Stability Matrixで始めるAIイラスト生成〜Forge環境構築から、1枚描くところまで〜
AIでイラストを作ってみたい、でも何から始めればいいのかわからない
AIでイラストを作ってみたい。そう思って調べてみると、
専門用語が多い
情報が古かったり新しかったりする
何を入れればいいのかよくわからない
という壁にぶつかりがちです。
とりあえず手軽そうだから、NovelAIなどのサービスを使ってみよう
と思う人も多いと思います。
ただ、こういったサービスは毎月お金がかかります。
「ちょっと試してみたいだけなのに、毎月課金するのは正直ハードルが高い」と感じた人もいるのではないでしょうか。
最近は、PCでゲームをする人も増えています
ここ数年で、ゲーミングPCを持っている人はかなり増えたと思います。
Apex LegendsやVALORANTなど、
家庭用ゲーム機ではなく、PCで遊んでいる人も珍しくありません。
もし、
ゲーミングPCを持っている
普段PCでゲームをしている
という環境があるなら、
そのPCでAIイラストを作らないのは正直もったいないです。
ローカルでAIイラストを作るという選択
ローカル環境、つまり 自分のPCでAIイラストを生成する場合、
月額料金はかかりません
生成回数の制限もありません
好きなモデル・設定を使えます
エッなイラストも出し放題です(笑)
最初の環境構築こそ少しだけ手間ですが、一度整えてしまえば、あとは気楽に使えます。
Apex Legendsが普通に動くPCなら、AIイラスト生成も全然できます。
この記事でやること
この記事では、
ローカルでAIイラストを作る環境を用意して
実際に1枚イラストを生成する
ところまでを目標にします。
難しい理屈や仕組みの説明は後回しにして、まずは「ちゃんと絵が出る」状態を作りましょう。
そのために使うのが、次に紹介する Stability Matrix です。
Stability Matrixとは?
Stability Matrixは、Stable Diffusionまわりの環境をまとめて管理できるランチャーです。

正直、最初からこれを使っておけばよかった、というタイプのツールです。Stable Diffusionを始めようとすると、
Pythonのバージョンがどうとか
CUDAがどうとか
拡張機能の入れ方がどうとか
調べることが一気に増えて、イラストを1枚も作らないうちに疲れてしまうことがよくあります。
Stability Matrixを使うと、そういった面倒な部分をかなり肩代わりしてくれます。
なぜStability Matrixを使うのか
理由はシンプルです。環境構築が楽だから。
Stable Diffusionの本体
Forge
モデルの管理
拡張機能
これらを1つの画面でまとめて扱えるのがStability Matrixの強みです。
「直接Forgeを入れた方がいいのでは?」
と思う人もいるかもしれませんが、個人的には初心者ほどStability Matrix経由がおすすめです。
途中で失敗してもやり直しやすいですし、後から構成を変えたくなったときも楽です。
起動した画面について
Stability Matrixを起動すると、いろいろな項目が並んだ画面が表示されます。
ですが、この時点で それぞれの項目が何を意味しているかを理解する必要はありません。
この記事では、
「とりあえずForgeを動かす」
「1枚イラストを生成する」
ことだけを目標にします。
細かい仕組みや用語は、あとから必要になったときに調べれば十分です。
Stability Matrixのインストール
まずはStability Matrixをインストールします。
公式サイトからダウンロードしてください。
Windows向けのインストーラをダウンロードして、そのまま実行すればOKです。

インストール先について
インストール時に保存先を聞かれますが、
特に理由がなければ Cドライブ直下 で問題ありません。
例としては、こんな感じです。
C:\StabilityMatrix\あとからモデルや拡張機能を入れていくと、それなりに容量を使います。
ストレージに余裕がない場合は、最初から別ドライブを指定しても大丈夫です。
※あとで移動するのは少し面倒なので、このタイミングでだけは保存先を意識しておくと楽です。
起動してみる
インストールが終わったら、Stability Matrixを起動します。

