実は名機たち 【音楽制作機材回顧録】
…そういえば及川光博”ミッチー”王子の曲に「名器」って曲があったな。アルバム名は「欲望図鑑」で、王子とか謳ってる割に、なんて卑猥な曲を書くんだとか衝撃を受けたものでした25年前。
意外にも(?)彼のソングライティング能力は凄まじく、ギター片手のシンガーソングライター的なイメージの枠を超えて、当時はまだ珍しい「セルフプロデュースエンターテイナー」みたいな領域だった。今だったらジャンル違えど星野源とかがそこに入るのかなという枠でしょうか。現在の役者然としてる感じも相通ずるとこあるし。
一時期はそんなミッチーにハマって、いまだに初期3部作のCDは幾度の断捨離を潜り抜けて持っています。

ま、そんな話はいいとして。
唐突ではありますが、今回はこれまで使ってきた「音楽制作機材」について振り返ってまとめるような記事を書いてみようと思います。
というのもつい最近、20年前とかに使ってた機材をフリマサイトで見かけまして、不意に「懐っ!」とテンション上がったものですから笑
「音楽」という括りで見れば僕はもともとドラマーなので、最初の機材は「ドラムセット」とかになるんですが、それは僕的には「音楽を演奏するプレイヤー」としての機材で、それって「制作」に用いる機材とはまた違うんですよね。ま、あくまでセルフィーなこだわりではあるんですが。
「プレイ」の入りが「ドラム」、「音楽制作」のスタートは「ギター」片手にだったので、そこに線がある気がしています。
しかしながら、流れを辿れば主にコピーバンドでドラムを「プレイ」するようになって、「自分もオリジナル曲つくりてぇー」って欲が生まれ、「制作」に手を出し始めたという流れではあるので、ギターを弾き始める前に持ってた、「制作」に用いた機材というのもあったな、と。
そういう意味では、一番最初の機材はこれになるのかなと思います↓


…あらためて見ると、YAMAHAのはオモチャだな、これ。。笑
一応「デジタルパーカッションパッド」という音楽的な機材です。カシオトーンのキーボードくらいな感じでしょうか。前回アップした楽曲のデモ曲の際に、リズムマシーンとしてこれを使用したのが最初だったと思います。今から32年前、高校生バンドマンのとき。
当時は機材といえばこれしか持ってなかったので、カセットテープのMTR(マルチトラックレコーダー)を人から借りて、ギターとか歌を重ねて曲を作っておりましたね。作曲もまだ他力本願寺だった頃です。
ちなみに当時はYAMAHAがXG音源、RolandがGM音源と、今でいうiPhoneとAndroidくらいの大別があり、Rolandの音いいなぁとこのパッド達で知った感じ。と言いつつ、機能性・実用性とかでナンダカンダずっとYAMAHA派でしたね。
それから大学に入り、軽音楽部所属時代にやっと自分で初めて買ったMTRがこれ↓

今のウェブ配信時代と違い、音楽聴くにもCDとか、まだ媒体となる「ソフト」が必要な時代。ファミコンとかね。このMTRについては、その媒体ソフトが前時代の「カセットテープ」から「MD」というデジタル進化したというもの。特にこれは多重録音可能な「MDデータ」なるソフトを使用するものでした。一般にはなかなか知られてない形式の媒体ではありますが、テープと違って「劣化しない」(今となれば「謳い文句上では」ですけど^^;)。これを知ったときには「なんと画期的な!」と思ったものでした。
…が、音楽鑑賞用の「MD」自体が時代の流れでいつの間にかどっか行ったのと合わせて、普及することもなく媒体もろとも肩身狭くなっていった代物でございます。27年前、ミレニアム前の頃でしたね。
「デジタルで半永久的に」のはずのMDやCD-R、進歩を繋いだ彼らも結局、今では経年で再生できなくなったりしてて、時代の移ろいを感じます。
さてそして、大学を卒業した後、個人制作活動多くなっていった頃に次にゲットしたのがこちらになります↓

界隈の人は大抵知ってるくらいの定番マシン。これまでのように媒体を入れ替えることなく「ハードディスクにデータ保存」するもので、望めばCD-Rにも書き出し可能、加えてエフェクト機能も内蔵。レコーディングからマスタリングの工程まですべてできてしまうという、夢のオールインワンマシン。当時はまだパソコンが普及する前で、こういう音楽制作の専門機の方が一般的だった時代でした。
…しっかし、高かったよなぁ。当時で30万くらいしたと思います。ちゃんと「音楽制作」を続けようと覚悟をしないと、なかなか手を出せないような代物でしたね。
ちなみにコイツは今でもまだ手元に持ってて、現役ではないものの、必要に応じて引っ張り出して使ったりしてます。ま、ただやっぱり今の時代のパソコンスペックに比べると、その容量の小ささと処理速度の遅さにビビりますけどね。
時代、ですね。
さて一方で、上記のように「音を録る」マシンが変遷していった頃、「音を作って出す」マシンというのも同時進行で進んでいきました。
中でも、僕の愛機だったのがこちら↓

サイズ的には当時のNINTENDOゲームボーイ(今ならタイムリーにSwitch 2とか)くらいの大きさで、乾電池でも駆動し、どこにでも持ち運んで音楽のプログラミングができるという、「これさえあれば何でもできる!」と思わせてくれる、まさにこれは名機だったと思います。自分的には特にね。
夜勤バイトの休憩中とか、フェリーや電車の移動中とか、ほんとにこれを持っていっては夢中で音を打ち込んでた。
この曲なんかは、まさにこの一台で作った曲で、音楽人に「このマシンでここまで作り込むのはスゴイ」と言われたのは嬉しかったですね*
それと、別の用途で、半分そそのかされて買ったこいつ笑↓

