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【読書】SF小説:昨年読んだ作品たち

こんにちは、MARUです。
昨年はたくさんのSF小説を読んでいましたが、ふと振り返ると感想をしっかり記録していなかったことに気づきました。

今年はまた読書を再開し、読んだ本の記録をちゃんと残していきたいと思います。そこで、覚えている範囲で昨年読んだSF小説の感想をまとめてみました。

『華氏451度』レイ・ブラッドベリ

本を完全に燃やす温度が華氏451度――これは政府の陰謀というよりも、むしろ人々が衝突を避けて娯楽に逃げた結果として描かれています。驚くべきことに、この作品は1953年に発表されましたが、現代の私たちの姿と重なる部分が多いのではないでしょうか? どんどん短縮されるエンタメ体験――2時間の映画を15分の解説動画で済ませ、さらに5分のショート動画ですら怠くなり、ついには1分も集中できなくなる。配慮しすぎて何が言いたいのかわからない作品が増える中で、結局、人々は対立を避けながらも、最後には戦争が勃発する。この未来は、決して遠いものではないのかもしれません。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック

この作品では、人間とアンドロイドの違いが焦点ではなく、それぞれの中に「人間性」と「アンドロイド性」があることが描かれます。特に印象的だったのは、アンドロイドの彼女が嫉妬心から主人公の大切な山羊を殺すシーン。その感情は人間らしくもあり、皮肉にもアンドロイドが人間に最も近づいた瞬間だったのではないかと思います。

『アルケミスト- 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ

SFに分類されるかは微妙なところですが、数奇な運命をたどり、最後には成功を収めるという物語。主人公はAからZを目指しますが、途中のBやCの段階で立ち止まらず、誠実に目の前のことに向き合います。Cで成功を収めても「ここがゴールでいい」とならず、Zへ進もうとする意志を持つ。人生においても、目の前の小さな成功に甘んじず、本当に求めているものを追い続ける姿勢が大切だと考えさせられました。

『新世界より』貴志祐介

貴志祐介のSF作品(短編集『罪人の選択』の『呪文』はおすすめ)が意外にも面白く、興味を引かれました。舞台は、人類が超能力を使えることを前提とした遠い未来。人類の規模は小さく、村社会を形成し、機密を扱う図書館が最高機関になっています。大昔に起きた出来事が現代社会の成り立ちに影響を与えている構造や、「なぜ同族に超能力を使えないのか」「なぜ裸ゲバネズミには危害を加えられるのか」といった伏線が次々と回収される展開は、非常に興味深かったです。

『献灯使』多和田葉子

本作では、若い世代がどんどん衰弱し、チューブだらけの生活を送り、一方で老人たちはほぼ不死に近い状態で元気に働き続けるという世界観が描かれています。長く生きるほどに思い出が増え、感傷的になっていく老人たちに対し、短命な若者たちは淡々と世界を生きる。この逆転した世代間の在り方に、妙なリアリティを感じました。


おわりに

SF作品は、未来を予測するものでもあり、現代社会を映す鏡でもあります。どの作品も、人間の本質や社会の変化を考えさせられるものでした。あなたの好きなSF作品は何ですか?

最後まで読んで頂きありがとうございます。よかったらスキも押していただけると嬉しいです☆

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