【瑛九(EIKYU)】──油彩作品、フォトデッサン 版画作品(エッチング/アクアチント/リトグラフ) 査定・鑑定・買取いたします
■プロフィール
瑛九(えいきゅう/本名:杉田秀夫、1911–1960)は、日本の戦後前衛美術を語るうえで欠かすことのできない作家です。画家・版画家であると同時に、写真を用いた独自の表現「フォト・デッサン」を創出した実験的な存在であり、日本における抽象表現・メディア横断的表現の先駆者として位置づけられています。
宮崎県に生まれた瑛九は、正規の美術教育をほとんど受けることなく独学で制作を続けました。1930年代にはすでに抽象的な志向を強め、戦前・戦後を通じて「既存の絵画とは何か」「表現とは何か」という根源的な問いを一貫して投げかけ続けます。とりわけ写真技法を応用したフォト・デッサンは、撮影と制作の境界を曖昧にするもので、今日のコンセプチュアルな視点から見ても極めて先鋭的です。
また、瑛九は「美術を特定の様式に閉じ込めない」という姿勢を終生貫きました。油彩、水彩、エアブラシ、コラージュ、銅版画、リトグラフ、フォト・デッサンなど、多様なメディアを横断しながら制作を行い、そのすべてが“実験”として成立しています。この多様性こそが、瑛九の評価を単純な価格帯やジャンルで語れない理由でもあります。
「生誕100年記念 瑛九展」(2011年)をはじめ、全国の美術館で回顧展が開催されるなど、美術史的評価はすでに確立された段階にあります。
現在では「日本戦後前衛の原点」「具体以前の決定的存在」として、国内外で再評価が進んでいる作家です。
■瑛九の作品メディアと市場の実情
① 油彩作品(キャンバス)
油彩作品は、瑛九作品の中でも最も評価が高い領域です。
1950年代の油彩では、F8〜F10号クラスであっても高評価となります。
◉ 油彩についてはコンディションや文献掲載歴、鑑定書の有無が価格を大きく左右します。
② 紙作品(ドローイング・水彩・エアブラシ)
エアブラシ作品や水彩・インクによる抽象作品は、瑛九らしい実験性が感じられるものほど評価されやすく、鑑定書付きの作品は特に高評価となります。
③ フォト・デッサン
瑛九を語るうえで欠かせないフォト・デッサンは、現在とりわけ注目度が高まっている分野です。

https://www.mutualart.com/Artwork/Work/55DF68B587919698CDA5D48C19DE0DA4
④ 版画作品(エッチング/アクアチント/リトグラフ)
市場に最も多く流通しているのが版画作品です。

https://www.mutualart.com/Artwork/airport/8EB45C9B94A5F46A32AA002E9876D300
◉ スタンプサイン、EA表記、マージンの状態(ヤケ・シミ・シワ)によって評価は上下しますが、コンディションが多少弱くても市場で一定の需要がある点は、瑛九ならではと言えるでしょう。
■買取・査定のポイント
瑛九の業績は幅広く、さまざまなメディアによる作品があります。したがって、専門的な視点での査定が重要な作家と言えるでしょう。
メディアの種類(油彩/紙/フォト・デッサン/版画)
制作年代
サインの種類(直筆/スタンプ/アトリエサイン)
鑑定書・文献掲載の有無
コンディション(ヤケ・シミなど)

■だから今、瑛九の相談が増えています
市場では今も継続的な需要があり、作品の内容次第ではしっかり評価されるケースも多い作家です。整理の段階で処分してしまう前に、一度専門家の目を通すことをおすすめします。
油彩・紙作品・フォトデッサン・版画いずれも、経験豊富な専門家が市場動向を踏まえて拝見します。
「これはどうだろう?」と思った時点で、お気軽にご相談ください。
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