音をサンプリングして加工する「サンプラー」ですね。使う頻度はそんな多くなかったけど、飛び道具的に効果を出すのには重宝しました。
今では、もうそんな使うことないからいいんだけど、そそのかしてくれた本人の手元に貸しパク状態になって返ってきません笑
…策略で買わされたのかw
ということで、これまでを振り返ってみた上で、さて「今」。
現在の音楽制作環境は、すべてPC上に環境を整えています。
僕は20年ばかり音楽活動から遠のいていたんだけど、あらためてまたやろうと思って世の中の現在の状況っていうのを見渡してみたら、まぁその進歩にぶったまげましたね笑

コイツが今のメインステーション。…や、ここに至るまでも途中途中でLogicとかProToolsとかの定番と言われる音楽制作ソフトもちょこちょこ触ってきてはいたんだけど、まだまだ発展途上なテクノロジー的時代制約もあって「使いづらいなぁ」と感じるところがあり、音楽制作から疎遠になってたとこもあったんだよね。打ち込みメインだと生楽器対応が弱いとか、あのマシンでできてたことが、このソフトではできないのかよ、、、とかってストレスを感じ。。
そんな経験を経てきて出会えた、現在の相棒の「Studio One」なる音楽制作ソフト。コレをお薦めしてもらったので、他にどんなソフトあるのか知りませんが。。cubaseとか?
ともかくコイツ、時代の進歩を感じますね、こんなに何でもできるようになってることに驚いたのでした。過去歴代マシンでやってたことが全部、ぃや、それ以上のこともこれ一つで何もかもサクッとできてしまうとわ*
打ち込みも録音も、エンジニアリングからマスタリングまでも全部内包されてて、はたまた歌声の補正とかミキシングもオートで動きを書き込めたりして、必要とあらば譜面にしてプリントも出来ちゃう。
音色やエフェクトの種類もプリセット時点から充実してる上、追加して拡張すれば、数や種類はおろか質感もグッと挙げられて、可能性は無尽蔵。


てことで、僕的な需要として入れてみた拡張は主にこの2つ。「ドラム音源」と「ボカロ」。
ドラム音源は本物のドラムからサンプリングされててすげえリアルで、生感出せるニュアンスの幅に驚愕。音を聞いて、すぐに購入を決断しました。コレをMIDIで電子ドラムにつないで生演奏すると、生感のある音で、しかも録音後も楽譜上で補正調整できちゃう。おぉぉ神。
そして昔からずっと欲していた「女声」再現のために、ついに手を出したボカロ。昔は自分で歌って女声に加工したりしてたけど、全然納得できず、でも他に手段がないからそれをして、モヤモヤ。。今はイメージの声質で、歌声まで打ち込んで操れるって、やー、望んで描いてはいたけど、そんなことができる時代になったんですね。。
音楽制作をやって、それこそ昔ならテープやCDに収録したものを手売りして、「行き着く先はメジャーデビュー」みたいな、選べる選択肢ってわかりやすくそれくらいしかなかった。
僕は昔から、仲間内には「売れたいの?どうしたいの?」って聞かれても、なかなかに返答に困っていたものです。僕的にはどっちかというと
売れる売れないの結果よりも、形にしてまとめて世に出したい
という欲の方が強かった、というか、生まれたアイディアが脳内や下書きの状態で机上に放置されているという状況がスッキリしないので、それを解消したい、みたいな感じでしょうか。根源の欲求はそんな感じだと思います。
まずはスッキリさせるために、「完成させる」をしたかった。
…じゃあ「完成」って何か?と。
手元の作業机の上にあるままだったら、また手を加えたりして、いつまでもゴールしない。〆切や納期があるから、完結に至れるってもんです。でも、外的制約なく一人でやってると、それがない。どうにかしないと、一人引きこもりでいつまでも机に向かう状態がずっと続くことになるわけです。
そこで、第三者に宣言することで、それを半ば強引にゴールを用意してみた、というのが現在進行中の僕の音楽活動の在り方になります。
特に売れたいとかではなく、人様に聞いてもらえるレベルの形にまとめて、後に引けない状況にするように公開する。たくさん聞いてもらえてるか否かよりも、世の中に向けてドアを開けて披瀝されてる、というのが意味合い的に大事なんですね、僕的に。
そういう意味では、YouTubeってツールがちょうどよかった。というか、20年前に望んでた形がこんな感じだった。やっと在りたいスタンスにちょうどいい時代がきた、みたいな。
楽曲をつくり、動画をつけて、YouTubeでお披露目する。
思えば20年前も同じようなことしてたな。
楽曲をつくり、歌詞カードのビジュアルを作って、CDにまとめて売ったり配布したりする、みたいなことはずっとやってましたね。時代背景とテクノロジーにより、ツールが違うだけ。
もちろん、当時の音は、前述の名機たちで生み出しました。
僕の音楽制作を導いてくれた名機たち、もう本体はないけど、それで作った音はまだ残ってたりする。あの頃の景色もセットで思い出す。やっぱ、溢れんばかりに思い入れがあるよね。
今はフリマ中古で1000円で売られてようともね笑
See You Next Song*
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張って書き重ねていきますので、是非またお越しください。