靖国通りを歩いて神保町まで。
映画を反芻しながら歩いていたら割とすぐだった。歩数も1万歩くらいだったから、やっぱり東京は狭いな。
人通りもそこまで多くなくて快適な街歩きでした。


