【辰野 登恵子(TATSUNO Toeko)】──油彩画、パステル、エッチング、アクアチント、リトグラフ、シルクスクリーンなど限定版画 査定・鑑定・買取いたします
■ 辰野 登恵子|プロフィール
辰野登恵子(1950–2014)は、戦後日本の抽象絵画を代表する画家・版画家の一人です。長野県岡谷市に生まれ、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。在学中から同世代の作家たちと実験的な制作・展示活動を行い、1970年代より頭角を現しました。
1970年代後半から80年代にかけては、格子(グリッド)や縞(ストライプ)といった反復構造を基盤に、色彩と形態の関係性を厳密に探る作品で注目を集めます。1990年代以降は、絵画・ドローイング・版画を横断しながら、時間・層・重なりといった概念をより身体的・空間的に展開。
教育者としても多摩美術大学教授を務め、多くの後進を育てました。国立新美術館、東京国立近代美術館をはじめ、国内外の美術館に作品が収蔵され、2012年には国立新美術館で柴田敏雄との二人展「与えられた形象」が開催されています。

https://www.mutualart.com/Artwork/Aug-28-1999/2F79D95511FC8F72E6C8CDF3B00D8990
■ 作品メディアの整理
辰野登恵子の制作はきわめて多媒体的です。大きく分けると以下の領域に整理できます。
油彩画(キャンバス)
1980年代半ば以降、F15号〜F100号超の中〜大画面作品が多く見られます。紙作品(パステル/木炭/グワッシュ/水彩)
1980〜90年代を中心に非常に多く制作。色層の重なりや構造を直接的に感じられる点から、近年再評価が進んでいます。版画(エッチング、アクアチント、リトグラフ、シルクスクリーン)
辰野作品の入口として流通量が多く、コレクター層も厚い分野です。
雁皮刷りやEdition Works刊行の版画集は安定した需要があります。版画集・セット作品
複数技法を横断する版画集は、研究的価値とコレクション性の両面から評価されています。
近年の抽象絵画再考の流れの中で、辰野作品の構造的厳密さが改めて評価されています。
買取・査定のポイント
辰野登恵子作品を査定・買取する際のポイントは、以下に集約されます。
制作年とシリーズ
1980〜90年代の主要期かどうかは重要です。サイズと支持体
コンディション
紙作品ではヤケ、シミ、波打ち、ピンホールの有無が価格に影響します。来歴・シール・文献掲載
佐谷画廊、Edition Works、版画芸術掲載、展覧会図録掲載などはプラス評価要素です。版画の場合
エディション数、刷り(雁皮刷り等)、サインの状態、セットか単品かで評価が変わります。

辰野登恵子は、美術史的評価が確立している一方で、メディアが多様なため「手元の作品がどの位置づけなのか分かりにくい」作家でもあります。
写真1〜2枚からでも構いませんので、作品の全体とサイン・共シール部分が分かる画像をお送りいただければ、現在の市場状況を踏まえて丁寧に拝見します。
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