最初に起動すると、いろいろな項目が並んだ画面が表示されますが、
この時点で内容を理解しようとしなくて大丈夫です。
正直、最初は何が何だかわからないと思います。ですが問題ありません。
この記事では、
Forgeを入れる
モデルを入れる
1枚イラストを生成する
ところまでしか使いません。
初回起動時によくあること
初回起動時に、
セキュリティ警告
ファイアウォールの確認
などが表示される場合があります。
基本的には、すべて許可で問題ありません。
Stability Matrix自体は怪しいツールではないですし、ローカルで動かす用途なので、ここで詰まる必要はないと思います。
この時点でできていればOK
ここまで終わった段階で、
Stability Matrixが起動できる
エラーが出ていない
この2点が確認できていれば、
インストールは完了です。
まだStable DiffusionやForgeは入っていませんが、次のステップで導入していきます。
Stable Diffusion Forgeの導入
ここから、実際にイラスト生成を行うための本体を入れていきます。
今回使うのは Stable Diffusion Forge です。
なぜForgeを使うのか
Stable Diffusionにはいくつか種類がありますが、
この記事では Forge一択 にしています。
理由は単純で、
動作が軽い
VRAMの使い方が比較的優しい
SDXLモデルでも安定しやすい
からです。
実際、私も長いことForgeを使っていますが、イラスト生成用途で困ったことはほとんどありません。
特に、
RTX 3060 Ti
RTX 40系
VRAM 8GB〜16GB帯
このあたりのGPUを使っている人には、Forgeはかなり相性が良いと思います。
Stability MatrixからForgeをインストールする
Forgeは、Stability Matrixから簡単に導入できます。
Stability Matrixを起動したら、左側のメニューから 「パッケージの追加」 を選択します。

一覧の中に
Stable Diffusion WebUI Forge
という項目があるので、それを選びます。


あとは インストール を押すだけです。
途中で何か細かい設定を聞かれることもありますが、基本的には デフォルトのままで問題ありません。
インストール中の注意点
Forgeのインストール中は、
Python関連のファイル
必要なライブラリ
などが自動でダウンロードされます。
そのため、
初回は少し時間がかかる
ネットワーク環境によっては待たされる
ということがあります。
ここでフリーズしたように見えても、だいたい裏で何かを落としているだけなので、しばらく待ってみてください。
Forgeを起動してみる
インストールが完了したら、Stability Matrix上からForgeを起動します。
「Launch」ボタンを起動すれば起動します。


