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韓国抽象の静かな力|李禹煥から広がる単色画の世界 【買取井浦】

韓国の抽象美術には、ひと目で強く主張するというより、じっと見ているうちに少しずつ立ち上がってくるような魅力があります。

余白、反復、にじみ、削り、押し出された絵具。
画面は静かに見えても、そこには作家の身体の動きや、素材との長い対話が残されています。

その代表的な存在のひとりが、李禹煥です。

Andrew Tupalev - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=134724707による

李禹煥は、韓国に生まれ、日本で哲学を学び、1960年代後半には「もの派」の理論的支柱として注目されました。石や鉄板、ガラスといった素材を用いながら、人間の制作行為と物の存在、そのあいだに生まれる関係を問い続けてきた作家です。

絵画では《From Point》《From Line》《Correspondence》などのシリーズを展開し、点や線、余白、呼吸のような筆の動きによって、独自の静けさを持つ画面を生み出しました。

李禹煥といえばこの作品。
Lee Ufan From Line, 1979 oil and pigment on canvas Painting
引用元:https://www.mutualart.com/Artwork/From-Line/7DC4430324F4AA8A
クリスティーズに出品されたFrom Line

■ 韓国抽象と「単色画」

韓国抽象を語るうえで欠かせないのが、単色画(Dansaekhwa/ダンセッカ)です。

単色画は、1970年代以降に韓国で展開された抽象絵画の流れで、白や黒、茶、青、グレーなど、抑えた色調の画面と、反復的な制作行為に特徴があります。

東京オペラシティ アートギャラリーの「韓国の抽象絵画」展でも、単色画は1970年代に大きく展開した韓国抽象の重要な流れとして紹介されており、ミニマルでありながら、細やかなリズムや精神性を持つ表現として位置づけられています。

単色画は、ただ一色で塗った絵ではありません。
塗る、削る、押す、染み込ませる、反復する。
その行為の積み重ねによって、画面に時間や身体性が刻まれていきます。

■ 李禹煥だけではない、韓国抽象の作家たち

韓国抽象には、李禹煥のほかにも重要な作家が多くいます。

https://note.com/roidworksgallery/n/n32d958abf0ed

Christie’sでも、韓国抽象を紹介する展覧会において、李禹煥、金煥基、李聖子などが重要作家として取り上げられており、韓国抽象は国際市場でも注目される分野になっています。

■ 李禹煥作品について詳しく知りたい方へ

買取井浦のブログでは、李禹煥作品について、キャンバス作品、紙作品、版画、オブジェの違いや、市場での見られ方、査定時に確認したいポイントを詳しく解説しています。

・《From Point》《From Line》はどう見られるのか
・キャンバス作品と版画では評価がどう違うのか
・レゾネ番号や画廊シールは確認材料になるのか
・シミやヤケがある紙作品でも相談できるのか
・写真だけで確認する場合、どこを撮ればよいのか

韓国抽象や李禹煥作品に関心のある方は、まずはこちらの記事をご覧ください。

▶ 李禹煥(リー・ウーハン)の作品買取|キャンバス・版画・オブジェの査定ポイント

■ ご相談は、売却前提でなくても大丈夫です

韓国抽象や単色画の作品は、見た目だけでは判断しにくいものも少なくありません。

シンプルな線や点の作品、白や黒を基調にした作品、版画や紙作品、オブジェなども、作家や来歴によって見られ方が変わる場合があります。

作品全体、サイン、裏面、額裏、エディション番号、画廊シール、証明書、レゾネ番号、状態が気になる部分などの写真があると確認しやすくなります。

無理に売却をおすすめするものではありませんので、まずは分かる範囲でお気軽にご相談ください。


➡️井浦歳和・絵画、美術品取引の専門家

📷 作品全体+サイン・共シールの2枚あるとベストです。

🔗 公式サイトはこちら|買取フォームから写真送信OK
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