クレヨン画#5 「アダン」
※名前を変えました。今後とも変わらずお付き合いいただければ嬉しいです。
現在参加しているぺんてるの「100点のアートクレヨン画展」向けにまた一枚描きました。締切も迫ってきましたね。
今回描いたのは南方に見られる「アダン」と言う植物です。

エントリーはこれで最後にしようとあえて難しいと思っていたモチーフに挑戦しました。
難しいと思った最大の理由はアダンの実は集合果でして、それを構成する一つ一つをクレヨンで描くのは大変だろうと。敬遠する人の多そうなモチーフの印象があります。
それとは別の描こうと思った理由のひとつに、昨年に結婚25年の旅行で鹿児島県の徳之島に行ったのですがその折に初めてアダンを目にしたんです。その時まで全く知らない植物で写真に収めて帰ってきました。
それから数ヵ月後、都内で開催された大回顧展で奄美で活動した画家の田中一村を、さらに代表作の中にアダンがあるのを知り何か縁のようなものを感じて以来、アダンの実が引っ掛かっていました。
これをアートクレヨンで描くことに挑戦する価値は大いにあるなと思い取り掛かりました。
ここからはメイキングを少しだけ紹介します。まずはデッサンから。実の部分は小さい実が幾つか固まったものが並んでおり、それらを丁寧に描くには自分にはデッサンが必要でした。

結果としてこのデッサンが6割くらい大事な工程だったように思います。
細かいものを描いている時って、集中力が切れたり筆が迷子になったりしてゴニョゴニョと走らせて誤魔化すことってありませんか?
そういうのを止めて丁寧に描きました。

実の黄色い部分を大まかに塗って、最終的に黒い線で描きたい部分を茶色で描いていきます。この線を含む実をどう描き進めるかは試行錯誤の末、擦筆を使って描きました。アートクレヨンを一種の絵具として捉えた訳です。
線をいきなり黒にせず茶色にしたのは黄色と混色させてグラデーションに利用出来るのと、黒で描き始めると黄色とぶつかって濁るのを嫌ったためです。
また、デッサンは2B程度の硬さの鉛筆を使っています。あまり濃すぎると黄色が粉を拾って汚れ易いです。
今回も日数をかけて翌日起きてから粗を探して加筆修正を繰り返しました。

青い葉と枯れつつある葉が対照的なのに気付くといった描き進める中での発見もあり得る物が大きい作画になりました。
アダンを描く作家はあまり知らないのですがそういった点でも達成感がありますね。
これで企画へのエントリーは終えますがとても有意義な経験でした。今後もアートクレヨンは使い続けると思います☺️