初回起動時は、モデルがまだ入っていない&設定も初期状態
なので、特に何もできなくて正常です。
エラーが出ず、Forgeの画面がブラウザで開けばOKです。

この時点でできていればOK
ここまでで、
Stability Matrixが起動できる
Forgeがインストールできた
Forgeの画面が表示される
この3点が確認できていれば、Forgeの導入は完了です。
次はいよいよ、モデルを入れて実際にイラストを生成する準備に入ります。
モデルについて(WAI-illustrious-SDXL v15.0ベース)
ここで、私が普段使っているモデルについて少しだけ触れておきます。
この記事では、
WAI-illustrious-SDXL v15.0(記事執筆時点)をベースにしたモデルを使います。
ベースモデルとは…AIイラスト生成において絵柄や雰囲気、描き方の土台になる元のモデルのこと
完全に純粋なWAIではありません
最初に正直に書いておくと、私が実際に使っているモデルは
完全に純粋なWAI-illustrious-SDXL v15.0ではありません。
自分の好みに合わせて、ごく軽くマージしています。
とはいえ、
方向性はほぼWAIそのまま
キャラクターの出方や雰囲気も大きく変えていない
クセを足すというより、微調整レベル
なので、「WAI-illustrious v15.0を使っている」と思ってもらって問題ないと思います。
なぜWAI-illustriousを選んでいるのか
理由は単純です。
全体のバランスが良い
破綻しにくい
そのままでも絵がきれい
特にSDXL系のモデルは、設定やプロンプトによってクセが強く出るものも多いですが、
WAI-illustriousは、変に主張してこないのが使いやすいポイントです。
ベースとして非常に安定しているので、
キャラ指定
LoRA
プロンプト調整
を素直に反映してくれます。モデルのクセで悩むよりも、プロンプト、解像度、設定 に慣れる方が、ずっと近道だと思います。
モデルは「増やしすぎない」
つい色々なモデルを試したくなりますが、最初は1つのモデルに慣れるのが大事です。
モデルを増やしすぎると、
何が良かったのかわからなくなる
設定の違いで混乱する
という状態になりがちです。
WAI-illustriousは、その意味でも最初の1本として優秀です。
モデルの配置方法
Forgeをインストールしただけでは、まだイラストは生成できません。
次にやることは、モデルファイルを所定のフォルダに配置することです。
モデルを置く場所
Stability Matrix経由でForgeを入れている場合、
SDXLモデルは以下のフォルダに配置します。
C:\StabilityMatrix\Packages\StableDiffusionForge\models\Stable-diffusion\※Stability Matrixを別の場所にインストールしている場合は、それに合わせて読み替えてください。
このフォルダに、*.safetensors 形式のモデルファイルを入れます。
下記にDL先のリンクを貼っておきます。
DLしたファイルを、上のパスに配置してください。
ファイルサイズは6GBくらいあるので、ストレージの確保を忘れずに。
モデルを配置したあとの操作
モデルファイルを配置したら、Forgeを一度再起動してください。
起動後、Forgeの画面上部にあるモデル選択欄に、配置したモデル名が表示されていれば成功です。

もし表示されない場合は、
フォルダの場所が間違っている
拡張子が違う
再起動していない
このあたりを確認してみてください。
SDXLモデルを使う際の注意
WAI-illustrious-SDXL v15.0は、SDXL系のモデルです。
そのため、
解像度はある程度必要
低すぎると絵が崩れやすい
という特徴があります。
最初は、
横512〜768
縦512〜768
くらいから試すのがおすすめです。
いきなり高解像度で生成しようとすると、VRAM不足で落ちることもあるので注意してください。
実際に1枚生成してみる
ここまで来たら、細かいことは考えずに まず1枚生成してみましょう。
最初の目標は、「それっぽい絵がちゃんと出る」 ことです。
まず触るのはここだけ
Forgeを起動すると、設定項目がたくさん並んでいますが、最初に触るのは次の項目だけでOKです。
モデル選択
解像度
プロンプト
Generateボタン
SamplerやStepsなどの細かい設定は、今は気にしなくて大丈夫です。
モデルを選択する
画面上部のモデル選択欄から、配置したモデルを選びます。
ここでは、
「WAI-illustrious-SDXL v15.0」(またはそれに近いモデル)
を選択してください。
モデル名が表示されていれば、配置は正しくできています。
プロンプトを入れてみる
ここで、プロンプトを入力します。
細かい指定は後回しで構いません。
とりあえず、雰囲気が伝わる一文を入れてみましょう。
加えて、私が普段必ず入れているベースプロンプトを使ってみてください。
highly detailed, fine skin detail, absurdres, highly-detailed,
amazing quality, best quality, beautiful eyes, masterpiece,
very aesthetic, perfect hands, detailed fingers, uncensored,
newest, soft light diffusion,これに、
キャラの特徴
髪型
服装
などを少し足すだけでOKです。
試しに、黒髪、ロングヘア、赤い目でシャツを着てスカートを履いている女の子を描いてみましょう。(全身ではなく上半身のみ)
1girl, black hair, red eyes, long hair, shirt, skirt, upper body,これを組み合わせたプロンプトを「Txt2Img」タブという中の、テキスト欄に貼り付けます。

Generateを押す
準備ができたら、Generate ボタンを押します。
PCのスペックにもよりますが、数十秒〜数分ほどでイラストが生成されるはずです。
途中で止まったように見えても、だいたいは計算中なので少し待ってみてください。
結果が出れば成功
画面右側にイラストが表示されたら、ひとまず成功です。

