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夏休みの電車は事件がいっぱい。

独身のころ、
電車に乗っていたときのことだ。


私の隣に、小さな女の子を連れた親子が座った。


子どもは幼稚園くらいの
かわいい女の子。



私、子ども、お母さん…
そんな並びで座っていた。


子どもは座ると、両足をプラプラ。
座れたからか、心なしか嬉しそう。



お母さんは娘に
「今日はお昼、なに食べたぁい?」
優しい声で声をかける。


(この時期だと、夏休みなのかな?)


聞こえてくる平和な会話に
ちょっとホッコリ。



お母さんが声をかけると
さっきまで、プラプラしていた足が
止まった。




「もぅ、おそうめんは嫌…」



(え…??)
思わず横をみそうになる、私。



「もぅ…
 違うものが食べたいよ…」



(!!!)
(これは、いま横を向いちゃダメなやつ…)


幼稚園くらいの女の子の
消え入りそうな悲痛の叫び。



「そ、そう…そうだよね」
「違うものがいいよね」


お母さんは、もう必死にフォロー。
慌てふためく気配がする。


  ー プシュー
  ー <〇〇駅…〇〇駅…>


ちょうど降りる駅に着いたのか
親子連れは、そそくさと
電車を降りていきました。



すいている時間の電車。
小さい声でも響いていたはず。


そうだよね、
そうめん続きは嫌だよね。


きっと電車にいた誰もが思った瞬間だった。



そして、別の日。違う親子の話。

暑くて、外にいるだけで溶けそうな日が続いていた。


同じく電車で座ってたときのこと。
親子連れが乗ってきて正面に座った。


女の子で足をプラプラさせていた。


「ママー、あのねぇー、〇〇ね」


(小学校の低学年くらいかな?)
(いまの子は髪飾りもかわいいな)



そう思いながら、私は
ペットボトルのお茶をグビグビと飲んだ。


私の様子を見た、子どものお母さん。
お茶を飲ませなくちゃと思ったのだろうか。



「暑いから、お茶飲みなさい」
と、子どもにペットボトルを渡した。



受け取った子が
お茶を口にしたときだった。




「このペットボトルくっさー!
 めっちゃくさっーーーーー!」



(え?何ごと??)



あまりにもデカい声は
電車中に響き渡る。



さっきまで、かわいらしい声で
〇〇ねぇーと話していた子だよね?
と思わず二度見。




もう、
お母さん、無言。



慌てて、ペットボトルをしまってた。



洗って使った感じのペットボトル。
半がわきだったのかな?

がんばれ…お母さん。



そして、あんなに
かわいらしかった子の
「くっさーーー!」


笑いをこらえるのに
必死だったのは私だけではないはずだ。


夏休みの電車は、ちいさな事件がいっぱいです。

自由だよね、子どもって
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