最初から完璧な絵が出なくても問題ありません。
指が変
表情が微妙
思っていた雰囲気と違う
こういうのは、あとからいくらでも調整できます。
まずは、自分のPCで、自分の環境で、AIイラストが1枚出たという体験が大事です。
うまくいかない場合
もし、
生成が始まらない
エラーが出る
途中で落ちる
といった場合は、
解像度を下げる
一度Forgeを再起動する
このあたりを試してみてください。
それでもダメなら、ほとんどの場合はVRAM不足か設定の問題です
ネガティブプロンプトの使い方(まずはこれだけ)
次に、ネガティブプロンプトについて触れておきます。
といっても、難しく考える必要はありません。
ネガティブプロンプトって何?
ざっくり言うと、「こういうのは出さないでほしい」とAIに伝えるためのものです。
ポジティブプロンプトが「こう描いてほしい」だとしたら、
ネガティブプロンプトは「これはやめてほしい」という指示になります。
最初は手だけ意識すればOK
AIイラストで、多くの人が最初につまずくのが手です。
指が多い
指の形が変
手が溶けている
といったことがよく起きます。
なので、最初は手に関するネガティブプロンプトだけ入れておけば十分です。
とりあえずこれを入れてみる
まずは、ネガティブプロンプト欄に次の2つを入れてみてください。
extra fingers, bad hands,たったこれだけです。これだけでも、
指が増えにくくなる
手の破綻が減る
という効果を感じられると思います。
完璧を目指さなくていい
ネガティブプロンプトを増やせば増やすほど、
必ずしも絵が良くなるわけではありません。
最初から大量に入れると、
・何が効いているかわからない
・絵が硬くなる
ということもあります。
まずは、
・ポジティブはシンプル
・ネガティブもシンプル
この状態で、少しずつ様子を見るのがおすすめです。
手が綺麗に出るだけで満足度はかなり上がる
正直なところ、
・顔
・服
・雰囲気
よりも、手が破綻していないかどうかでイラストの完成度はかなり変わります。
まずは「手がそれなりに描ける」状態を目指しましょう。
それだけでも、生成体験はだいぶ楽になります。
まとめ
ここまで、
Stability Matrixの導入
Forgeの環境構築
モデルの配置
実際に1枚生成するところまで
をざっと見てきました。
難しい設定や専門用語は、あえてほとんど触れていません。
理由はシンプルで、まずは1枚、ちゃんとイラストが出ることが一番大事だからです。
私もAIイラストを始めて1年程度ですが、このツールを使いこなせるとこんな感じのイラストが生成できるようになります。


僕はアイドルマスターシリーズが好きなので、こんな感じのイラストをメインで制作しています。
もし、このnoteを読んで始めてみたけど環境構築で詰まってしまったり、分からないところにぶつかった場合はコメントなどで教えてくれれば返信でレクチャーします。
このnoteを見て、皆さんが今まで見ているだけだったAIイラストの世界にどっぷり使ってくれたら幸いです。
おまけ:楽天モバイルの紹介(ちょっとだけ宣伝)
最後に少しだけ宣伝です。

この記事の内容とは直接関係ないのですが、友人から頼まれているのもあって、ここに置かせてください。(なんか販促が大変みたいです…笑)
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どうせ入るなら普通に申し込むよりポイント多い方がいいよねというだけの話なので。
僕も友人の紹介で利用し始めて楽天モバイルをメイン回線にしていますが、隣ではまったく困らないくらいつながりますし、料金がかなり安くなりました。(以前はSoftBankでした)
ここまで読んでくれてありがとうございました。
AIイラストもスマホ回線も、無理のない範囲で、うまく使っていきましょう。
もし、この記事が好評だったら、同じモデルでも画風を変えたり、他の人とどうやって差をつけているか?なんて部分も書いていきたいと思っています。
